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GGGP予選に参加したお話

コロナ禍をなんとか乗り切ってやっとの思いで来た大会。これは逃さないと意気込んで某ペンギンさんを誘ったら快くOKしてくれた。自分と組んでくれる人の中でペンギンさんと組んだ方が色々動けるし俺よりもうまいのでいざとなったらアドバイスももらえる、それに加えて攻めや逃げの考え方が自分と合っている。気がしていた。

大会で出す機体はもちろん騎士ガンダム。環境キャラにはめっぽう弱いと思いつつも、自分が1番上手く扱えると思っているし今まで全て遊びでやってたわけじゃなくて負けるたびに色々機体対策を考えてきた。遅れは取らない、2度3度も負けたりしないと思っていた。相方のペンギンさんも俺だったら騎士ガンダムと思っているらしく相方の了承もなんなく貰えた。

GGGP予選期間は1週間とちょっと。平日も混ざっているといえど平日は18時から23時30分(?)までで仕事があっても〜と考えられている印象だった。休日は10時から23時30分(?)までというそこそこな鬼畜。これだったら自分達は本戦にいける自信があった。休日1日中できるし平日も18時〜22時あたりまでは参加できるからだ。

だが、結果は散々だった。開幕3日も参加していなければ当たり前のように本戦ボーダーまでの道は遠くなっていく。それでも自分は実際に対戦し始めるまで3日やってなくともボーダーまでは400あたり、普段の勝ち方を想像してると追いつけそうな気がしていた。そしていざ蓋を開けてみたら全国大会常連の人達、いわゆる有名コテと言われる人達との連続マッチで自分の心を折るには十分すぎた。

普段からそういう人達とも当たるがここまで両手指使っても足りないほどの連続したマッチは今回が初めてだった。平日の仕事終わりで疲れているのに重なって疲れが蓄積していった。疲れるのと同時に自分達は遅れている、勝ちを増やさなきゃいけないという密かな重圧が自分の中で膨張していった。自分は勝たなきゃいけない、勝っていかないといけないというのに。

騎士ガンダムを扱える自信をつけたのは普段の試合からによるもの。他の人達は大会用の立ち回りを徹底していたため今までの自分では歯が立たなかった。強化に入れば相手は徹底的に下がり、強化が終われば擬似タイやダブロ等で攻めてきた。騎士ガンダムの生時は反吐が出るほど弱い。自衛の択も数少なく、相方がやられていても助けにいけない、そんな状況が20秒程続く。徹底に徹底され同じような負けが何回も続いた。負けるたびに自分に腹が立ち、相方にも腹が立った。相方は何も悪くないというのに。相方も環境キャラで頑張ってもらっている、相手も環境キャラで攻めてくる、それなのに自分だけが騎士ガンダムに乗っている。環境キャラでもなければ中堅レベルどころにいるかも怪しい機体だ。そんな機体に乗らせてもらっているのだ、当たり前のように勝たなければいけない。対策も十分立てた、自分でも勝てる自信があった。それでも自分は負けた。何回も擬似タイも試合も負けてしまったのだ。自分が負けてしまったせいで相方負担がでかくなっていく。心苦しい。

自分が環境キャラ乗れたらどれほど良かっただろう。自分がジャスティスに乗れていたら、自分がオーヴェロンに乗れていたら、この試合は落とさなかったかもしれない、タイムアップも防げたかもしれないと試合の合間合間に考えてしまう。相方も環境機体に乗って欲しいと思っていたんだろう。それでも自分は騎士ガンダムに乗ってしまった。環境キャラに乗って安定した勝ちよりも自分のくだらないプライドを優先したのだ。

負け続けてもなお騎士ガンダムに乗った。負けたらポイントは増えるどころか減っていくというのに。無意味に騎士ガンに乗り続けて得たものは固定の立ち回り方を学んだだけ、挙句の果てにはポイント差が埋まらず志半ばで本戦出場を断念する始末。なんともまあ惨めで滑稽な話だ。

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