カエルの子はカエル
20数年前の高校生の頃、当時一番仲の良かった友人アイの夢は女優になる事でした。2人で公園に行っては、オーディション用の写真を撮っていました。ワタシも少なからず影響を受け、美人のアイのようにはいかなくとも、舞台で実力つけて、陰の名脇役を狙いたい・・・。と浅はかにも考えておりました。
夕食の支度をする母を手伝いながら、
「ねぇねぇ。オーディションの写真送りたいから保護者の欄に名前書いてよ~。」
と言うワタシに、秒で返す母。
「カエルの子はカエル」
まさに、この時代の一般庶民家庭に育ったお母さんの教科書通りのひとこと。
わかってるよ
わかってるさ
だけど、挑戦してみたっていいじゃない。
あのとき、母の言葉に何を返したか、全く覚えていないけど、何かを始めるときに時々聞こえてくる母の声。
カエルの子はカエル
大人からの短い言葉って脅威。
滅びの呪文くらいの威力がある
あれから時は経ち。。。
そもそも、カエルの子はオタマジャクシですし、と急に思ったりもする。
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