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缶詰は腐らない!?

人の消費行動には不可解なものが存在します。

疫病や自然災害や経済の混乱などで起きる買い占めやテレビなどのメディアによる健康や美容効果の誇張による大量購買などです。

ただ、その騒動は一過性のもので、過ぎてしまえば注目の商品でさえ誰も見向きもしなくなることが繰り返されているわけです。

とりわけ食品などは、その食品を数日摂取しなくても、あるいは摂取し続けても人体に対する影響はほぼ皆無であるのに人は動揺し踊らされるのです。

疫病や自然災害や経済の混乱などでも慌てず健康や美容効果の誇張にも扇動されずにすむものとして缶詰はおすすめです。

中身には廃棄部分が無く価格変動の大きい食材も安く手に入れることができ調理の手間もかからず経済的です。

主食・副食・デザートなど種類も多く、外国産の食材やシーズン外の食材を食べることも可能で栄養価の損失も少ないのです。

そして誰もが知ってる通り長期の常温保存が可能なのですが基本的には腐りません。

缶詰の表面には賞味期限の表示があり品質表示基準や食品衛生法などの規制を受けてはいますが、実はその表示を過ぎても大丈夫なのです。

それは缶詰が中身を入れて密封後、そこから加熱殺菌によって中を無菌状態にするため物を腐敗させる菌や微生物が存在しないからです。

防腐剤等を使っていなくても密封状態が保てたれてさえいれば腐ることはないのです。

ただし缶自体が腐食したり、破損して中に空気が入る状態になれば、当然、中身が腐敗してしまいますから缶詰でも穴が開いてるかどうか確認した上で食べることが大事なのです。

その恐れのある缶の状態としては缶が歪んだり凹んだりしている場合、その部分が金属疲労を起こしていたり、錆びている部分があればそこがもろくなり穴が開いてる可能性があります。

また膨張している場合、穴から雑菌が混入した可能性があり腐ってガスが発生している可能性があります。

実際に長期保存後に食べることができた例として1938年にイギリスで114年間保存されていた缶詰を開けて食べたという記録が残っています。

北極観測隊用の肉や野菜の缶詰だったそうですが、試食した結果、味や匂いは悪くなく、十分に食べることができたそうです。

これは大袈裟な話だとしても通常私たちの購入し備蓄している缶詰に関しては、賞味期限等は全く気にすることはないということです。

また缶詰によっては缶の中で食品が熟成されて年毎に美味しくなっていくものもあるようですから缶詰は少し寝かしたほうが美味しいとも言えるのです。

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