ゲーム
両脚が鎖で繋がれている男女。
血が乾いてある床。
謎の声が響く。
「ゲームは簡単です。脱出していただきます。残った人は死んでもらいます」
「誰だお前は?」男が叫ぶ。
男女の近くにはそれぞれ鍵が、手が届く範囲には切断道具が幾つか置かれている。必死に鎖を切ろうとする音が響く。
先に切断出来たのは男。
急いで側にあった鍵でドアを開けようとするが鍵が合わない。その頃、女の鎖も外れそうな気配。男は急いで女の近くにある鍵を取りに向かう。鎖が切れた女は鍵の前に立ち、男の前で切断道具を振り回す。男はこれ以上近づけない。
男は切断道具を取りに帰り、応戦しようとする。男性の応戦に負け倒れる女。男が鍵を拾い、ドアへと向かう。ドアを開けようとするが、なぜか鍵が合わない。
鍵を投げ捨てる男、笑う女。
「その鍵でも開かないわ」
男の顔に怒りが込み上げる。
「なんでだ!」
「全部あなたをおとしめるためよ」と女は言う。
女はポケットから鍵を取り出し、ドアを開け部屋から出ていく…。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?