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娘を育てるときのルールづくり 「考えない台所」を読んで

近ごろ、「考えない台所」という料理の本を再読して、ほんとに共感してしまっていて、もはや人生論として読んでいます。

この本が説いているのは、

料理とは実は小さな思考の膨大な積み重ねである。
だから、できるだけそれを減らす工夫、つまり「考えなくて済むルールづくり」をすると、いつのまにか料理が好きになり、得意になっているよ!

ということだ(と僕は思っている)。

この「料理=小さな思考の積み重ね」っていう読み替えと、そのために「考えないためのルールを作っておこう」っていう提案が最高にクールで、発見感があって、僕は大好きだ。

たとえば、この本は料理が苦手になるひとつの要因として、「汚れ」を指摘している。料理をしていると当然ながら台所が汚れていくが、これは単に汚くて気持ち悪いだけでなく、それが思考や手をちょびちょびと止める原因になってしまう。

ひとつひとつのストレスは些細なものだけど、料理ってのは手数が多い行動なので、どんどん溜まっていって、知らぬ間に大きな負荷になってゆく。つまり、汚れが少しずつ出ていくのを放っておくことで、

料理=めんどくせえ

っていうイメージがインプットされちゃうのだ。

それに対して、この本では「場所別に雑巾を3枚置いておく」という、極めてシンプルな解決策を提案している。詳細は省くけれど、要は「思考を止めないように、汚れは発生した瞬間に消すというルールにしておく」ってことだ。

これね!この「ルールをつくっておく」っていう考え方と、それを実現するために「3枚雑巾置いておけば考える前に手が動くでしょ」っていう解決策。これが素晴らしいのよ。

気持ちの良い生活ってのは、こういう優れた「ルール」で囲まれていて、いろいろなことが自動化されている生活なんじゃないか?っていう気がしてる。自動って言っても、当然やるのは僕らなんだけどね。どんなルールを作るか?っていうところに、利便性はもちろんなんだけど、その家の文化っていうか、「らしさ」が育まれていくんじゃないかって思う。

そう考えたときに、娘を育てるときの「ルール」ってのも、ちゃんと考えていきたいなと思っている。ルールって言っても、ごはんを食べるときはちゃんとごはんと向き合うとか、モヤモヤはその日のウチに吐き出すとか、今のところそういう当たり前のことしか思いつかないんだけど・・・なんか、楽しくなるやつをたくさん作っていきたいなあ。「朝起きたらハイタッチをする」とか?






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