国際結婚に反対されていた日々を思い出す

こんにちは。allisです。中国人の夫と数年前に国際結婚しました。出会いは10年ほど前です。今年の春には娘(ばおばお)も生まれ、仲良く暮らしています。

今でこそ両家の親戚にお互いが非常に歓迎されていますが、これは国際結婚あるあるですね、交際当初~結婚の話が出るまで、特にわたし(日本)の親から結婚を反対されていました。少し思い出して書いてみたいと思います。

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わたしが夫と出会ったのは、大学生の頃でした。夫がわたしに一目惚れ笑し、なんやかんやで付き合うことに。交際2~3ヶ月後には夫の実家の中国に遊びに行くことになるというそのスピード感に圧倒されましたが、しばらくはわたしの両親には中国の人と付き合うことは黙っていました。

ただ、付き合いも長くなってきたことや、親に紹介できない人とは付き合いたくないと思い、いつ話そうか、いつ話そうかどきどきしていた気がします。

そしてやってきたチャンス。自宅の最寄り駅で母とランチを食べているときに、「中国の人と付き合っているんだけど、どう思う?」と勇気を出して聞いてみました。母の回答を克明に覚えています。

「付き合うのはいいけど、結婚はだめだよ。子どもとかできたらどうするの」


わたしが通っていた大学ではアジアからの留学生も多く、また日本から中国へ留学へ行く人もメジャー。しかもわたしは国際交流系のサークルに入っていたので、一般人の感覚と乖離していたのかもしれません。残念ながら日本ではまだまだ嫌中の感覚を持つ人が多く、母もその一人でした。


では、そこからどのように結婚まで行ったのか。まず母に彼(現在の夫)に会ってもらうことからでした。なんやかんやら口実をつけて、夫に家に何回も来てもらいました。(というか彼も来たがってくれていたのだけど)

”中国人”ではなく、彼の人柄を知ってもらう作戦です。…そしてこれは功を奏しました。

いざ結婚の話が出たときは、彼の親戚に日本に来てもらい(ここらへんはまた後日)日本についてどう思うか、日本の歴史についてどう思うかを母が短文英語で詰め寄り、大丈夫そうだなと判断したこと。そして、先に彼が住んでいて一緒に住む予定の家に来てもらい安心感を持ってもらったこと。こんなことを重ねて、とにかく両親の安心感を積み重ねていきました。


ちなみに、わたしの祖母も反対の立場でしたが(世代もありますよね)、最終的にこちらの関係もとても良好になりました。きっかけとなったのは、祖母の入院のお見舞いでした。わたしと彼で一緒にお見舞いに行ったときに、病院の談話室で夫が自然と祖母が座るための椅子を引いたことが、祖母の心を動かしたそうです。「初めて椅子を引いてもらった」ことがとても嬉しかったとのこと。

また、来たときも帰るときもわたしと彼が手をつないでいるのを見て、「仲良しすぎてこりゃ外野がなに言ってもきかない」と悟ったそうです笑


いまは結婚して数年経ちましたが、冒頭にも書いた通りわたしの両親にも大歓迎されています。結局のところ、ポイントは人柄だったな、と。

国際結婚は、反対される場合も多々あると思いますが、もし本当にこの人と結婚したい・一緒に暮らしていきたい、そしてできれば両親・親戚とも関係を保っていきたいと思うのであれば、やはり両親の不安を一つ一つほぐして安心感を積み重ねていくしかないのだろうな、とわたしの経験からは感じる次第です。


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