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新たなる冒険の書

急に訪れた転換期

震災から6年...この時期になると毎年思い出すことがある。

当時僕は制作会社に勤めていた。
疲弊していた。

そろそろ辞めようと考えてた時、地震が起きた...東日本大震災。

震災によって仕事のペンディング、キャンセルが相次ぎ一気に暇になった。この影響で潰れた会社も少なくない。

あんまり暇だったので、TwitterやFacebookでクリエイターやエンジニアに向けて「勝手に100人に逢えるかなプロジェクト!」と銘打って、ランチや呑みに行く人を募集してみた。すると意外と多くの反響があって、フリーランスを中心に70名(組)と逢うことが出来た。

フリーランスは特に先行きが不安定。このまま仕事が途絶えると生活に支障をきたす。そんな不安や、これまで積もり積もった不満、将来的なビジョンが見えなかったり、やりたいことが出来てなかったり、繋がりも希薄になり引きこもり、孤独になっていく状態を憂いたり...それぞれ鬱積したものを吐き出した。

WEBクリエイターズ交流会

みんな似たような悩みや不満を抱えているし、どうせ仕事も忙しくないなら、繋がりのきっかけをつくる呑み会でも開催しようか?ってことで、みんなと再会することになった。

渋谷の公園通り、2階にあるカフェバー。
セミナーやワークショップの後の懇親会じゃなく、ただただ呑んで話して解消するだけの所謂オフ会に20名以上の人たちが集まってくれた。
店を貸し切って食べ放題飲み放題。

震災から半年後に開いたその呑み会。
こんな時どうしてるの?っていう質問を事前に募って大質問大会。

仕事の取り方や見積りの立て方、デザインのことやコーディングのテクニックやツールについて、スキル的なことなどなど、みんなが「それ知りたい!」ってことを共有しながら場を温め、名刺交換やフリータイムへ突入する。

与太話が未来を変える

酒も手伝って気も大きくなり、無責任なことをあーだこーだと夢を語る。そこで語られる与太話の数々。無駄だけど楽しい時間。

誰からともなく、自分たちがやりたいと思うことを収益目当てじゃなく、純粋に制作・開発できるようなワーキンググループがあったらいいよね!

こういう席での話は、その場限りで実現することなどない。自分の時間を削ってまで金にならないことをやろうなどというココロザシが高い奴など存在しないからだ。

でもこの時は違った。その話を真に受けてしまった一人の女性が居たのだ。

彼女は30代前半のスラッと美人。残念ながら既婚。子どもは居ない。

・このままデザイナーとして仕事を続けて行けるのか?          ・子どもが欲しいが出産や育児で休んだら二度と復帰できないんじゃないか?

そんなことを考え、進路についてモヤモヤ悩んでいた。そんな矢先に飛び込んできた与太話が着火剤となって彼女に火をつけてしまったらしい。

行動することでしか現状を変えることはできない

僕が信条としている言葉。この言葉に触発され、彼女は感銘を受けたそうで、彼女自身も行動派だったこともあって開眼させてしまったらしい。

スラっと美女:昨日の話、いつからやります?
余計なことを言った僕:ん? 昨日の話?
美:そう、ワーキンググループの話ww
僕:あぁ、あれはあの場のノリで実現しないよ。本気でやりたいって奴なんて一人も居ないし、うまくいくわけない
美:やってみなきゃわかんないじゃんよww!行動しなきゃ変えられないって言ったのロキさんでしょ?                     僕:ブハっ!ブーメラン

余計なことを言ってしまった。本気でそんなこと言い出す奴が居るなんて思ってもみなかった。軽く後悔。

美:火をつけたんだから責任取ってよね!
僕:着火剤塗ってたよね?つか、誘っても誰もついては来ないし、最悪2人だけだよ?
美:燃える気満々だったのは否定しないけど...わたし何でもやる!どうせ現状のままなら行き止まりなんだし
僕:ん…わかった。んじゃぁ期限を決める。1年やってダメなら諦める。いいな!

翌日、今担当している案件が終わったら辞めることを会社に伝えた。

新たなる冒険の書

彼女が与太話を真に受けて、グイグイ行動に移さなかったら、ギルドはできてなかったかもしれない。彼女は興味を持ったものに積極的で目をキラキラさせて吸収しようとしていた。
その姿がとても素敵で、女性クリエイターは制作にあたって、いつもこうあって欲しいなぁ…っていう願いを込めて ”好奇心" という組織名にした。

そう、Qriousのイメージは6年前も今も彼女そのものなのだ。

僕の冒険の書にとって、これは想定外だった。そして、新たなる冒険の書をここから書き記すことになった。

「やってみる」のではない。「やるか、やらぬか」だ。
ヨーダ(映画『スターウォーズ』の登場人物)

『新たなる冒険の書』ってお話でした。

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