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Different types of bhaktas 異なったタイプの帰依者たち

今月のヴェーダーンタ勉強会。

好ましい状況とそうでない状況への、健全な対応

状況を受け入れる=我慢ということではない。 受け入れる=客観的にとらえて行動すること。感情的な反応に任せないこと。

失敗を恐れていると、行いが出来なくなってしまう。
自分が出来ることは、行いの選択である。行いの結果に関しては、自分の選択ができない・責任を負わない。イーシュワラにお任せする。
「お任せする」自体が、客観性を持っている。

◆行いと祈り イーシュワラとの関係について

バクティ=帰依 
ヴェーダーンタの結論は、私を含めこの世界に現れているものすべて、イーシュワラであるということ。自分の感情などもそう。

「神に小さなことを求めるべきではない」という人がいる。
でも、「全体」であるイーシュワラにとっては、なんであろうと小さなこと。たとえ全地球規模でも。イーシュワラからすればなんであれ小さなものになるけど、その人にとって大切なものはすべて大切なもの。

・アルタカーマ:
安心や喜び、永遠。大小関係ないところに、本質的なものがある

小さなことでも大切な祈りになる

◆祈りとは

”神様への捧げもの”は、神と取引をしてるわけでない。行いの結果は、因果も経緯も自分には見えない。その変動要因はイーシュワラに在る。
だから、神様への祈りは「何かをください・してほしい」ではなく、自分がすべきことをしてそのうえで妨げを除いてほしいということ。すなわち、祈りは、目に見えない領域に対して「妨げを取り除いてください」という目的。
目には見えない物事・・・例えば不慮の事故。起きてないうちはその要因を避けられてるだけで、要因は存在している。水を飲むことでさえ、実はいくつもの障害となる要因が存在してる。それらを自分でどうにかすることはできない。ということを理解してるから、祈るという行為をする。
インドのタクシーには、車内に神様が飾られてる!

先日自分が乗った新幹線が地震の影響で止まったとき、止まってみて初めて、2~3分ごとに新幹線が走っていること、その大量の便がぶつからずに遅れずに走り続けてたことに気づいた。見えないところでたくさんの采配が為されている

◆捧げもの

誓いを立てる=現実性を高める。コミットメントの方法

捧げものによって、誰かが現実的に助けられている。プラサーダとして分配されることで、祈りや儀式がリアルになる。あらゆるカルマ(行為)において、ダクシナ(何らかの捧げもの・犠牲)がある。

例えば薬も、効能や副作用の説明はあるけど、結局どう作用するかはやってみないとわからない。だから医者も患者も祈りを添えている。

・帰依者①アールタハ:
苦しいときに祈りをささげること。困難のなかでイーシュワラを思い出して祈れるひと

◆何かに着手するときは、祈りから始める

・帰依者②アルタ・アルティー:
目に見えない領域を少しでもコントロールする唯一の手段としての、祈り。
何かをするときに祈るから、一日ずっと祈りが続く!生活全般にイーシュワラを見て、祈りをささげる人のことである。

但し、祈りが結果を生み出すのではない。結果は、計画・選択・行動がまずあって、それ以外の見えない要因に対しての祈り。

◆「祈り」の洗練されたシステム

「○○のため」という、目的ごとの祈りがある。全体がイーシュワラであって、その違った現れ方が個々の現象。なので、それぞれの側面を持っていても、結果的にはイーシュワラに祈ってる。自分も含めて、それと別の存在ではない

・帰依者③ジッジニャース・バクタ:
イーシュワラを知りたい人

・帰依者④:バクタ:
イーシュワラを知っている人。モークシャ

その人が何を求めてどの探求に居るかに従って、帰依者①~④が定義されている。

【所感メモ】

・困ったりお願いがあるときに祈りがちだけど、「気づいてなかったり自分ではどうにもならないこと」に対して、つまり見えてないこと・起きてないことに対してが、本来の祈り。

・祈り=祈る内容を整理することで客観化できる。結果を受け取る準備にもなってる。

・天候や地震によってはじめて気づくリスクも多い。ふだんはダイヤに制御されて運行する数多の新幹線。或いは、フライトのリアルタイム追跡図。世界中の飛行機があれだけ飛んでてぶつかったり遅れたりしない。イーシュワラが我々を観たときも、飛行機や新幹線のように采配しているのだろうか。

【ヴェーダーンタを、千春で考えてみた】

何気ない一日が奇跡。それなのに何かが無いと祈ってない。。意識を向けてないことが多い。「何気ないことが 特別なのです」と、『です。』で千春は歌っているのに。。 

・『祈り』という歌では、「神様がいるならひとつだけ祈りたい。できるだけ穏やかな人生をあの人に」と。 今回出てきた①~④の帰依者でいうと、②に該当する。何もないときでも祈れる人。。

・千春が狭心症悪化のため、冠動脈バイパス手術をすることに。春ツアー終了直後のメンテナンスで発覚した。ご本人がラジオで仰るには
「医者は、こうしなさいとは言わない。”こういうことになってるから、こういう治療をお勧めします”という言い方、リスクとか説明をぜんぶするわけだ」「運がいいと言われた」
つまり、コンサートの真っ最中に心筋梗塞になってもおかしくなかったわけで、要因をずっと抱えてたけど気づかなかっただけで、見えない領域での采配で「起こらなかった」んだなと。さらに、もう少し遅ければ、秋ツアーの準備が始まり、千春御本人の負担もビジネス的な影響ももっと大きくなっていた。このタイミングで発覚してよかった。。どうかどうか無事にご復帰されますように。と祈りながら。

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