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【鬼滅の刃】無惨様の血は現実で再現可能なのか?

↓鬼滅の刃


どうも、こんにちは。
元鬼殺隊、胡蝶しのぶ様ファンクラブNo. 402081です。

煉獄様が映画で300億も稼いでおられますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

今回、この記事を書くにあたり、どんな内容を書くか非常に悩みました。
鬼滅の刃に関する内容は歴史、民俗学、組織運営など多岐にわたってほとんど考察されきっており、何も書くことがないのではないかと思ってしまったのです。

ただ、私は誇り高き胡蝶しのぶ様ファンクラブの一人。ここは何か書かなければならない。
う〜む、あら〜、ぐふふ〜などのうめき声を上げながら考えること、数十秒。私は1つ思い当たりました。


鬼舞辻無惨の血液は鬼の監視・管理ができるけど、これって現実で可能なの?


これを書くしかないと確信しましたね。
ネタ被りしてたらマ〜ジで申し訳ないです。

あの憎き鬼舞辻無惨について記事を書くのは非常に躊躇われましたが、彼のブラック経営者ぶりは興味深いものがありますので、それもまた一興というものです。

胡蝶しのぶ様の美貌を語りたい衝動は心の内に留めておき、さっそく今回の考察を始めていきましょう。


最初に

鬼舞辻無惨の血液の特徴を簡単におさらいしておきましょう。

 1. 人間を鬼に変化させる。
 2. 名前を発した鬼を処理できる。
 3. 適量であれば能力アップ!
 4. し、思考が読めるのか……?

だいたいこんな感じだったでしょうか?
抜けているものがあったらすいません。

思考が読めるのは鬼だからという説が強い気もしますが、まあ鬼の血液ゆえに思考が読まれてる節はあると思うので、今回は入れておきます。

ただ、鬼ゆえの特徴は極力省きました。
目がガンギマる(言い方)とか、変な能力が付くとかですね。

これらは、たしかに血液の影響ではありますが、さすがに特徴が多すぎてしまうので、今回はカットとさせていただきました。
判定ガバガバでごめんなさい。

さて、おさらいも完了したところで、考察に移りましょう。
ここでは、現実において技術的に可能かどうかを考えます。

「血液で管理たって、現実では無理じゃね?」
と率直に思う方もいるでしょう。

はい、「現代」では不可能です。

現代ではいかなる方法を使っても、た〜ぶん不可能なんじゃないかと思います。

なので、現代のテクノロジーが発展し、独裁者が現れたとき、血液で人間を管理することが可能となるのか、といったような形で思考してみましょう。

そこで、未来において、こんなものが普及していることを想定しておきましょう。


ナノテクノロジー

あのヤバすぎる技術、ナノテクノロジーを考えてみるのです!アツいね!!

「ナノテクノロジーとは何ぞや」という方も多いでしょう。
もちろん解説していきます。このnoteでは、マンボウでもわかる物語考察という、重要な裏テーマがありますからね。

とはいえ私は、工学についてそんなに詳しい人間でもないので、さらりとした解説だけになります。申し訳ないね。
ここで、文部科学省からの説明を引用します。

ナノテクノロジーとは、顕微鏡で見える世界よりもさらに小さい世界の中で物質を研究開発するための技術なのです。

ナノは、メートルやグラムの前につくセンチやミリと同じ類のもので、10のマイナス9乗を表します。小数で表すと 0.000000001 ですね。小数長すぎ。
ミリが10のマイナス3乗( 0.001 )なので、いかに小さいかが分かると思います。
つまり、ゾウとミジンコを並べるようなものなのです。

さて、そんなナノテクノロジーですが、多くの分野で研究が進められています。
材料の世界だったり、ITの世界だったり……ヤベェやつです。

その分野の1つに、ナノ医療というものがあります。

ナノ医療とは、ナノテクノロジーを使って医療をスゲェ感じにしていこうぜっていう、スゲェ分野になります。
たとえば、こんな研究があったりします。


体内病院

スゲェシンプルなネーミングですよね!
とはいえ、これを舐めてはならんのです。

「体内病院」とは、体の中にナノマシンを入れて、24時間ずっと循環させることで、病気を知らないうちに治してしまおう!

