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ポロと母からの贈り物<3> ~The Secret Library~ 秘密の図書館

あの日のことを思い出すと、今でも心が温かくなります。
Thinking back to that day still warms my heart.

地下室で母が残した秘密の部屋を見つけたのは、まるで昨日のことのように鮮明です。
Discovering the secret room my mother left in the basement feels as vivid as if it happened yesterday.

あの部屋は、私にとって母の愛と知恵が詰まった宝箱でした。
That room was a treasure chest filled with my mother's love and wisdom.

しかし、それはまだ始まりに過ぎなかったのです。
But that was just the beginning.

ある雨の午後、母が残した手紙を整理していると、「家の心臓が知恵の鍵を握る」という奇妙なフレーズに目が留まりました。
One rainy afternoon, while sorting through the letters my mother left behind, a peculiar phrase caught my eye: "The heart of the house holds the key to wisdom."

その言葉が頭から離れず、私はその意味を探るために再び家の中を探索し始めました。
I couldn't get those words out of my head, so I started exploring the house again to uncover their meaning.

廊下を歩きながら、母との思い出が次々と蘇ります。
As I walked down the hallway, memories of my mother flooded back.

彼女の笑い声、温かい抱擁、そして家中に漂う焼きたてのクッキーの香り。
Her laughter, warm hugs, and the smell of freshly baked cookies wafting through the house.

これらの思い出が私の心を温かくし、再び母の導きを感じさせてくれました。
These memories warmed my heart and made me feel my mother's guidance once more.

探索の途中、私はほとんど訪れることのなかった古い書斎に辿り着きました。
During my exploration, I found myself in the old study, a room I rarely visited.

埃をかぶった本や古い地図が棚にびっしりと詰まっており、その中でもひときわ目立つ一冊の大きな革の本がありました。
Dusty books and old maps filled the shelves, and among them stood out a large leather-bound book.

そっと手に取ると、背表紙に小さな留め金があり、クリックと音を立てて開きました。
I carefully took it in my hands, noticing a small clasp on the spine, which clicked open.

本を開くと、複雑な絵や奇妙な記号で満たされたページが現れました。
As I opened the book, pages filled with intricate drawings and strange symbols appeared.

その奥には、母の手によって描かれた地図が挟まれていました。
Tucked inside was a map drawn by my mother's hand.

その地図には、見たことのない部屋が描かれており、「秘密の図書館」とラベルが貼られていました。
The map depicted a room I had never seen before, labeled "Secret Library."

心臓が高鳴り、興奮が胸を突き上げます。
My heart raced with excitement.

新たな隠し部屋があることに気づいた私は、地図の指示に従って家中を探し回りました。
Realizing there was another hidden room, I followed the map's instructions, searching the house.

そしてリビングルームの壁の前に立ち、手探りで探していると、小さな、ほとんど見えない留め金を見つけました。
Standing before the living room wall, I felt around and found a small, nearly invisible latch.

ポロは驚きと興奮で目を輝かせ、手探りで探り当てた留め金を引っ張ります。
Polo's eyes sparkled with surprise and excitement as he felt around for the latch.


子供のポロは、見つけた留め金に驚きと興奮で目を輝かせました。
Young Polo's eyes sparkled with surprise and excitement at the latch he had discovered.

「これはきっと何かの秘密だ!」ポロは心の中で叫びました。
"This must be some sort of secret!" Polo exclaimed inwardly.

彼はすぐに留め金を引っ張ってみましたが、なかなか開きません。
He immediately tried pulling the latch, but it wouldn't budge.

何度か試してみた後、ついに壁がわずかに動くのを感じました。
After several attempts, he finally felt the wall shift slightly.

壁が開くと、そこには暗い廊下が現れました。
As the wall opened, a dark corridor appeared.

ポロは懐中電灯を手に持ち、慎重に進み始めました。
Polo grabbed a flashlight and cautiously started to move forward.

廊下の先には古い木のドアがありました。
At the end of the corridor stood an old wooden door.

ドアを開けると、そこには無数の本が並ぶ広々とした図書館が広がっていました。
When he opened the door, a vast library filled with countless books spread out before him.

ポロは驚きと感動で胸がいっぱいになり、ゆっくりと図書館の中を歩き回りました。
Overwhelmed with surprise and awe, Polo slowly walked around the library.

彼は本棚を一つ一つ調べ始め、母の手紙やメモが挟まれている本を見つけました。
He began examining each bookshelf, finding books with letters and notes from his mother.

「これは…」ポロは一冊の本を手に取り、母のメモを読み始めました。
"This is..." Polo picked up a book and started reading his mother's notes.

母の言葉がポロの心に響き、涙があふれました。
His mother's words resonated in his heart, bringing tears to his eyes.

母の知恵と愛が詰まったこの図書館は、ポロにとって新たな冒険の始まりでした。
This library, filled with his mother's wisdom and love, marked the beginning of a new adventure for Polo.

ポロは決意を新たにし、母の贈り物を解き明かすための旅を続けることを誓いました。
Polo renewed his determination, vowing to continue his journey to uncover his mother's gifts.


作:みちこ

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