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放課後等デイサービスの5領域を分析してアセスメントシートを作る「健康・生活」編⑥

はじめに

健康生活編が6記事目となりました。そろそろExcelを用いてアセスメントシートの「型」を作っていく。その作業にも取り掛かっていきたいところです。それはそれとして、本日も記事を書いていきたいと思います。

今回の話

「構造化等により生活環境を整える」「生活におけるマネジメントスキルの獲得」について確認していきましょう。まずはいつものガイドラインの確認です。

「構造化等により生活環境を整える」
・生活の中で、様々な遊びや体験の機会が適切に得られるよう環境を整える。また、障害の特性に配慮し、時間や空間を本人に分かりやすく構造化する。
「生活におけるマネジメントスキルの獲得」
・自分で何をするかアイデアを出しながら、自分の生活をマネジメントすることができるよう、こどもの意向を受け止めながら、自分で組み立ててできる行動を増やしていけるよう支援する。

【参考資料3】児童発達支援ガイドライン等 (cfa.go.jp)

考察をしていきます

「生活の中で、様々な遊びや体験の機会が適切に得られるよう環境を整える」が最初のテーマポイントなのですが、この観点から、子どもの支援におけるアセスメント項目を設定する場合、「子どもが何を好むか、何を嫌うか」という点になるでしょうか。

利用者のそれを確認することよりも、この項目では、支援提供者がどのようにして子どもたちに適切な遊びや体験の機会を提供するかを具体的に示す必要があります。つまり、事業所の提供する「特色」や「強み」を明確にすることが求められます。

そして事業所が提供するそれらの活動は、障害の特性によって参加しやすい/しにくいはないか?を確認する。この確認したいことがアセスメント項目になります。

事業所の特色①「お散歩を毎日します!」
アセス項目「体力、転倒リスク、運動制限の有無、突発的行動の有無」など
事業所の特色②「学習ワーク中心型!」
アセス項目「鉛筆の持ち方、姿勢の保持、学習の理解度」など

突然例をあげましたが、事業所が行う活動内容によって必要なアセスメント項目は変わってくる、というのが個々の項目で私が述べたい点です。事業所オリジナルの項目を作っていってほしいと思います。

そして以降に続くのは
「また、障害の特性に配慮し、時間や空間を本人に分かりやすく構造化する。」という言葉が続きます。事業所が提供する様々な活動を行う際に、障害の特性に配慮・構造化の視点が求められていますので、他のアセスメント項目と関連させていきながら、参加しやすい環境を作ることが必要ですね。

考察②生活におけるマネジメントスキルの獲得ってなに?

「生活におけるマネジメントスキルの獲得」が二つ目の項目になります。

「自分で何をするかアイデアを出しながら」をプランニングと読み替えることができるかと思いました。

が、「自分の生活をマネジメントすることができる」は読み替えにくいですが、私なりに解釈しました。引用はありません。

マネジメント=自己管理
自己管理①:時間的管理
自己管理②:金銭的管理
自己管理③:健康ストレス管理
自己管理④:自己認識の理解(自分の強み弱み・目標・したいこと)

プランニング、自己管理①~④の流れは、
お子さん自身が「何を望むのか?(目標目的)」を定め、それを達成するために、今の状況の把握をし、必要なら自分で解決するための方法を考え実行する。

そのプロセスが、ガイドラインの中にある「自分で組み立ててできる行動」という事なのでしょう。

アセスメント項目は?

この項目にかかわるアセスメント項目は何になるでしょうか?目標を持っているか否か?マネジメント能力は?などでしょうか。しかしながらこれを評価する尺度が私には思いつきません。
今回の記事作成では、具体的なアセスメント項目の作成はいったん保留しておきます。

今回の記事まとめ

この記事では、生活環境の整備を行い、経験・体験の機会を提供するための視点と、マネジメントスキルって、なに?という分析を行いました。今回はフワッとしている感は否めませんが、今回の記事が読者の皆様の一助になりますように。

次回は、Excelでのアセスメントシート第1弾の発表!。。。。に行きたいなぁと思っています。ご一読ありがとうございました。

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