という素晴らしい技術なのです。ヤベェね。

この技術を推進しているナノ医療イノベーションセンター(iCONM)の動画を貼っておきます。

同じくiCONMのサイトです。

本当にすごいですよねぇ。
「ヤバい」「スゲェ」しか言ってなくて自分の語彙力が心配になりますが、これは本当にやばたにえんの呼吸ですよ。


さて、ここまで言うと、わかる方も出てくることでしょう。
このナノマシンを体内で循環させるためには、どのようにすればいいのでしょうか?

答えてくださる方がいらっしゃらないようなので、私が答えます。
初投稿なので仕方ないですね?


ナノマシンを血液中に注入する

ようやく血液の話に戻ってまいりました。
ナノマシンを体内でガンガン回していくといえば、やはり血液中がもっとも簡単でしょう。

このナノマシンが血液中を循環することで、全身の病気を治してくれるのです。

ガンガン注入し、ガンガン回していく。
それで病気を治していくわけです。
ソシャゲの周回みたいですね(?)


とはいえ、今回のテーマは鬼舞辻無惨の血液を模倣する話です。
ヤツの血液で病気が治るのであれば、めちゃくちゃ平和でめでたしだったのですが、むしろ逆ですね。どうしましょう?

薬と毒には、どのような違いがあると思いますか?
実際、そんなに違いはないんですよね。
主に、効果が違うくらいです。

薬と毒は、効果の面では真逆のものですが、「神経に作用するもの」という点では同じものなのです。

なので、このナノマシンが持つ薬を毒に変えてしまえば、人はパタパタっと倒せます。
これでまず、血液で「遠隔的に鬼を処理できる」という面はクリアできました。
すごい!すごい不謹慎な話で申し訳ないです。


とはいえ、これも完全なものではありません。
これは、最先端技術ではありますが、まだこれでは、鬼舞辻無惨の血を模倣することはできません。

なぜならば、これはあくまで「薬」だからです。全身薬でできています。
実は、このナノマシンは「機械」ではない
んですね。

マシンという名称ではありますが、これはあくまで「作用するもの」という意味でのマシンであって、「操作するもの」という意味でのマシンではないらしいです。
マシンとは……?


う〜ん、残念。
ここで今日の検証は終了ですかね?
いや……待ちたまえ君たち。ここまで読んでくれた数少ない君たちだ。
これからのことを考えてみませんこと?

これからといっても、何十年後になるか分かりませんけれども……希望はあります。
たとえば、こんな話。


光駆動ナノロボット

これはマジですごい研究です。
こちらの研究でございま。

サイトでは、光駆動ナノマシンという名称で載っていますが、今回こそは誤解なきよう、ナノ「ロボット」としました。

ナノサイズのロボットです。
ちゃんと操作ができています。
人間って、すごいな……(しみじみ)

この技術は、光を当てることによって動くナノロボットであるようです。
近いうちにいろんな操作ができるようになりそう。
とはいえ、まだ「体内病院」のような血液循環はできそうにないですね。

しかし、やはり未来はあります。
かくかくしかじかなんやかんやあって、血液循環できるようになる可能性も少なくないでしょう。

また、血液循環できるナノロボットが完成したら、薬の投与、体調の計測など、さまざまな機能を備えることもできます。
血液中のナノロボットにより、体調のなにもかもが管理できるようになるかもしれません。

そうした場合、どうなるでしょうか?
今回は鬼舞辻無惨の血液ベースで話を進めているので、それと比較することで考察してみましょう。


遠い未来のナノロボットにて

まず、「人間を鬼に変化させる」という点です。
ま、鬼にはなれないんですけどね(率直)

とはいえ、鬼にはなれずとも、血液を移すことによって人間をなんやかんやできる可能性は高いです。
なんやかんやって何?僕は知らないよ。


つまり、ナノロボットが入った血液を輸血したら、輸血された人もナノロボットを保有することになります。
ナノロボットはナノですから、注射針程度なら簡単に通れます。

すると、ナノロボットを保有しはじめた人は、途端に健康状態が良くなるでしょう。
今まであった不調は数日で治り、健康管理もしやすくなるはずです。

医療用ナノロボットが自分の身体に実装されたのですから、そりゃ当たり前です。
マリオがスターを取るだけで無敵になるようなもんです。初見だと驚くでしょうけれど。

では、これを鬼化に当てはめてみてください。
鬼になる要因をナノロボットだとします。
すると、そのナノロボットは簡単に移すことができるので、移された側はすぐ、鬼になることができます。

ね?簡単でしょ?
こうして、輸血によって、人間は鬼(無敵)になることができるのです。
「人間を鬼に変化させる」は可能だと考えられます。

続いて、「名前を発した鬼を処理できる」ですが、まあこれは体内病院のところで一部説明しましたね。
ナノロボットが毒を投与すればいいだけです。

また、ナノロボットであれば、処理する時間も自由に指定可能だと思うのでめちゃくちゃ便利ですね!(?)

