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作家の紹介を勝手にできない。ー第1回ミーティングの記録③「時計回りに回す」ー

(編集・絵:佃 七緒)
勝手にはできない、けどやっぱり他の人の作品紹介をしてみる、というこのシリーズの始まり(説明)はこちらご覧ください。

村上 美樹(参加作家)

①最近気になること

旅。もともと好きだったが、今気軽にはできないことで余計に気になっている。特に、時間。現在外国を旅させている作品があり、その作品が旅している移動の時間などを、自分では実際に体験できず、別の時間が流れていると感じる。

②村上美樹が「勝手に紹介」する作品はこちら

佃 七緒《てとよふむはゆなたさかあ》

・後ろの箱に入っているのは何か文字のようなもの?
きっちりとしていないゆるやかな文字のかたち。読めそうで読めない。タイトルから「あかさたな」を感じながら、でもわからない。違和感のないひらがなのような文字。濁音とかがないから違和感がない?

・かささって鳴るのかな。
ふわりと風が吹いてゆれる感じの作りに見える。手前の動かせる何かで、奥のものが揺れる?

・テキストは答え合わせになっている。
今は使われなくなった道具をあらためて使いなおそう、という作品だと読める。明日香村で頂いてきたものを作品に使っている。あれ、でももらったものだけではない。もらったものと、自分で買って付け足したものでできている。

・「時計回りに回す」という動作がすごく大事だと思う。
昔の農機具では時計回りに回すという動作がよくある。その時計回りの動作を取り入れている、というのがおもしろい。「時計回り」という書き方自体が、自然と時間についても考えさせられる表現だと感じる。


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