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スイッチ:坂本裕二

今まで好きな作品を見つけても、なんの根拠もなくパッケージ、SNSでの話題とかで次に観る作品を見つけて、この前見た作品より面白くなかったな~とか繰り返してた。好きな作品を持ってるのに、その作品の情報は生かさずに遠回りのトライ&エラーをしていた。

最近になって、たまたま作品の雰囲気好きだなと思って、脚本家さん調べたら他の自分が好きな作品も同じ脚本家さんで!!
それで初めて、作品を脚本家さんから探すことに気が付いた。

そこで坂本裕二さんって有名だけど、これも!これも!坂本裕二作品!みたいにSNSでまとめられているものしか知らなくて、大豆田とわ子も、最高の離婚も好きだったし、観てみようと思って"スイッチ”見てみた!

https://www.netflix.com/jp/title/81440932?s=i&trkid=13747225&vlang=ja&clip=81462733

冒頭から、阿部サダヲが(そもそも阿部サダヲ好き)

止まってる時計と1分狂ってる時計どっちが正しいと思う?

っていうセリフから始まって、???ってなってるところに

止まっている時計は、止まってるけど、1日2回必ず正しい時を示す。だけど、1分狂ってる時計は一生狂ってる。どっちを選ぶ?

っていうセリフが合って、ワクワクした。その後も、

スーパーのレジで早く進んでると思って移動したのに、元いたレジの方が早いの何でだろうね?

ってセリフもあって、たしかにー!!って面白くて心つかまれた。この描写も物語にあまり関係なさそうなのに、後に出てきて、え!あのセリフ意味があったんだ!とかワクワクした。

阿部サダヲは検事、松たか子は弁護士で腐れ縁みたいな関係性。連続突き飛ばし事件(無差別に階段から突き飛ばされる)の担当をすることになる。
事件の一筋縄ではない展開も引き込まれるけれど、2人の関係性を紐解いていく過程も楽しめる。

2人はお互いに恋人が出来ると、恋人を交えて食事をすることがある。今回も、恋人を交えた食事会を開催するんだけど、お互いの恋人に感じる違和感に嫌味を言ったりする。2とも恋人に対し、良い人だけど、なにか違うなと感じながら付き合っている。
事件の真相や恋人との関係性の進展の中で、2人の繋がり、”スイッチ”という題の由来も明かされてくる。1つの作品で、何回も驚き、感心、ワクワクが楽しめる。久しぶりに邦画で面白いな~と思った。

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