見出し画像

他人軸で生きるということ

「動物園に行く1時間前に仕事始めないでよ」先日、夫に対して思ったことです。

少し前の休日、家族3人で動物園に行くことになりました。私はばおばお(娘当時0歳)のお昼寝の時間や離乳食の時間を考えると9:30頃には家を出たいな、そうすれば離乳食は少し遅めだけど大人が外食するときにあげられるし…などなど頭をフル回転させて考え、おむつやら離乳食やらを急いで用意、朝からバタバタしていました。もちろん、夫にもだいたいの出発時刻を相談していました。

そんな中、夫が「同僚から頼まれている仕事を片づけたい」と休日にもかかわらず8:30に自室にこもり、仕事を始めてしまったのです。予期せぬトラブルがあったようで、「もう少し時間がかかる」とわたしに声がかかったのが10:00、結局その仕事が終わったのは10:30。午前中に動物園に行く予定が午後になってしまいました。

夫とはすでに話し合いが済んでいるので、ここで夫を責めたい訳ではまったくありません。(補足しておくと、夫とは普段二人三脚で家事育児をしておりとても良いお父さんです)

ここで言いたいのは、子どもが生まれてから「他人軸で生きているな」と感じることで、これは子どもが生まれてからの大きなパラダイムシフトでした。


子どもが生まれる前は、他人軸の反対「自分軸」で生活していました。自分の好きなときに買い物に行き、自分がおなかが空いたからごはんを作り、自分が疲れたからベッドで休憩する。
もちろん結婚して二人で生活をしていたので、夫と時間を合わせたり配慮して行動計画を変えるということもたくさんありました。とはいえ、基本的に生活のリズムを考える際は「自分」の都合が基準ですし、夫も自立した大人なので放っておけば大丈夫です。

ところが。
子どもが生まれてからは、とにかく子どもの軸で動かざるを得ません。子どもがおなかが空く時間に合わせて外出する。子の機嫌がいいタイミングに合わせて料理をつくる。なんなら、ばおばおはハイハイができるようになってからわたしか夫が部屋にいないと怒るので、トイレに行くにも抜き足差し足でこっそり行くほかありません。

行動の基準が、すべて子どもです。

これは、気づかぬ間に起きていた大きな変化でした。そして、それまでの生活では、自分のペースで生活することが当たり前すぎて自分軸で生きていることに気づいてもいなかった。

SNSをみていて思うあくまでわたしの1つの意見ですが、子どもが生まれてからする夫婦喧嘩は「他人軸で生きる」ということに「変化」していけているかどうかということが一番大きな理由なのではないかと思うのです。

そして「自分軸で生活したい」という欲求はそんなたいしたことではなくて、夜眠いときに寝たいとか、おなかが痛いときにトイレに行きたいとか、夕飯の時間に合わせてごはんを作りたいとかそんなささやかなことで、

だからこそ、仕事から帰宅したパートナーが携帯を見ながらくつろいでいるのを見ると

「なんであなただけ自分のペースで生活しているの」

と思ってしまうんだろうな。
わたしも仕事をしていたときは、仕事から帰ったら疲れて何もしたくなかったので気持ちがよくわかる。だからこそ、休ませてあげたい、でも疲れたときに休憩できることがうらやましいと思ってしまう。そういう複雑な気持ちを持つ方も多いのだろうなと思います。

わが家でも、在宅勤務の夫が「ちょっと仕事してきていい?」と許可を求めてくれることで心が救われているなと感じます。なんか、こっちの事情をすべて知ってくれている感じがして。

この「子どもがいると自分のペースで生活ができない」ということを周囲の人が知っているか否かというのは、子どもを育てやすい社会にとって大きなポイントだなと感じるのです。

さて、今月行く予定の水族館ではどうなるのか笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?