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「風は流れて」 cookie with song の話。

VABFに合わせて作った"歌つきクッキー缶"が出来上がるまでのこと。


元々のきっかけは浮さんが新曲をポストカードの形でリリースするのに活版印刷のご依頼をくださり、その印刷立ち会いにきてくださった日のことからでした。
印刷準備の最中、なんだかんだと雑談をしているときに、普段音楽活動の他にレストランで働かれていることや元は製菓を専攻して学ばれていたとのことも知り、もしかしてお菓子を一緒に作ったりできますかと聞いたところ、二つ返事でやりましょうと答えてくれた浮さん。確か歌つきという案もその場で浮かんだような気がします。いい軽さのまま始まったこの企画。それが先月の後半に差し掛かった日のことです。笑

そうならば、パッケージをお願いしたいとすぐに思い浮かんだのが、さくらさん。先日西荻窪のgraceまでケーキを食べに行く会を開いたばかり、その日もお菓子のパッケージなどやれたらいいですねとちょうど話したところでした。(その日は結局graceは休業日で入れなかったんですが.....。)

早速お菓子好きの3人が集い、はじまった打ち合わせ。
せっかく作るならば憧れのクッキー缶、こんなものが食べたい、こんなパッケージが素敵だよねとやりたいことや乗せたいことを詰め込み、ここに形になりました。
以下それぞれの担当からメッセージです。

singer-songwriter ・pastry chef / 米山 ミサ (浮)
今回製作したクッキー缶は、季節を感じられるような味の工夫をしています。
まずは外せない、プレーンのバタークッキー。
生地に使っている砂糖もこれだけ違います。よりきめ細かい食感になるようにしました。バターの香りが柔らかく広がります。
そして冬の柑橘 ゆずのピールを使ったショートブレッド。
卵を使わない厚みのある生地で、ゆずの香りとさっくりとした食感が混ざり合います。
ピーカンナッツがごろごろと入ったココアクッキーは、寒い季節にはより甘さが沁み渡るように 自然な甘味を出してくれるきび糖を使用しています。
青海苔のクラッカーは、塩とチーズを練り込み
お酒にも合う味になっています。熱燗やホットワイン、何にでも合うはずです。
寒い季節に優しさを感じられるようなクッキー缶になっているとおもいます。

design / 柏崎 桜
「風は流れて」を聴いた時、冬の寒さを柔らかな風と光が運び去ってくれるような感じがして、
その中でも印象的だった「春は花と空に舞う」というフレーズを元にデザインすることにしました。丸い紙吹雪が包装紙の中を散らばる様は、降っていた雪がいつの間にか花吹雪に変わるような、時節の移り変わりをイメージしています。

coordinate / 松浦 葉月
今回のために録音した「風は流れて-弾き語りver.-」という歌が春の歌ということもあって、コンセプトをどこに置くか、みんなですごく迷いました。冬に届くのに春の歌だから、春夏秋冬一年の意味を込めようかとか、全ての季節を通り越してきた冬にしようとか、ニュアンスの違いではあるけれど、どこに軸を置くかで全体が変わってゆく気がして、そこは念入りに詰めた気がします。結果、来年の風の時代に向けて光と風が通り抜けるような、冬から次の春を思う期待のクッキー缶にしましょうとなりました。最初の軽いエネルギーも大切にしたかったので、ここに決まってよかったなと思っています。

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VABFのために作ったものなのだけど、こんな素敵なクッキー缶なのだから、もうすこし広く広まってもいいのではと思ってます。ぜひ取り扱いたいというお店も募集中です〜!


(松浦葉月)




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