30代としての己、3年9ヶ月を振り返る。


最近、SNSから距離を遠くとらざるを得ない状況にあります。

というのも正直言うと、以前より公私でいう公のほうに向き合わなくてはならない時間が格段に増えたのが理由だったりします。

まぁそんな風にたまにSNS上でしれっと現れる私ですが、30代の前編・中編・後編でいう前編を終えてしまったようなので、さらっと前編を以下の通りに振り返ってみました。


まず30代の扉を叩いた2017(平成29)年度の下半期は、人生において転落期を迎えました。

7年9ヶ月の間、仕事としてた研究開発職から営業職に異動でなりました。

研究開発時代の上司がイエスマンでない人を対象に、見せ絞めとして部署から追い出しを施行した際、私は見事に追い出された側になったわけです。

その影響により、以前のように色々な趣味活動にかける時間が大幅になくなり、趣味の縮小を始めたのがこの頃でした。

そして何よりも耐え難かったのが、化学を基盤とした理系の看板を下ろすことでした。

高校2年から換算して、13年以上に渡って築き上げたものを一気に跡形もなく壊されたわけですから。

そこから営業として私は2019(令和元)年8月末までの1年9ヶ月頑張ったわけですが、私が私じゃなくなっていくように日々感じていました。

2019(平成31)年冬季の営業での仕事に対して既に情熱はなく、終業時間は定時17時30分に対して19時30分〜22時30分の間が毎日な上、さらに休日出勤が月に2回は当たり前でした。

他の大半の人たちは月に8〜10日休めているのに、こちらは5〜7日しか休めない状態です。

さらに毎日、当時の上司からの理不尽な言いつけの嵐で、心身共に追い詰められていきました。

気がついたら3月下旬のある日、会社帰り(時刻は完全に夜中)に県境にかかる大きな橋の上から、長時間下を眺めている私がいました。

ランニングを趣味としてる知らない人に、声をかけられてハッとしたのを今でも覚えています。

何を考えてここに来たんだ?
私の人生、これでいいのか?
自分本来を沈めてまで生きるのが人生なのか?

それを機に、ひたすら自分自身に問いかける期間に突入したわけです。



もうここまで追い詰められたのだから転職しようと、誰の意見も聞くことなく私1人で決めました。

因みに家族ですが、転職経験した者は誰一人としていません。

父と妹は世間からしたら、かなり安泰した状態なので転職を考えたことすらないようです。

母は昭和の終わり頃に寿退社し、暫く専業主婦を経てからパートとして近所で働いています。

安泰の中で生活できる父母妹と、そうでない私とでは環境があまりにも違いすぎました。

よって考えや気持ちを伝えたところで、真意を汲み取らず頭ごなしに反対されることが目に見えていたのです。

だから私は人生初の転職活動のことを、内定が決まるまで誰にも報告せずにいました。

転職活動は2019(令和元)年5月、ちょうど時代の元号が平成から令和に変わった頃から始めました。

転職エージェントやサイト4つほど登録する際は、
①化学工業系の製造業であること
②研究開発職または品質管理職であること
③正社員雇用
の3つは絶対条件で、当時の営業職は続けながら職を探しました。

化学で生きる正社員が、過去も今も未来も私の生き様とし続ける………
それが、私にとって永遠の答えです。



面接は7社受けました。

うち2社内定を決めました。

私はその中の1社の内定を受諾しました。

化学工業系の製造業 品質管理職 正社員雇用という内容です。

それが現職です。


時は2019(令和元)年8月9日、会社を辞めることを営業本部長および営業部長に告げました。

その時に営業本部長と私の会話は、こんな感じでした。

営業本部長「給料は上がるのか?」
私「はい、今より年収が1.5倍になります。」
営業本部長「福利厚生面は良いのか。」
私「規模4万人の有名グループ傘下企業ですから、今よりさらに充実しております。グループ単位で東証1部上場ですから、ご心配なく。」

返す言葉がなくなった営業本部長に対し、ざまぁと思ったものです。

最後の最後になって、こんな感じに手短に報復をしたのも今となっては懐かしいです。



現職に就いて1年と7ヶ月となりました。

今の仕事は品質管理ですが、ただ単に化学工場での分析試験の試験員をやってるだけではありません。

①新設備での試作品プロジェクト員
②部署の働き方改革リーダー(他の部署は管理職がやってる)
③環境設備担当
④分析結果を用いた統計解析担当
⑤品質異常案件解決担当
⑥事務員不在部署につき稀に事務員代理(大半は隣の部署のお姉様たちがやってくれている)
あれやこれやとやってるんですよ。

方向性も多方向気味だし、責任も特に①と②は重く感じてます。

また、仕事が早いわけでもなければ、分析試験の腕が良いわけでもなければ、頭脳明晰でもありません。

ですがそんな私でもそこそこの武器になるものが3点だけあると、最近になって気がつきました。

①忍耐力
②人の力を利用する巧さ
③リーダーシップ
まぁ、これだけですけどね。

私はそこでしか勝負できない、ヘボ人間なわけです。

そんなヘボ人間も、ちゃんと生きてます。

先々月ですが住宅ローン申請が通ったので、完全お1人様用の分譲マンションを自分で購入しました。

あ、非常にどうでも良いですね。


苦しい局面も時にあるけど、楽しく生きてます。

自分が上昇していき、人に感謝をし続けることを忘れずに、継続して明日以降も過ごしたいと思います。



こんな感じに一定の期間を振り返ると、自分の原点を洗い出せるので、たまにはやってみると良いのかもしれません。

やれる人は時間ができた時にでも、部分的自分史を書いてみては如何でしょうか。

そこには物語が必ずあるはずです。


全文を読んで頂きまして、誠にありがとうございました。

今後の皆様に、ご多幸あれ。

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