見出し画像

平和の道を行く

昨日8月15日。
「長きにわたる平和な歳月に思いを致し」との陛下のお言葉があった。戦争のない一時代の正に象徴であられる。

時々思う、特に夏は思う。
「戦争の悲惨さはもうお腹いっぱいだから、平和がいかに尊いか、この70余年がいかに素晴らしいかの話をしたい」って。だから、陛下がこの平和についてふれてくださり、とても心が安らいだ。

ちょうど「掟」がテーマの映画を見た。世界の悪者タリバン指導者暗殺作戦で主人公を助けた村には「敵から追われているものを、どんな犠牲を払っても守り抜く」という掟があった。主人公は主人公で所属する組織の「決して戦いから逃げない」を実践してズタボロ。その主人公を守って戦う村人たち。映画は当然最高潮!敵の敵は同士なのか知らないけれど、見も知らぬたった一人を守るために村全体が銃をとる。感動のシーン。そして、掟が人を殺す。

映画を見ている時は、「その強い信念こそ、平和への架け橋であり礎だ」と行動と心をささえる非常に魅力的なものに見えた。すっごい欲しい!と思った。ないものねだりってやつだね。

けれど、その信念では殺し殺され死者累々。平和なんてどこにもない。

あるのは、平和への憧れだ。ここにもないものねだり。

わたしたちは、アコガレの、貴重な奇跡のような平和を、すでに手にしている。なんならアコガレどころか「当たり前」ですらある。

だから信念が異なるのだよね。

「平和を守るため」に行く道に、流血があるのはおかしいもんね。

その信念は、命の犠牲を強いてはならない。他者はもちろん、自らにも。

わたしたち日本人は誰しもが、戦争っていうのは悲惨で最悪の結果しか招かないからするもんじゃない!と思っている。思っているし、やる氣なんてない。当然だ。

戦争悲惨話はお腹いっぱい!でもこの「戦争は絶対悪」の信念が今の平和を支えている。

二次大戦へ至る経緯、この国の未来のために戦ってくださった祖先の想い、GHQが日本にしたこと。全部ひっくるめて、その上に今がある。どこを切り取っても-「仕方なかった」「尊いものだった」「勝者の弁だ」となっても-「でも、戦争は悪だ!」に辿りつけることは素晴らしい。

こちらにやる氣がなくても満々で仕掛けようとしてくる輩。そう北の愚国。そしてその下の厚顔無恥国。もう恥国でいいかな。もう一つは西、わらわら集ってくる様はまるで蟻。蟻国。シロアリもいて内憂外患。

けれど、戦争にはしない!その精神はすごいよね!

ただし、ここで思考停止してはいけないよね。
九条を掲げるだけで戦争と侵略を防げはしないから。(わたしは憲法改正肯定派です。)

次の時代も「平和」であるために、たゆみない努力を続ける。

まずは「あの国の人たちを騙したり、脅したり、傷つけることは憚られる」と世界が思うほどに高潔であるように。日本人を殺すことこそ恥だと。
そして「あの国を焼いたり、破壊したり、変節させてしまうことはしたくない」と世界が思うほどに豊かであるように。日本を侵すことこそ愚かだと。
さらには「あの国と仲良くなって、ともに進んでいきたい、お手本にしたい」と世界が思うほど平和であるように。日本に倣うことは平和の道だと。

陛下のお言葉は続く「-思いを致しつつ、ここに過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります。」


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?