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英語の授業におけるアメリカ手話の活用

コロナ禍の英語の授業では、感染症対策を行うことも必要になりました。

また、近年、子どもたちの英語力の差が顕著になってきています。

40人が在籍するクラスの子どもたちの安全を確保しながら、児童の能力差に対応した効果的な授業を行うために、現場では、試行錯誤が続いています。

私の指導するクラスは、帰国子女、家庭で英語を話す児童、英語の習い事に通っている児童が多く在籍し、個々の英語力の差が大きいという特徴があります。したがって、児童の実態に応じた指導の工夫を行うことが大切になります。

そこで、私は、3年生の授業において、アメリカ手話を取り入れ、歌に合わせて表現することにしました。

アメリカ手話を授業に取り入れた理由は2つあります。

1  コロナ禍において、安全を確保しながら言語に対する理解を深めるため。

授業において、歌ったり、大きな声で発音練習をすることが躊躇される中、英語の歌をアメリカ手話で表現することで、楽しみながら安全に英語の理解を深めることができると考えました。
アメリカ手話の実践は、Total Physical Response(TPR)という第二言語指導法を意識して取り入れました。TPRの活動では、聞いた内容を理解して身体運動を行うことで、言語に対する理解を深めることができます。

2  子どもたちの英語力の差に対応した学習活動にする。

アメリカ手話を取り入れることで、既に知っている英語の歌や表現語彙に、新たな価値を与えることができると考えます。手話は、音声によらない言語であり、3Dの言語です。手話に対する児童の興味関心を引き出すことで、個々の能力差に対応した活動にすることができます。
また、手話で広がる世界に意識を向け、多様性を尊重する態度を育むことができると考えています。

私が作成したアメリカ手話の教材は、ハローソングと、レインボーソングです。
どちらも、全国的に使われている歌であると思います。

関心のある方は、YouTubeに動画がありますので、よかったらご覧ください。

アメリカ手話でハローソング


レインボーソングの動画は、近々YouTubeにアップする予定です。

独学で学んだアメリカ手話なので、もし、アメリカ手話に詳しい方が読んでくださっていましたら、教えていただきたいです。実際にやってみると楽しいですし、子どもたちからも好評です。今後も、アメリカ手話の教材を開発していきたいと思います。

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