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手裏剣戦隊ニンニンジャー 忍びの3「強敵、蛾眉あらわる!」評価:★+

評価は、基本的に以下の10段階です。
・★★★★★…最高。大傑作。愛する。面白い超えて芸術の域(5点)。
・★★★★…大満足。傑作。大好き。凄く面白い(4点)
・★★★+…満足。名作。好き。かなり面白い(3.5点)
・★★★…平均より上。秀作。好感。中々面白い(3点)
・★★+…及第点。佳作。どちらかと云えば好き。まぁ面白い(2.5点)
・★★…普通。凡作。特に可もなく不可もなく(2点)
・★+微妙。凡作未満。カス。どちらかと云えば嫌い。つまらない(1.5点)
・★…難あり。駄作。カス以下。嫌悪感。かなりつまらない(1点)
・+…最低。大駄作。クズ。嫌い。マジでつまらない(0点)
・×…最悪。超駄作。ゴミ。大嫌い。つまらない以前の問題(-1点)

<放送データ及び評価>

忍びその3「強敵、蛾眉あらわる!」2015年3月8日放送
脚本:下山健人
監督:加藤弘之
評価:★+(1.5点)

つまらないんだから、主題歌から番組を始めろ

 さて、『ニンニンジャー』に関しては反面教師として視聴している。

 つまり、「こういう作品だけは創るな!」という戒めのために視ている。筆者にとってそのようなスーパー戦隊は他にも『獣拳戦隊ゲキレンジャー』などがある。

 アバンは謎の任務を5人がやっているシーンから始まったが、巻物を取ったのは良いが、レッドが声を上げてしまって警報が鳴った場面から始まる。

 あまりにもつまらないので、主題歌から始めたら良いのでは?(笑)

 物語のツカミになってないし、『ジュウレンジャー』も配信でやっているけど、OPから番組が始まって凄く見やすいから、それで良い気がする。

 基本的に『ニンニンジャー』に関しては悪口しか出てこないので、番組が好きな方はもう読まないで頂くか、映画監督や脚本家、小説家志望などの方はこのような台詞を書かないように参考にしてください。

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 ルフィ、ごめん。『ニンニンジャー』に関しては無理です。
 っつうか『ニンニンジャー』なんて『自分』じゃねえし(笑)

 
時々再生を止めて、この記事を書きながら視聴した(笑)

学校の遠足と同レベルの忍者の修業

〇ニンニンジャー忍びその3:嫌いな台詞その①
師匠「家に帰って、ただいまと言うまでが遠足じゃ! そのことが分からんままではラストニンジャの称号はやれん!」

 師匠のじいさんにとって、忍者の任務って学校の遠足と同レベルのものでしかないのか……。
 真剣に見るのがバカバカしくなります。
 レッドが蛾眉雷蔵に苦戦している時に、ピンクがレッドを退却させようと乱入して説得する際、上記の台詞を肯定的に使った。

ピンク「ここは引く勇気。家に帰るまでが遠足です!」

 これ、一見すると良い台詞に思えるが、第1話でその家が爆破されたのを下山健人さんは忘れたんでしょうか? 

 家に帰ったって安心出来ないような状況こそが、忍者の生活なんじゃないかと思うのだが……

 やっぱり、遠足の比喩がどう考えても間違っている気がする……。

『恐れの心』は手段か、目的か?

 十六夜九衛門が、復活させた蛾眉雷蔵に、牙鬼幻月を復活させるために人々から湧き出る恐れの力を集めるように願い出るシーンがある。

『獣拳戦隊ゲキレンジャー』でも、臨獣拳がパワーアップするために人々の負の感情を吸い取ろうとする展開があった。

 筆者の記憶が正しければ、このような人々の感情を悪党が侵略のため利用しようとする最初の作品は『ウルトラマンエース』に出てくるヤプールで、第4話のガランや第9話のガマスなどは、人間の欲望を利用して超獣を生み出したり、10万匹に超獣を量産しようとしていた。
 尤も、『ウルトラマンエース』の場合は設定が首尾一貫していないため、クオリティはお世辞にも高くないが、ヤプールにとっての『人間の感情』は侵略のための『手段』でしかなかった。実際、人間の意志とは関係無しに、第6話では超獣製造機でブロッケンを造り出すシーンもあった。
 ところが、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』になると、『目的』と『手段』がひっくり返って、人々の負の感情が敵組織の目的と化していて、話の規模が物凄く矮小化してしまった。
 では問題の『手裏剣戦隊ニンニンジャー』はどうなのかと云うと、目的は自分達の首領である牙鬼幻月を復活させるために『恐れの感情』が必要だということで、『ゲキレンジャー』と同じ轍を踏んでいる気がしないでもない。
 ただ、目的はあくまで自分達の親玉の復活だ。『星獣戦隊ギンガマン』のダイタニクス復活を組織の親玉に置き換えた展開だが、その辺は『ゲキレンジャー』よりも良くなっている気がする。

<総評>

 評価は、★+。
 好きなところは、またしても戦闘シーン。
 レッドと蛾眉雷蔵が1対1で戦うシーンなどはカッコ良かった。
 巨大戦も好きで、合体前の形態が巨大戦が始まった後も幾分か活躍したのは嬉しかった。巨大戦ってロボットに合体したらテキトーに戦って、はい終わりって展開が多いので、合体前の形態が活躍するのが好きです。
『ニンニンジャー』は話は兎も角、戦闘シーンは面白いですね。

 しかしイエローメイン回だったはずだが、資格マニアだったり、変身後も弱かったり、下山脚本の悪癖である『いったん下げると上げるのは難しい』をまたしても繰り返しているのは痛くて、文芸的には見るところが無い。
 キャラクターの変化・成長を描きたいのは結構だが、第一印象も大事だと云う難しさも下山さんには理解して頂きたいものだ。

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