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歴史ある街・京都で刀に魅了されるほのかちゃん

こんにちは。京都外国語大学グローバル観光学科3回生の鈴木里菜です。

すでに何本かあがっているALKOTTOメンバーのインタビュー記事。今回、わたしは現在ALKOTTOのInstagram担当で、YouTubeチームの立ち上げにもかかわってくれている佐武ほのかちゃんについて記事を書きました。

インタビューしたのは4月初旬。あれから少し時間が経ってしまった。とにかく待ちに待ったその日は、京都の満開の桜に出迎えられて待ち合わせの場所まで向かいました。その場所とは、北野白梅町にある喫茶店「静香」。

インタビューするにあたって事前にほのかちゃんに行きたい場所を聞いたところ、このお店を提案してくれました。わたしもこの喫茶店に行ってみたいと思っていたので、偶然ふたりの意見が一致して早速とても嬉しかったです。

さて、大学に入学して2年以上経っていますが、ほのかちゃんとわたしは授業が同じになることがなかったので、じつは2人きりでしっかりおはなしするのは今回が初めてでした。少し人見知りなわたしにとって、きちんとインタビューできるかなと心配していましたが、会ってすぐ、ほのかちゃんが素敵な笑顔と明るい声で「おつかれ!」と言ってくれて、その心配はすぐにどこかへ飛んでいきました。

カランカランと鳴り響く扉を開けて、さっそく「静香」の店内へ。残念ながら、お目当てのイチゴサンドとフルーツサンドが売り切れだったので、ふたりで一緒にホットケーキとレモンスカッシュを注文。食べながら、さっそく色んなお話を聴いていきます。

バターが落ちちゃう前に…パシャリ!

ほのかちゃんと京都

ほのかちゃんの出身は富山県で、現在は京都で下宿をしています。

わたし「どうして京都外大に進学しようと思ったの?」

ほのかちゃん「もともとは地元(富山県)の大学かとなりの石川県の金沢とか実家から通えそうなところに進学しようと思ってたんやけど、高校の担任の先生に勧められて、そのなかでも観光学科が一番目に留って。小さい頃から英語を習っていた影響で、英語を活かした仕事をしたいなと思っていたから、観光って英語を活かした仕事ができそうって思って京都外大にしたかな。」

わたし「ALKOTTOへ参加しようと思ったきっかけは何だったの?」

ほのかちゃん「同じメンバーのあゆが1回生から入っていて、大変そうな一面も見ていたけど、紙面を作っているときに一から作っているのが楽しそうで、自分もそういう活動に関わって一から何かを作るってことをやりたいって思ったから入ったかな。この活動のとくに好きなところは、みんなでミーティングをしているときかな。ざっくばらんに言い合えて、自分にない意見が聞けてそういう意見もあるのかって勉強になるから好き。そのミーティングから出た意見で、これからの活動が決まっていくのかと思うとワクワクするよね。」

わたしも小さい頃から習い事で英語を勉強していて、それがきっかけで大学でも英語の勉強を続けたいと思っていました。わたしが高校生時代に短期留学したときにホストファミリーに日本の文化や魅力を上手に伝えることができなくて、自分が育ってきた日本のこと意外と何も知らないのだと気づかされました。この経験から、大学では英語だけではなくて、日本のことも学ぶことができるところがいいなと思い、観光学科に入学を決めました。

わたしがALKOTTOに入ろうと思った理由は、大学生活では外国人に日本の魅力を伝えることができる活動がしたいと思っていて、この活動が自分のしたいことと合っていると思ったからです。みんなで話し合いを重ねながら企画を考えたりするのがとても楽しいし、なによりも色んな方面で積極的に活動しているみんなから刺激を受けながら、活動できているこの環境が自分にとってすごく居心地がいいなと日々感じています。

京都外大に進学した理由もALKOTTOに入ろうと思ったきっかけもどこかわたしと似ていてより親近感がわきました。そんなほのかちゃんにとって京都とは、飽きなくてどこへ行っても楽しい場所。そのなかでもとくにお気に入りの場所は、嵐山の上の方にある愛宕念仏寺だそうです。

