なぜ赤ちゃんなら無条件に触ってもいいと思っているのだろう

赤ちゃんは可愛い。わかる。だけど、それとこれは全くの別物。

子どもを産んでから、許可をとらず急に触ってくる人がいる、しかも一定数いるということを知りました。

*ばおばおとは、むすめ(0歳)を指します


<ケース1>スーパーでおばさんから

「可愛いわね~(と言いながらいきなりばおばおのほっぺたをなでなで)」
いきなり触らないでください。

<ケース2>病院の待合室でおじいさんから

「今何か月ですか。はい、ハイタッチ!(と言ってハイタッチを求める)」
赤子はすぐに自分の手を舐めます。それこそ光の速さで舐めます。衛生的でないのでやめてください。そしてそもそも、ばおばおはまだ5ヶ月なのでハイタッチという動作はできません。

<ケース3>エレベーターで乗り合わせた小学生から

「今僕急いでいるの(と言いながら、いきなりばおばおの半開きの口の中に指を突っ込む)」
啞然。もう、ただただびっくり。これは...いったいなんだったのだろう。目的階である1階に着くぎりぎりにいきなりやられて、唖然としすぎて「だめだめ、やめて」としか言えなかった。


最近はまだまだ流行っている感染症もあるので、そもそも衛生面が気になります。

また、うまく文章に表せないもどかしさがあるのだけど、子どもの人権にもかかわるのではないかと思っています。どの本で読んだのか忘れてしまったのですが、

可愛いねと親が子どものおしりを触っていると、おしりを触る=嬉しいことと覚えてしまい、他の子にもやるようになります

というのだったり、夫が言っていた

大きくなったときにばおばおが見ていやな写真はあげないようにしよう

であったり。

要するに、赤ちゃんにも人権、勝手に自分の体を触られない権利だったり、ひいては自分を大切にする権利だったりはあると思うんです。そして、こういう勝手に体を触られる状態が続くと、大きくなったときに体を触られることや勝手に他者の体を触ることは当たり前だと思ってしまうかもしれません。と、わたしは思っています。


じゃあ、どんな人が嬉しいのか。
わたしたち夫婦の場合、一択で、

「わ~可愛い~!!!(と言いながら立ち去る)」

というのが、一番嬉しい。

わかります。可愛いよね、うちのばおばお。(親ばか)
そして何より、一定の距離を保ってポジティブなメッセージだけ送ってくれる。なんて素晴らしいのだろう。
どうしても行かざるを得なくて行ったデパートではこういう方が多くて、5・60代の女性だったけど、話しかけてくれる場合も少し遠い距離から、もちろん触らず穏やかに声をかけてくださって、育ちの良さがにじみ出ていました。


赤ちゃんにも勝手に触られない権利があると思います。そして遠巻きに可愛いなと言ってくれる人が増えると嬉しい次第です。



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