「存在を問うことはなぜ難しいのか」
私たちはこの世界に存在することは疑いようのない事実である。しかし「存在する」とはどんなこと(現象)であるかを尋ねると議論は一気に複雑化する。
というのも、私たちの身の回りにある事物や出来事は相互連関のもとで存在しており「~のための○○」という構図を棄却し○○単体の存在の意味だけを開拓していくのは困難を極めるからだ。また、そもそも「存在」は私たちの感知されない時点から表出し事物を根幹を支えるという見方をとるならば、「存在」を定義づける根源的な存在は一体どこに由来するのかという遡行に至ってしまう。
言葉遊びに終始することなくこの命題に応えることは限りなく未知である。しかし存在を巡る戦いは今なお多くの人々を惹き付けてやまないのもまた事実であろう。
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