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【P-MODEL】「LIVE電子悲劇 COLOR-4」(1998.01.29.THU 札幌ペニーレーン24)

【概要】

LIVE電子悲劇 COLOR-4
1998年1月29日(木)札幌ペニーレーン24

■LIVE電子悲劇とは(出典:平沢博物苑
http://www.pinkytrick.com/p/img/flier/1998lived_1.jpg
■簡単に言うと
要はP-MODEL版インタラクティブ・ライブ
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1. ライブ中に難関が発生
2. 会場の観客が決めたプロジェクト名と共に、P-MODELがオンラインボイジャー(要は宅オ、以下OV)へ救援を依頼
3. OVが問題解決ページにて解決策を探し、次のライブ会場へ託す
4. 次の会場でそのプロジェクトを開き、問題解決していればライブ続行
5. 解決しない場合はツアー中止となる。だってそうでしょ?だってそうだもん。(平沢さん談)
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というのを合計8日間、7回続けます。
病原体ENOLAを撃退するには、COLOR-0にある「COOSHIN(くうしん)プロトコルの書」が必要なので、我々はP-MODELの乗船する「Black in White船団」と共に旅をする、というお話です。
■他の日のレポート
COLOR-6(東京) COLOR-5(仙台) COLOR-3(名古屋) COLOR-2(大阪) COLOR-1(博多) COLOR-0!(東京)

【セットリスト】

A-FILE(COLOR-7、COLOR-5とのアンコール違い)
1. ENOLA
2. ASHURA CLOCK
3. Spiritus
4. LAYER-GREEN
5. Rocket ShootII
6. ソリトン
7. BOGY
8. Fune
9. AFFIRMATION
10. 夢見る力に
11. COLORS
12. Solid air
13. HIDDEN PROTOCOL
14. BA-DA-DHA
15. 衛星ALONE
16. Black In White
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17. Welcome
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18. ATOM-SIBERIA

【開演前】

ライブと呼んではいけない。航海と呼びなさい、航海と。(平沢さん談)

札幌は雪。会場までの道も、両脇ゆうに1.5mは雪が積もっていて超積雪(東京比)。会場前には川崎ナンバーの楽器車が止めてありましたが、スタッフの方曰く、エンジンを掛け続けてないと凍ってしまうそうで、このまま終演~移動までかけっぱなしとか…。北国だ…!

そして小西さんのRoland JP-8000のロゴに貼り付けられた缶バッジは、COLOR-6、そしてCOLOR-5からさらに進化しており、

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「P-and」になっていました。ピーアンド!
もしくは「P-oand」ですね。もうそれで3人でコピーマニア出なさい。

さて、COLOR-5で起きた難関を突破するべく、本日の札幌までの約2日間、OV達は解決に挑んでおりました。

■COLOR-5の難関おさらい
・キティちゃんの人形焼のおかげで航路のズレは修正できた
・その代わりスピードが落ちてしまっている
・このままではCOLOR-0に辿り着くのが遅れてしまう
⇒プロジェクト名「hanamizu」でOVに解決を依頼

様々な選択肢の中から、スピード不足解消に必要だとOV達が判断できたアイテムは全部で4つ。「タオSphere」「タオPyramid」「タオRing」そして「鳴子のこけし」。

…こけし…?

画像2


こけし…?

COLOR-5での人形焼の件もあるので、もはやOV達も動じることなく「大量の絵文字のこけし(*--*)」(※ハイフンが目)も、掲示板に解決策として並ぶことにw。どうなるぼくらのBlack in White船団。

【前説】

いつも通り、4DEMのご挨拶の後は、小西さんと福間さんの影アナとスクリーン情報のみで行われる、OV達の答え合わせタイム。福間さんの口から「プロジェクト名はhanamizuですね」などという台詞を聞いてしまい、そっと赤面する我々。

そして4DEMとの答え合わせにより、候補にあった「タオPyramid」「タオRing」は、実は「1曲分しかスピードアップが持たない」ということが判明。しかし「タオSphere」をゲットできていたので、無事問題は解決!

さらに、見つかった大量のこけしたちが船団を後押ししてくれるとのことでw、船団のスピードは充分に確保。(*--*)(*--*)(*--*)💨

どうやら、必ず正解を言わねばならないというより、どれかひとつ「これが答えだ!」と言い切ってる書き込みがあれば、概ね良しのよう。
なおかつ、COLOR-5の人形焼や、今回のこけしのように、必要とあらば適宜機転を利かして宝探しして良いようだと気付き始めるOV達。まさにインタラクティブ。

【開演】

『ENOLA』
COLOR-5で般若だった小西さんの額の入墨シールは、本日は赤い薔薇🌹。何と耽美な。そして、今回の航海開始からずっと付けてる赤い(オレンジかも)クリアタイプのピアスと、道頓堀1号のアクリル版が、それぞれ照明の光を透過していて、大変美しかったです。

▼道頓堀1号とは
センサーパッドが5つ(上段2つ・中段中央1つ、下段2つ)並んだアクリル板を、駅弁売りのように黒いプラチェーンで首から下げ、ドラムスティックでパチパチと叩く小西さんの自作楽器。ありがたいお坊さんのシール付き。

何なら暑そうだとずっと思っていたグリーンのコート風衣装も、光が透けていました。お身体のシルエットが…!しかし暑そうなのは変わりなし。

『ASHURA CLOCK』
しれっと歌詞をごまかす平沢さん。作った人ですからね!現場で急に歌詞変えても別にね!だめです!