ほのかちゃん「渡月橋や竹林から離れているから観光客が少ないし、愛宕念仏寺の石造の羅漢さんがたくさんいて、その表情一つひとつが違っているから面白いんだよね。秋は紅葉も綺麗だからぜひ行ってほしい。」

わたし「大学生になって京都に下宿して、京都に対する印象は変わった?」

ほのかちゃん「中学の修学旅行で初めて京都に来たときは、京都=観光地っていうイメージしかなかったかな。だけど、京都外大で観光を学んでいくと、インバウンドのこととか観光公害のこととか、中学生の時には知らなかった観光名所とか歴史と関係が深い寺社仏閣があるとかたくさん知ることができるようになっていったんだよね。京都に来てから、神社にめっちゃ行くようになったり、カフェに行くようになったり、博物館とか美術館に行くことが増えたんだよね。だから、京都に対する印象は京都=観光地から京都=好きなものを探せる場所に変わったかな。」

そんなお話をしているとふたりとも食べ終わってしまったので、喫茶店から10分ほど歩いたところにある北野天満宮へ場所を変えてもう少しお話することにしました。

いつ見ても立派な鳥居。

刀に魅了されたほのかちゃん

ALKOTTOの活動を始めるときの最初の自己紹介で、ほのかちゃんが「刀が好きです!」と言っていたことがすごく印象に残っていたので、このインタビューではずっと聞いてみたかった刀のことについても質問してみました。

わたし「刀に興味を持ったきっかけは何だったの?」

ほのかちゃん「高校の友だちが刀好きで、もとはゲームなんだけどそのときから魅せられていて、そのときはあんまり興味を持ってなかったけど、京都に進学してその子が京都に遊びに来たときに京都で新選組展をしていて、それを一緒に見に行って、土方歳三の刀『和泉守兼定』を見たときに刀の凄さを感じたというか、刀の物語を知れたように感じて、そこからもっと刀のことを知りたいって思ったかな。」

わたし「ほのかちゃんにとって刀はどのような存在?」

ほのかちゃん「刀はわたしにとって可能性とか経験をくれる存在かな。刀に出会うまでは歴史がめっちゃ嫌いで、don’t likeどころかhateくらい嫌いやったけど、刀に出会って歴史に興味が湧いたし、美術館に展示されたりするからそれを見に行ったりとか、わたしの視野の幅を広げてくれたよね。今も刀のために学芸員課程履修してるし。それから、京都は刀に関する場所が多いし、聖地巡礼がたくさんできて嬉しいし、刀も展示されているから推し活ができて楽しい!」

ほのかちゃんが考える刀の魅力。それは刀ひと振りで物語を感じられること。その刀の所有者がどんな人物だったのか、何を斬った刀なのか、どんな理由で刀が燃えてしまったのか。城が燃えてしまったと同時に城にあった刀たちも燃えてなくなってしまうことが多い。刀が使われていて主人のそばにあるからこそ、その主人とともに燃えてなくなってしまうことがある。このように、刀ひと振りでたくさんの想いと歴史を感じ取れることが刀の凄いところだと語ってくれました。

休日には、よくひとりや友だちと一緒に刀の写しを見に行くというほのかちゃん。何百年も前に使われていた刀が現代まで残っていて、それを今も見ることができる。これもまた刀の魅力のひとつだと教えてくれました。わたしは刀の写しを見たことがないので、ほのかちゃんのお話を聴いて見に行ってみたくなりました。


最後に、ALKOTTOの今後の活動でしてみたいことを聞きました。

ほのかちゃん「YouTube班としての活動もあるから、卒業するまでにチャンネルを作れたらめっちゃ嬉しいかも。個人的には刀の魅力も発信したいからALKOTTOでわたしにしかできない刀の魅力を伝えることができたら嬉しい。」

京都好きが集まっているALKOTTOのメンバーたち。ですが、京都を好きな理由はほんとうにさまざまです。そのなかで、ほのかちゃんは刀を通して京都の魅力に魅了されているのだとインタビューを通じて感じました。それと同時に、京都はいろんな魅力を持っているのだと改めて気づかされた日でもありました。まだまだ、わたしの知らない京都の一面がいっぱい。ほのかちゃんいつか刀の写し一緒に見に行かせてね、インタビューありがとう。

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