問題は、名前が発せられたかどうかを感知する点です。個人的には、可能性はあると思っています。

音声には、気導と骨伝導の2種類があります。
気導は外部から耳に入る一般的な音です。
骨伝導は、生体内の振動により音を知覚するシステムです。

骨伝導は最近、イヤンホホやヘッドホンなどに応用されていますね。

鬼舞辻無惨の血液には、鬼が名前を発したことを知覚し、素早く処理するシステムが搭載されています。……と、しておきましょう。

ナノロボットに音声認識プログラムを搭載し、「鬼舞辻無惨」という音声が聞こえたら毒を放出すればいいだけですね。

そのナノロボットも、気導ではなく、骨伝導の振動を知覚するように限定すれば、当の鬼が名前を発するとすぐに毒を放出するよう、プログラムすればよいですね。

よって、「名前を発した鬼を処理する」というのも、おそらく可能なのではないでしょうか。


続いて、「適量であれば能力アップ」という点ですが、これはナノロボットの設計による感が個人的にあります。

鬼舞辻ナノロボットは毒を出しますが、この毒はある特定の条件下でのみ放出されるとしましょう。
では、毒が放出されないときはどうするのかというと、能力向上が期待できる薬物を投与するのです。

簡単に言うと、ナノロボットでドーピングするわけです。しかも、死なない程度に適量で。

そうすると、血液による能力向上も簡単ですね〜。常時無敵状態みたいな感じです。
「能力アップ〜」の話も説明できました。
同時にナノロボットの力で寿命も延ばすことができて、非常に便利です。


問題は、「思考を読む」というところですね。
これは難しいんじゃないかと思います。

というのも、神経科学の分野ではいまだに「思考」がどういうものか、分かりきっていないからです。
分からないのであれば、読むこともできません。

とはいえ、思考も脳内の電気的な活動によって生じる可能性は多分にあります。

今回は、神経科学的な話を省きますが、思考に関わるニューロンの活動が判明し、ナノロボットが脳内の特定の神経系に移動できるとしたら、遠隔的に思考が読めるようになる可能性もあるかと思います。

現段階では、推測するのも難しいお話だとは思いますけどね。

アッ、あと腕がぐにょり〜んって伸びるのはめちゃくちゃ難しいと思います。

ナノロボットは非常に小さいので、そこにメートル級の腕を格納することは不可能ですね。
あれはさすがに、現代科学でいくら頑張っても無理なんじゃないかな〜と思います。
可能にする超天才が現れないかな?


まとめます

ということで、今回のまとめとさせていただきますぅ。

鬼舞辻無惨の血液……これには主に「人間を鬼に変化させる」、「名前を発した鬼を処理できる」、「適量であれば能力アップ」、「思考が読める」という4つの機能がありました。

現代ではまだ不可能ですが、未来において、血液で循環させる系のナノロボットが開発されたら、再現できるかもしれません。

そのナノロボットによって「人間を人間以上の存在にできる」し、「特定の個体をさっさと処理することも可能」ですし、「常時ドーピングできるからもちろん能力アップできる」という可能性が得られましたね。

ただ、「思考を読む」という点に関しては神経科学の発展に大きく影響され、「腕が生えてくる」のは物理的に厳しすぎるということが分かりました。

またひとつ、学びを得てしまった……。


※注意

とはいえ、今回の話にはひとつ注意点があります。

それは、「今回の話は技術的に可能か否かを述べているだけで、実際にする人間がいるのか、また倫理的に可能か」を述べているわけではないということです。

倫理や人間の話になってしまったら、いくらなんでも「不可能」と言わざるを得ません。
ヤバすぎる独裁者が現れて、「倫理はクソだ!あと、俺が全国民を監視する!」と言わない限り、絶対に行われないでしょう。

今回述べた技術が、医療目的でいち早く開発され、病気で苦しむ人がひとりでも少なくなることを願っています。

そして、しのぶ様が好きな人は薬学を学んで、しのぶ様に敬意を表しましょう。
しのぶ様……今日もお美しい…………。

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