間奏のギターソロのところでPHOTONの音が出ないトラブルがあり、慌てて出てきたローディーさんのニット帽にも、小西さんのシンセに貼り付けてある、CD購入&応募特典の缶バッジが。…あなたも応募したんですね!(?)

『Spiritus』
ASHURA~の間奏は、結局ギター無しで終わってしまいましたが、この曲も初っ端からギターの音が出ず、ローディーさん再び。間奏の悪のショッカーフレーズギターまでには復旧しましたが、観ててヒヤヒヤ。

『LAYER-GREEN』
この曲では、間奏の後にマイクが出ないトラブル。ちょっとトラブルが多いですね本日…。しかしマイクが入ってなかろうが、きちんと歌い続ける平沢さん。そしてどんな曲でも、平沢さんがトラブっていると、小西さんの動きがピタッと止まるw。愛ですか…愛ですね…。

『Rocket ShootII』
そしてこの曲は、最後のサビのリフになると、歌がどこで終わるかのアイコンタクト合戦になるのですが、つまり、もはや「平沢さんと福間さんがひたすら見つめあうだけの曲」になってるということですw

何を観せられてるんですかね我々は…。愛ですか…愛ですね…。

【航行ストップ】

『夢見る力に』
ここで4DEMにより演奏中断。難関が発生です。
何とモニターからLAYER-GREENが消失してしまったとのこと。えっ消えたとは?!大変な事態なのでOV達に調査してもらうべく、本日もレーザーポインターで指名された観客に、まずはプロジェクト名を設定してもらいます。

【プロジェクト名を設定】

観客「…ラバーメン!」

平沢「…
(分からないので)生声でフォローいたします」
観客「ラバーメン!」

平沢「…ラバーメン?」

観客「ゴム人間!!」

平沢「ゴム人間…ラバーメンですか。マンじゃなくてメン?」

お師匠、疑問点はそこです?

その後も小西さん相手に「ラバーメンだってラバーメン。ゴム人間だってー」と、何故か小学生の告げ口ばりに話す平沢さんw。最終的に小西さんの「(スペルが分かり辛いとOV達のログインに問題が出るので)…日本語にせい」という鶴の一声で、プロジェクト名は「gomuningen」に。

この時、もはやどう答えていいか分からなくなってるであろう観客に「せっかく寝ずに考えてきたんだから…(もう1度日本語でどうぞ)」と穏やかに(しかしさっさと決めなさいという目をして)フォローしてた平沢さんの優しさよ。(?

OV達への申請も行われ、とりあえずCOLOR-0へ向けて航海は続きます。

【航行再開】

という訳で本日COLOR-4の難関は以下の通り。

■COLOR-4の難関
・アイテムとこけしのおかげで船団スピードは確保できた
・しかしモニターからLAYER-GREENが消失してしまった?!
⇒プロジェクト名「gomuningen」でOVに調査を依頼

『夢見る力に』
曲再開。この曲ではなかった気がしますが、平沢さんが福間さんにきっかけ確認をしようとしてずっと見つめていたのに、福間さんがそれに全然気付かないというシーンがありました。

いや平沢さん、ちょっと見つめすぎじゃない…?💑と思ってましたが、福間さんがようやく気付いて顔を上げた時に曲が終わってしまい、明らかに「やべー」という顔をされていたので、やっぱり事前に「ここで教えてね」という決まりがあるんでしょうね…。自分で覚えようね平沢さん…

『Solid Air』
この曲は短めのイントロに続いて、一発目のTAINACOのドラムの音と共に、平沢さんが「ソリッデヤァアアー!」と超シャウトして始まるアレンジなのですが、

1. 福間さんがTAINACOのトリガー操作をミスる
2. つられて平沢さんが歌い出し1発目のシャウトを外す
3. 心配で小西さんが凍りつく

という、P-MODEL愛の劇場再び。おいたわしや…。

間奏では、3人とも各自の機材を床に叩き付けるようにデストロイ。失敗を取り戻すかのような激しさで圧巻。COLOR-5でキーボードスタンドに激突させられた福間さんのJP-8000は、本日はパタンと床に倒されただけで済みました。機材ご安全に!👉

