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著作権を侵害されても著者の方が注意喚起を受ける件について4



コンテンツを切り売りされていた件


もう一つ、『バースデータロット』で著作権侵害をされたことを書いておきたいと思います。

スキルを販売するサイト「〇〇ナ〇」で『バースデータロット』の文章をまるまるコピーしたものが販売されていました。

2年前のことですが、「バースデータロットで来年の運勢を占う」商品が「〇〇ナ〇」で出品されていました。

私の著書を買って下さっていた方が、より詳しい個人の運勢を占ってくれるものと期待して購入したところ、受け取った鑑定結果が「本に書かれている‘イヤータロット’と同じだった」ことから、私にクレームが入ったのです。

購入者さんはこの時、出品者と私を同一人物だと認識していました。

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「バースデータロット」を無断で出品販売していたのは、またしても職業占い師でした。
それも、Xのフォロワー数が3000人を超える影響力を持つ占い師でした。

「〇〇ナ〇」で購入した『バースデータロット(イヤータロット)』の鑑定内容を見せていただくと、最後の一行だけ書籍と違っていました。
それは出品者が書き直したものではなく、2013年の書籍出版以前にサイトに掲載していたもの、つまり、校正する前の文章だったのです。
自分の書いた文章や使った言い回しは、絶対に覚えています。
10年近く前の自分のおかしな日本語と改めて対面した時の気持ちを、なんと表現したらいいか分かりませんでした。

「〇〇ナ〇」で『バースデータロット』を出品していた占い師は、私の手元にさえ残っていない10年近く前のサイトの旧テキストを保存し、私の知らないところで使い回していたのでしょう。

そして、お粗末なことに、計算が間違っていたのです。

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まずは購入者さんに、私が別名義で『バースデータロット』を切り売りしたわけではないことを説明し、私の方から「〇〇ナ〇」のサポートにこの件を報告しました。

「〇〇ナ〇」のサポートからすぐに返信があり、引用していることが分かるものを提出するようご指示いただきました。

「来年を占うバースデータロット」つまり当コンテンツの「イヤータロット」は、当時はサイト非公開の項目だったので、書籍の該当ページのスクリーンショットを「〇〇ナ〇」に送ると、すぐに出品者に警告を出し、購入者さんに返金を申し出るようご指示くださいました。
ご連絡してから、このご対応をいただくまで1時間ほどの本当にお早いご対応でした。

その後、「バースデータロットで来年の運勢を占う」は出品者により取り下げられました。

その占い師の出品商品の中で『バースデータロット』はダントツの売り上げで、恐らく15件以上は販売しておられたと記憶しています。
販売価格はワンコイン=500円でした。

ほんの数日間で500円×15件=7500円の売り上げ。手数料が引かれたとしても、私が受け取る印税など目ではない収入です。

何よりやるせなかったのは、鑑定料金を支払ったにも関わらず、実際に占って貰えず、無料サイトの文章をコピー&ペーストしただけの内容を受け取った方がいらしたことです(しかも計算間違いで鑑定結果が間違っている可能性が高い)。

今回の購入者さんが出品者に「サイトの内容を写しただけの鑑定にお金は払えないので返金してください」と連絡したところ、「私はお金を払って教材を買ってますよ?そう言うなら返金しますけど」と返されたやり取りも見せていただきました。

理屈としては「私がお金を出して買った本なので(※実際は購入すらしていない)その中身を販売して何が悪い」ということなのでしょう。

今でも、「〇〇ナ〇」で『バースデータロット』を検索すると、出品商品が大量にヒットします。
出品者は職業占い師どころか、趣味で占いをしている人でさえないのでしょう。

顔が見えない人から占いの商品を購入する際はくれぐれも、その占い師の発言やポリシーを確認してからにしていただきたいです。

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〇〇ナ〇の占い


「〇〇ナ〇」のサービスは、私も利用したことがあります。
つい先日も、googleアナリティクスのバグの修正に認定トレーナーのお力を借りました。
趣味で3Dソフトをいじっているので、操作方法などピンポイント的に教わることもあります。

占いのサービスも2回購入したことがあります。
ですが、2回とも相性が悪い人にあたってしまい、印象は最悪でした。

1回目は引っ越しのタイミングで方位と吉日を確認する為に、気学の鑑定実績があるという出品者に3千円で鑑定を申し込みました。
自分でも気学の本を2冊購入しており、念のため、細かい違いの確認をしたかっただけなのですが、受け取った鑑定結果は、私が事前に出していた結果とまったく違っていました。
それを伝えると、「生年月日を間違えた」と言って、正しい結果が送られてきました。
自分で調べていなかったら、引っ越しという人生の大きな運気の転換点を大幅に誤るところでした。

2回目はマニアックなタロットカードを使う海外在住の方の7千円の鑑定でした。
そのカードをどう読むのかワクワクしていましたが、私の相談内容に対し「そんな悩みって海外で一人暮らしすれば大したことじゃないって分かるんですけどねー」に始まり、鑑定結果は抽象的かつ、ネガティブな内容に終始していました。
鑑定内容と送られてきたカードの展開画像がしっくりこなかったので確認したところ、「送る画像を間違えた」とのことで、正しい画像が送られてきました。

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「〇〇ナ〇」にお力のある誠実な占い師さんはたくさんいらっしゃると思います。
けれど、私のようにこういう不運が重なるユーザーもいます。

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盗まれたタロット画像


「〇〇ナ〇」で、私が描いた『バースデータロット』のタロット画像をサムネイルにしている占い師を見つけたこともありました。

この時も「〇〇ナ〇」経由で警告していただき、画像を差し替えていただきました。

出品者のサムネイルは、いわば「看板」です。
それを、ネットでタダで拾ってきたばかりか、著作権の確認もせずに用いる人の気が知れません。

この件を通し、私は自作のタロットカード画像をPIXTAistockadobestockに素材登録することにしました。

稚拙なイラストなのに、よくぞ審査に通ったと思います。
たまにですが、売れるととても嬉しいです。

どこかで自分の描いたカード画像を見掛けても、いざとなればライセンス確認が出来るので、安心です。 素材登録出来て本当に良かったと思います。

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