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ナナメガキ

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まっすぐ向き合ってナナメに書き捨てる、エンジニアリングマネージャーの思いのたけ。ナナメ読みするくらいがちょうどいい。
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2021年6月の記事一覧

目の前の人を好きになれ、マネジメントの話はそれからだ

エンジニアリングマネジメント経験も3年目に突入して、自分なりの手札が少しずつ増えてきた。そして最近は、そのひとつずつを言語化していくことが楽しい。 その過程で、かつての自分は決してしなかったがいつの間にかするようになっていたあることに気づいた。それは「目の前の人を好きになる」ということだ(念の為補足しておくと恋愛的な『好き』ではない)。 他人が苦手で斜に構えがちだった自分が、新たに接点ができたメンバーに対して積極的に好意や敬意を持ち、その気持ちを正直に伝えたいと考えるよう

貢献感と成長感から考えるチームのあり方

自分の人生が充実していて幸福だと感じるために必要な気持ちは、貢献感と成長感なのではないだろうか。最近そう考えるようになった。 貢献感とは、「人に貢献できている実感」だ。実際に貢献しているかや、周囲の人からどう評価されているかは関係ない。自分自身が「貢献できている」と実感できるかどうかが重要だ。 貢献感という言葉は『幸せになる勇気』にも度々出てきた。 おそらく貢献感と幸福度の関係は多くの人に適用されるものだろう。 加えて、僕には成長感も必要だ。これは「自分が成長できている

僕たちにとって"KPT"は武器か、それとも呪いか

かつての僕はふりかえりといえばKPTのことだと思っていたけれど、もちろんそんなことはない。KPTは手段の一つに過ぎない。ではいったいどんな効果を持つ手段なのだろうか。 「KPTは頼れる手段だが濫用は危険」これが僕の最近の考えだ。 差分認知といって、人は多くのことができていても僅かなできていないことに目を向けてしまう性質があるそうだ。それ故Problemを起点としたKPTでは意見を集めやすくふりかえりの効果を実感しやすいが、反面、ふりかえる切り口を狭めてしまうリスクがある。

僕は放任主義的マネジメントをしているのか

私のチームは放任主義的なんですけど、あろえさんはいろいろやっていますよね。 と、ちょっと前にマネージャー同士で1on1をしたときに言われたのだが、僕も自分自身を放任主義的だと自覚していたので驚いた。 だからといってネガティブな感情はないし、放任の善し悪しは人それぞれで意見があっていいと思うので今回は触れない。ここで言いたいことは、自己認識と評価が大きく食い違っていた背景が気になるってことだ。 僕は自分のどういうところを放任主義的だと捉えていたのか考えてみる。 * *