【MC】

久々の札幌。今回はドラムが生身の人間じゃないということで

平沢「「本当の人」3人と「嘘の人」1人でやってまいりました」

殆どの人が今回のツアーの仕組みを理解してないのが現状ですが、温かく見守って、かつ出来れば家に帰ったら予習復習を熱心にやって欲しいと平沢さん…。うん…頑張るね…。みんなも頑張ろね…。インタラは予習復習が必要だから苦手な人も多いけど、とりまノリで行こうね…。

そして「嘘の人は後ほど紹介します」と言ったのに、紹介せずそのまま最後の曲に行ってしまうという、完全にアンコールありきの進行であることを暗にバラしてしまう平沢さんw(全く気づいておられない

【アンコール】

最後の曲も終わり、メンバーがいない間に、スタッフの人が譜面台を持って上手から下手に移動していったので、次の曲が容易に想像できてしまう罠。そういうネタバレおやめくださいw

さておき、札幌でこの面子は初お披露目、ということでメンバー紹介。
まずは小西さんをと、平沢さん自ら小西さんにレーザーポインターを当てますが、それをふざけて嫌がる小西さん。

それでも執拗にレーザーポインターを当て続け、小西さんがシンセの影に隠れてもなお当て続ける平沢さんという、ちょっと観客置いてきぼりで何おじさま2人でイチャイチャしてんの…どうぞそのまま続けてください…

福間さんの紹介は、

平沢「system2!…………の、スレーブであります福間創!」

ごまかしましたね!
非局所性LIVEでも言いましたけど、systemは1か2か、2択ですからね?!

TAINACO-2は、当時製作ラボが札幌にあり、ご当地凱旋ということで、平沢さん自らレーザーポインターで、各パーツを指しながらみっちり紹介。

平沢「…このようなTAINACO-3であります」(えっへん)

まだ2ですよ!さては平沢さん数字に弱いんですね?!
今後はシェイプアップされたアゴもより本物に近くするそうで、ほんと田井中さんのこと好きだな平沢さん。

『Welcome』
スタッフの人が運んだ譜面台のせいでネタバレされていたこの曲も終わり、一旦ステージからハケる際、ステージドリンクの置いてあったテーブルにぶつかってコケそうになり、ペンギンの様に両手をパタパタして「わたた」となる平沢さん。やだかわいい🐧

【アンコールその2】

『ATOM-SIBELIA』
おなじみ、ビデオカメラを肩に担いで中腰で出てくる平沢さん。

ビデオカメラを肩に担いだ平沢さん(出典:平沢博物苑
※当時としても「どうしてwww」って感じなので、ご安心ください。

いや中腰はほんと草でしょという感じですが、ファンから投げ込まれた贈り物が散乱しているステージで、それを全く踏みつけることが無い、完璧なカメラワーク…!神の中腰…!孤高の中腰…!至高の中腰…!中腰宇宙に超アクセス…!(?

音楽は中腰するカメラと化した!みたいな状態ですが(くどい)、足元に注意を払ってるせいなのか、歌はちょっとリズムとずれてましたw
最後の「アートームシーベリアー!」で、平沢さんがカメラのアングルを後方へブォンと跳ね上げるのは、これまでと同じでしたが、

■福間さん
COLOR-7…指でピストルを作って頭上に挙げる👆
COLOR-5…同上且つ、銃口を客席に向け観客を狙撃💘
COLOR-4…同上且つ、平沢さんを狙撃💘

こら💘!!平沢さんのハートまで盗んで💘!!!!もう!!何その破壊力!新譜発売おめでとうございます!!!あれっ、この新譜、このライブの時のメンバー揃ってるじゃないですかヤダー!(揺るがない演技力)

さあ、次はCOLOR-3!(つづく)

という感じで改訂レポを終わります。

【お知らせ】
田村指圧治療院
指圧・骨盤調整のゴッドハンドのお店です。
ライブ前後でここで治療を受けておくと、遠征や長時間のスタンディングでも身体のラクさがほんとに違うので、馬骨の皆様も是非。何故かTB-303(シンセ)、TR-909(リズムマシン)も完備しているぞ!

先の見えない状況でストレスが多くなると、身体にも影響が出やすくなりますが、治療で緊張した心身がだいぶラクになります。肩こりや腰痛など慢性的なお悩みのある方も、一度相談してみてください。

ニューウェーブ周りの音楽にも大変詳しいですが、2014年『パラレル・コザック』(赤坂BLITZ)の時に、カフェ「Gazio」で楽屋弁当を食べながら限定ライブ中継を観た伝説の先生なので、お話もしやすいと思います。

■田村指圧治療院
https://tamura-shiatsu.com/
☆茨城県:取手治療室…JR常磐線/関東鉄道常総線「取手」駅より徒歩6分
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※診療時間など詳細は上記URLへ