約10年目のカルチャーショック(国際結婚)
日中国際結婚夫婦のallisです。わたしはだいたい10年前ほど前に当時彼、現在夫と付き合い始めたので、もうずいぶん長いこと彼と一緒にいるわけです。
付き合い始めた当時感じていたカルチャーショックも日が経つことに違和感は薄れ、当たり前として定着し、今では思い出すのも難しいほどです。
とはいえ、何年ぶりかに大きなカルチャーショックを感じました。きっかけは出産です。
*以下、ばおばお=むすめのことです
「ばおばお一人、中国に送ってもいいよ」の衝撃
中国では共働きが基本で、一般的に祖父母が孫の世話をして両親は早くから仕事に復帰することが多いようです。夫の従兄弟夫婦も結婚後両親(祖父母)の近くに住み、赤ちゃんを祖父母に預けて、早くから仕事に復帰しました。結婚したら両親の近くに住み、子どもが生まれたら祖父母が家事と育児をすることは一般的であるようです。
祖父母と同じマンションの異なる階に住む場合も珍しくなく、
さらに、たとえ海外など遠方に住んでいる場合でも、親が子どもの近くに越してきて家事育児を手伝うケースも何例も知っています。
そういったお国の背景があり、義母からこんな発言が出たのでした。
「ばおばおを中国に(ばおばおだけ一人で)送ってもいいよ」
つまり、わたしと夫は日本で仕事をして、ばおばおだけ中国の祖父母のもとに預けて暮らしてもいいよ、ということです。これは日本で生まれ育ち日本の価値観を持つわたしからすると信じられない申し出でした。しかもこれは、100%の善意からくるものです。
幸い、夫もこの申し出には反対しています。家に帰ってばおばおがいないなんて嫌だという考えのようです。
ただ、「もし夫がそれに賛成だと言っていたら」という仮定を考えると、非常に胸が苦しく、当事者になると浅い考えで「国際交流」とか「日中友好」「日中の架け橋になる」なんてもう気軽に言えたものじゃないなと感じます。(学生の頃はわたしも時々言っていたけれども、それは何も知らないがゆえのことだったなと苦笑いです。もちろん真剣に考えて取り組んでいらっしゃる方は心の底から尊敬します)
そして今は、コロナ禍のため、ばおばおをまだ一度も中国の祖父母に会わせてあげられずわたしもとても寂しい思いを抱いていますが、入国制限がなくなったら日本に遊びに来てくれるそうです。
それはとても大歓迎、なのですが数ヶ月日本に来てばおばおを育てたいと言っており、親族ビザめいっぱいで来る可能性が高く...笑
波乱の予感しかしません。
来てくれるのは大歓迎なので、どうか2週間、せめて1ヶ月くらいでいかがでしょうか、奶奶(おばあちゃん)!
こんなところに国際結婚の大変さを感じるのでした。
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