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デ・キリコ展に行ってきました! (2024年7月中旬)

ずっと行きたかった「デ・キリコ展」に行ってきました。

こちらの公式から公開されている、
山田五郎さんの本展の解説で予習はばっちり!
(こちらの期間限定で公開されてます)

まず展示の仕方がとても素敵でした。

展示装飾に
WEBのデザインでもあしらわれている、
「ドア型のシルエット」が反映されています。

壁面もオレンジ、黄色、青…とカラフルで、
説明の看板も歪んだ長方形型。

展示だからこそ味わえる、キリコらしさを取り入れた世界観。
企画者のおもてなし精神を感じ、入口から気持ちが上がりました!

展示構成

キリコさんの絵の変化を楽しめる展示構成。

形而上絵画(+印象派絵画)+ネオバロック絵画→新形而上絵画
と集大成「新形而上絵画」にいたるまでの変化がとても分かりやすかったです。

1:自画像・肖像画

まずはキリコさんの自画像がお出迎え。
写実的な自画像に始まり、形而上絵画を取り入れた絵画……。
そしてバロック画に影響された色が見える、『17世紀の衣装をまとった公園での自画像』のコスプレ姿には思わずにこり。

2:形而上絵画

哀愁漂うシュルレアリスム絵画。
「塔」「マヌカン」「家具」等のモチーフが
組み合わさって構成されています。
不思議で無意味な絵画だからこそ、自由な考察が楽しめました。
同じモチーフを取り入れた作品が多く、
さっき見たモチーフだ…と比較しながら鑑賞するのも一興。

3:ネオバロック絵画

「馬」や「剣闘士」をモチーフにした、
今までのベタ塗りのイメージから一新した古典的な絵画。
個人的に「形而上絵画」の方が好きですが、
キリコさんのバロック画への好意が分かりやすく絵に出ていて面白かったです。
ネオバロック画を描いていなかったら
今の「新形而上絵画」はなかった…と思うと考え深いです。

4:新形而上絵画

キリコさんの総まとめ。
『オデュッセウスの帰還』の「形而上絵画に帰ってきたよー」感が、
なんだかシュールで可愛かったです。
お馴染みの構図やモチーフに、バロックや印象派要素が絵柄に含み
まさに集大成でした!

topic「彫刻」「挿絵」「舞台衣装」

また各フロアにtopicとして、
「彫刻」「挿絵」「舞台衣装」3テーマも構成されています。

なかでも「彫刻」がとても良くて、
マヌカンたちを360度堪能できて感動しました。
ひとつの彫刻の中でもツルツルとゴツゴツの表現の差がはっきりとしていて
両者のマテリアルが引き立っていました。(背中のツルツルが好き)
造形美含め気持ちが良かったです。

フォトスポット

本展は全作品、写真撮影NG。(最近だと珍しい)
その分、集中して鑑賞できて良かったです。

出口のフォトブース2箇所だけ撮影が可能でした。

グッズコーナー

オリジナルグッズの種類も多く、輸入品も充実していました。
図録は表紙の絵柄が選べる2種類。
ポストカードを沢山購入しちゃいました。

ヒグチユウコさんコラボの缶バッジは、
人気なためレジで注文する形でした。

館内カフェ「cafe art」 コラボスイーツ

帰りは館内1階のカフェで、キリコ展コラボのスイーツを食べて休憩。
アイスはマヌカンの頭で、ショコラムースは塔がモチーフなのかな…
なんて想像しながら余韻に浸りました。

疲れた身体に糖分が沁みました。美味しかったです。

とても素敵な企画展でした。行って良かったです。

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