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退役した「スーパードルフィン」の撮影ツアーを開催

丸みを帯びた愛らしいフォルムから「スーパードルフィン」の愛称で親しまれ、2年前に退役したあとは整備訓練専用機として使われているボーイング737ー500型機を撮影するツアーが5月、羽田空港の格納庫で初めて開かれ多くの航空ファンが参加しました。

「スーパードルフィン」の愛称で親しまれたボーイング737ー500型機は離島便など主にANAグループの地域路線で運航されていた機体で、エンジンに描かれたイルカのイラストやその特徴的なフォルムで多くの航空ファンを魅了してきました。

2年前にすべての機体が退役した後は、1機のみが羽田空港で整備訓練専用機として使われています。

今や希少となった機体に親しんでもらおうと、ANAは5月21日と22日の2日間にわたって、羽田空港の格納庫内で「スーパードルフィン」を撮影するツアーを開催しました。

ツアーには合わせて78人の方が参加し、実際に機体を整備していた整備士による説明が行われる中、およそ1時間にわたって機体の撮影を行いました。

参加した人たちはイルカが描かれたエンジンのすぐそばや普段はなかなか近づくことのできない機体の右側から撮影を行うなど、思い思いの構図からシャッターを切っていました。

ツアー後のアンケートでは「ありえないほどの近さで撮影できた」とか「心ゆくまでゆっくり撮影できた」などといったご意見が寄せられ、好評だったことからANAでは今後も同様の撮影ツアーが行えないか検討することにしています。

ツアーを企画したANA整備センター技術部 古賀卓磨さん
「もともと私と飯塚さんが航空ファンだということもあってツアーを企画しました。ニッチなニーズだと思っていましたが、多くの人に喜んでいただき実施して良かったと感じています。自分達が楽しいと思う企画を実施して会社のためにもなるのはすごく嬉しく思います」

ツアーを企画したANA整備センター機体計画部 飯塚剛士さん
「参加した方々がこういった企画を持っていましたとかコロナ禍で苦しいと思うので頑張ってくださいなどと声をかけてくださり、普段、整備センターにいると聞けない言葉を聞くことができたのでとても暖かい気持ちになりました。企画を実現できてよかったと思います」