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メキシコの「死者の日」 に行ってみた🌼|日にちや起源についても解説!

Hola 👋🏼
Alma Méxicoのheidiです🇲🇽

リメンバー・ミーを観た方なら、一度はメキシコの死者の日を観たい!と思いますよね😌
今回はそんなメキシコの代名詞でもある「死者の日」ついて解説していきます✍️実際の祭壇やお墓の飾りなど写真も沢山貼り付けたので、良かったら最後まで見てみてください🌼

死者の日 (ディア・デ・ムエルトス) とは?

1年に一度、家族や友人が集まり故人の魂を迎え入れ、死者を偲び、感謝するメキシコの伝統文化・祝祭です。(日本でいうお盆にあたります)
2003年にはユネスコ無形文化遺産に登録、2017年にはリメンバー・ミーが公開され世界的に知られることになりました🇲🇽

・起源は?

Wikipediaにはアステカ文明まで遡ると記載がありましたが、実際の起源はカトリック協会にあるそうです。
「死者の日」のメキシコ起源説を否定するマルビード博士の論文があるみたいなのですが、残念ながらオリジナルは見れなくなっていました😭
下記は、論文の解説の一部になります。興味のある方は引用リンクから続きを読んでみてください📗

「死者の日の祝祭日の起源は確固としてカトリック教会であり、スペイン人による征服以前ではない。」 死者への祭壇、砂糖製の頭蓋骨、骨の形をしたパン等は中世のヨーロッパキリスト教会に起因する伝統である。11月1日、2日の死者の日の祭礼の起源はインディヘナ世界ではなく、スペイン人によるメキシコ征服以前にその慣習はなかった。

一般社団法人 ラテンアメリカ協会

※インディヘナ・・・スペイン人の到来・制服以前 (1521年)よりメキシコで生活をしていた先住民族の事

・いつ行われる? 

10月31日〜11月2日の3日間が正式な死者の日とされていますが、現在では11月1日〜2日をメインにお祝いされています。31日は前夜祭のような感じで楽しまれています!

▼31日夜〜1日
子どもの魂を迎える日
▼1日〜2日夜
大人の魂を迎える日

迎える魂によって、プラザで販売される顔ぶれも変わり1日にはガイコツの砂糖菓子(カラベラス・デ・アスカル)やチョコレートが並び、2日にはメスカルやお酒類などが多く並べられますよ✨

・何をするの?

各家庭では、死者を弔うためのオフレンダ(祭壇)を作り、故人の写真や十字架、マリーゴールド、キャンドルなどを飾りつけします🌼
お墓も上記の写真のように、死者の魂を祭壇に導くためにマリーゴールドやケイトウで染まり、故人の写真やキャンドル、生前に好きだった物が飾られます。

マリアッチを呼び、亡くなった家族の好きだった曲をみんなで歌う家族もいれば、お酒を飲みながら死者を偲び語り合う家族もいます。楽しみ方はそれぞれです😌

メキシコ全土でお祝いされますが、ミチョアカン州パツクアロ湖に浮かぶハニッツィオ島では伝統的な死者の日を見ることができます。
アオハカやメキシコシティも有名で、お洒落な装飾がされる場所ではカトリーナメイクをして撮影を楽しんだり、大きなパレードに参加して死者の日を楽しみます💀🌼

死者の日の祭壇(オフレンダ)には何を飾る?

叔母の家のオフレンダ

オフレンダには色んなものが飾られますが、代表的なものとしてはこんなものが挙げられます👇

故人の写真
マリーゴールド
十字架
骸骨の砂糖菓子(カラベラス・デ・アスカル)
死者のパン(パンデムエルト)
カトリーナ
パペルピカド
故人の好きだった食べ物やモノ
キャンドル
コパル(お香)
お水 etc…

実際に祭壇を作ってみたので、興味のある方はこちらの記事も読んでみてください😌🇲🇽
(飾る物の意味なども解説していますが、なかなか面白い…!)

死者の日へ行ってみた🇲🇽

ハニッツィオ島にある公共墓地

2022年の死者の日にミチョアカン州パツクアロ湖周辺にある2つの村の公共墓地へ訪れました🪦
☑︎ Tzintzuntzan(ツィンツンツァン村)
☑︎ Tzurumútaro(ツルムタロ村)

最初は伝統的な死者の日が楽しめるハニッツィオ島に行く予定でしたが、船で片道30分かかるのに加えて、観光客も多かったので時間的に難しくて断念しました😭
ハニッツィオ島の見どころとしては、ホセ・マリア・モレロス像や伝統舞踊「老人の踊り」などがあります👴🏽
「老人の踊り」を見てみたい方はこちら↓から!

・リメンバー・ミー|ママ・ココのモデル

太陽が沈むまでの間、パツクアロを観光していたのですが、偶然にもリメンバー・ミーに登場するママ・ココのモデルとなったマリア・デ・ラ・サルー(Maria de la Salud)さんのお墓の飾りを見つけました。
マリアさんは死者の日の数日前に亡くなったみたいです。センパスチルに導かれながら、家族と再会できているといいなぁ。

・Tzintzuntzan(ツィンツンツァン)

パツクアロからツィンツンツァンまでは車で20分ほどの距離にあるのですが、死者の日で交通がかなり渋滞していたため、私たちは村の入口から徒歩30分の距離で車を停め、暗い中みんなで歩きました笑

マリーゴールドの花と花びらを散らして盛大に飾り付けられていて、とても幻想的な雰囲気🕯

マリアッチを呼んで、亡くなった家族の好きだった曲をみんなで歌ったり、とても賑やかな光景が見れます😊

・ Tzurumútaro(ツルムタロ)

ツィンツンツァンからツルムタロまで車で15分ほど。
この時12時を回っていたので、ツィンツンツァンと比べると人もかなり少なく、ゆっくりと死者の日を楽しむことできました🌼

装飾は少し落ち着いたものが多かったですが、とても魅入られます✨
夜は10度くらいまで気温が下がるのでコートやダウンなど羽織れるものを持っていくと◎

パツクアロ湖周辺は伝統的な死者の日を楽しめる村がいくつか存在しますが、ツルムタロは穴場の墓地かなぁと🤔

飾り付けられている食べ物や飲み物も見てみると楽しいですよ🙌🏻
(コカ・コーラ、タキト率高めです)

死者の日は家族の絆を深める日

死に対して悲しむわけではなく、生前の故人を思い出し、楽しい思い出を共有し合う死者の日。
死者の魂と一緒に家族みんなで楽しむというメキシコの生死感には考えさせられますね😌とても楽しい祝祭なので機会があればぜひ、死者の日に訪れてみてください🇲🇽✨

死受け入れて今(生)を楽しみましょう!
私の好きな言葉「Memento Mori(メメント・モリ)」です🌵

オフレンダに飾りたいアイテムたち

死者の日の雰囲気を高めるためにも、祭壇に飾っておきたいアイテムを抜粋してみました♪


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