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ギリシャ最新情報【2021年10月】

ギリシャのコロナ対策

 9月には、ギリシャは比較的大丈夫みたいな印象を持っていましたが、10月に入ってから、じわじわとデルタ株の感染が拡大しております。ギリシャ第二の都市テッサロニキでは、10月1日から8日までプチロックダウンとなり、深夜の外出が禁止となりました。

 10月29日現在で、ギリシャの新規感染者数3611人、累計感染者は73.5万人、死者は15,856人となっています。ギリシャ政府は、感染を抑えるべく、ワクチン接種が人口の約58%となっているところを、70%に引き上げるようとしています。ワクチンを打ち始めたのは、日本よりも早かったのですが、欧米諸国同様、接種率が伸び悩んでいるようです


ギリシャへ旅行できるのか?

 現在、ギリシャはに入国するときに、ワクチン証明などがあれば、隔離なしで入国は可能です。でも、日本に帰国するときに、PCR検査の陰性証明が必要で、さらに、ワクチン接種済みであれば、10日の自主隔離が必要となります。帰国後の隔離期間が長いので、現時点で、気軽にギリシャに行くというのは、少し難しいところです。

 ギリシャの入国に必要な条件などを、在アテネ日本大使館の方で、くわしくまとめられていますので、ぜひ参考になさってください。

 また、youtubeにて、2021年夏にギリシャに行かれた方の動画が公開されています。この方は、アテネとミコノス島に行かれています。ギリシャの今を見ることができ、わたしたちも勉強になりました。動画に映り込んでいるギリシャ人を見て思いました。割とギリシャ人、いつも通りだなぁと。ちょっと安心しました。


ギリシャの最新ニュース

◆あの人がなくなりました
 ギリシャの政党PASOKの女性党首フォフィ・ゲンニマタ氏が、10月25日に亡くなりました。享年56歳。11月には57歳の誕生日を迎えるはずだったそうです。葬儀が行われた27日は、国民の追悼の日が宣言されました。ミツォタキス首相は、外遊や休日の予定をキャンセルし、彼女の死を悼むと発表しました。

 ゲンニマタ氏は、PASOKの創設メンバーであったGeorgiosGennimatasの娘さんです。2000年に議員に当選、副大臣などを歴任し、2015年に元与党PASOK党の党首に選出されました。

◆ギリシャの祝日・オーヒデー
 10月28日はギリシャの大事な日。その名もオーヒデー(OXI DAY)
ギリシャ語で、オーヒ(όχι)、NOノーと高らかに宣言したため、オーヒ・デーという名前が付きました。

 何に、オーヒ(όχι)、NOノーと言ったかといいますと、第二次大戦の最中、1940年10月28日のこと。ギリシャに侵攻してきたイタリア軍に対して、ギリシャに入ることはまかりならん!!オーヒ!!!と、高らかに宣言し、イタリアと開戦をした日なんです。

 オーヒデーには、ギリシャ各地で、民族衣装でのパレードや、兵隊さんたちのパレードが行われます。こちらはシロス島で行われたパレードです。


◆ギリシャの景気が上向いてます
 2010年にギリシャ危機を招き、EUからの多大な支援を以って、なんとかやりくりしていたというのに!!このコロナ禍を乗り越えたつつあるという、喜ばしいニュースが飛び込んできました。よかった、よかった。(^o^)

[アテネ 4日 ロイター] 
 ギリシャ政府は4日に提出した予算案で、来年の同国国内総生産(GDP)伸び率が4.5%になるとの見通しを示した。観光部門の改善、落ち込んでいた需要の回復、政府の支援策で強い回復が見られることが支えになるという。
 政府は最近、今年のGDP伸び率予想を5.9%から6.1%に上方修正した。同国のGDPは昨年、新型コロナウイルス感染流行で8.2%減少した後、今年第2・四半期に盛り返し、前年比・年率換算で予想を上回る16.2%増となった。消費支出と投資に勢いが戻った。

◆北京冬季五輪、ギリシャで採火式
 そして、10月18日には北京冬季五輪の聖火採火式が行われました。採火式は夏のオリンピックだけでなく、冬のオリンピックもギリシャから聖火を持っていきます。

 採火式は、古代オリンピックが行われたオリンピアの遺跡で行われます。ヘラ神殿(Temple of Hera)で、太陽光を集めて採火されます。毎回、ネットのライブ配信があり、youtubeにアップされます。ちなみに、巫女役の方たちは、容姿端麗な女性が選ばれます。

◆ギリシャ各地で洪水被害が
 世界各地で起きている異常気象。ギリシャもこの夏、あまりにも高い気温上昇によって、大規模な森林火災が起きました。そして、さらに追い打ちをかけるように、10月上旬、ギリシャ各地で洪水が発生し、家屋の浸水や倒壊、地滑り、倒木や道路の崩壊などの被害がありました。

 特に、夏に大規模火災が発生したエヴィア島北部では、週末の豪雨により火災の被害で土壌の保水力が低下している地域を中心に大きな被害が出ています。

 動画はアテネの様子ですが、腰まで水が来ています。ギリシャはもともと雨がほとんど降りませんので、日本のように雨水を効率よく排水する設備や施設が乏しく、ちょっとした雨でも、排水溝があふれることが多いです。


 以上、ギリシャの10月の最新情報をお届けしました。刻々と変わっていくギリシャの状況を、これからも、どんどんお伝えしていきたいと思います。(^^)/

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。サポートして頂けたら、とってもうれしいです。【Ευχαριστώ えふはりすとー】ありがとうございます。