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ギリシャ最新情報【2021年7月】

 5月にギリシャが国境を開くとのことで、ギリシャの最新情報をお知らせしましたが、ギリシャのその後を、またまたお伝えしていきたいと思います。まずは、ギリシャのコロナ事情と、日本でも報道されたニュースをご紹介します。

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ギリシャのコロナ感染状況


7月6日現在で、ギリシャでは1日平均722人の新規感染者が報告されている。ピークだった4月5日の24%。同日、日本では、平均で1日1,583人の新規感染者が報告されている。1日平均人数のピークだった 1月14日の24%になる。

 ギリシャは日本よりも、ワクチン接種も進んでいます。6月下旬で1回目のワクチン接種を行った人は人口の46%、2回目の接種を完了した人は、人口の33%です。

 その甲斐あったといいましょうか、一時期よりは感染者の数は少なくなりました。しかし、ここ一週間で、日本と同様に、じわじわと感染者数が増加傾向にあります。

 夏のバカンスシーズンを迎えるにあたり、EUがワクチンパスポートを導入しました。それらを活用しつつ、ギリシャは、バカンスの観光客の受け入れを進めていくものと思われます。


ギリシャのコロナ感染対策

 屋内でのマスク着用義務は継続されますが、6月24 日から混雑している場合を除き、屋外でのマスク着用義務は解除されました。

 また、6月28日から夜間の外出制限も解除となりました。外での制限がなくなっただけでも、ギリシャ人は、かなり解放されているようで、みんなビーチに繰り出しているそうです。

 交通機関利用時のマスク着用や、屋内飲食や病院の面会禁止などは継続されていますが、下記の通り、少しずついろいろな制限が解除されています。

▼飲食店の制限
飲食店従業員にはセルフテストが義務
店内営業の禁止、営業時間は午前5時から深夜0時15分まで。
・テーブルの距離が保たれ、安全対策が講じられる限り、飲食店の屋外飲食の再開可能。

▼小売店の制限
食料品店、薬局、ガソリンスタンドなどは、入場制限の上、営業時間は午前7時から午後10時半まで
小売店舗やショッピングセンターなどでは、入場制限の上、営業時間は午前7時から午後9時まで

▼美術館など娯楽施設の制限
屋外スポーツ施設、公園、釣り、児童公園等は条件付きで使用許可
動物園、植物園を条件付きで再開
美術館・博物館等は条件付きで再開
観客75%までで屋外映画館を再開
・屋外施設にて、定員1,000名までの会場で75%、定員5,000名までの会場で70%などの人数制限に従い、着席のみでコンサート・公演等を許可

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そしてこんなニュースが

【6月30日 AFP】
 ギリシャ当局は29日、スペインの画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)から寄贈され、9年前に所蔵先の国立美術館(National Gallery)から盗まれた絵画「女の頭部」を回収したと発表した。

 絵画はギリシャが1941〜44年のナチス・ドイツ(Nazi)占領に抵抗したことに敬意を表し、ピカソが1949年に同国へ寄贈。国立美術館で2012年、別の2つの絵画と一緒に盗まれていた。当局は記者会見で、絵画はアテネの南東約45キロの農村部にあるケラテア(Keratea)で見つかったと発表。

 警察によると、建設作業員の男(49)が窃盗を自白し、逮捕された。男は当初、盗んだ絵画を自宅に隠していたが、最近になって地元の渓谷の草木の中に隠していたという。

 犯人が絵を隠していたというケラテアは、下の地図の赤ピンのところ。ワイナリーなどがある農村部で、ギリシャは、首都アテネの近郊でもこんなところがあります。



 以上、7月のギリシャの最新情報でした。これから本番を迎える夏のバカンスシーズン。ギリシャの書き入れ時です。去年もこの時期いったん観光客が戻ったおかけで、ギリシャの経済も一息ついた経緯があります。

 今年も去年同様、観光客を受け入れるギリシャですが、サッカーのヨーロッパ選手権で、デルタ株のクラスターが発生しているという状況があります。コロナ対策しつつ、頑張ってほしいと思います。


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