26-子供とその"助けて"のこと

うちには 子供が3人
宇宙人の家を選んできてくれた
めっちゃうれしい自慢の子

一番はじめの子が生まれたとき
やっと はじめて 存在を
許された気になれた


それまでは
自分が ここにいることを
なかなか受け入れらんと

うちの存在にも行為にも価値なんかない

っていう揺るぎない無価値観に
根深く苛まれててん


うちが施設に入れられて半年たった
14歳のときそれでもまだ
切れるはずがないと思ってた
母親との関係を当人に面と向かって
バサーって切られたとき


うちは ほんまに
この世界にいらんねや

存在してることが
迷惑なんや お荷物なんや

手に追われへん
生まれてきたらあかん命なんやって

バッサリ 深いところで
完全自己否定を してもうたらしい

そこからは



それまで自己万能感の塊で
なんだって だれよりも 上手く出来て
世の中に いちもく 置かれてる

って思ってたりしたもんやから
そのあまりの落差に
人格崩壊 人生オワタやってん

調子に乗っても乗り切れず
誰とおってもつながれず
できるだけ殻をかたくして
外から身を守ってうずくまるしか
ないような

夢をきかれることや
友と呼ばれることが
なによりもこわくて

いつまでたっても捨てきれない
自己万能感と
いつまでたっても剥がれない
無価値感のハザマで
誰にも頼まれてないのに
圧倒的な結果を示した上で
価値のなさをわざわざ証明するような
ややこしい日々


うちはそこから なんとか生きて戻っって
ちょっとずつちょっとずつ自分いじめを
手放してトンだり逃げたりせずに
シラフで自分の人生に向き合うまで
18年の歳月がかかってる


周りから見たら
そんな風にみえんかったと思うし
いまだってそんな風にみられてないけど
人間の奥なんて見かけじゃわからんから
元気な人ほどつらかったり
優しい人ほどシンドイ経験してたり


それもこれも うちが選んだアトラクションで
それを 味わえるだけの魂やから
そうしてるといまではわかるねんけど

もう、ほんまに自分とも
誰とも繋がれんかったから
それはそれは超絶、孤独で
だからこそ愛を求めて叫ぶしかなかった

そしてだからこそ
もう それを運命とするしか
生き延びる術がなかったともいえる


ほんまのこというて
あのとき母親が うちの

助けて

っていう言葉を ただそのまんま
受け取ってくれてたら
どんだけ 世界が ハッピーに見えてたやろうって
いまだにおもう

だからいま うちは
そんな誰かの 助けて が
聴こえるような宇宙人でありたいと
痛切に思ってる


だから誰かがいう
最後の最後の ほんまの

「助けて」

は お父さん、お母さん、
お兄ちゃん、お姉ちゃん、妹、弟
旦那さん、奥さん 友達、仲間

頼むから 助けたって

助けられんとしても

聞いたよ

ってだけでもいうたって

たとえ そいつがどうしようもない凶悪犯でも
悔い改めてもう一回生きたいから助けてほしいって
おもうときにいう 助けて だけは
それがたとえ何回目やとしても 聞いたって

助ける方法なんてなんだっていい

助けたい っていう気持ちが伝わるだけで


多分、うちの母も
それでめっちゃ苦しんだ

だから お願いやから

捨てんといて

あきらめんといて

わかる、理屈ではわかるけど
お願いやから 抱きしめたって

どんな形にせよ 子は親を 親は子を求めてるもん

親が離婚したのが自分のせいやと思う子
親の自殺の原因が自分やと背負い込む子
あったことのない親がいつか迎えにくると待ってる子
否定された親にいつか認めてもらえるとガンバル子
ひねくれてるけどほんまはただ抱きしめられたい子
ボコボコに殴られても自分が
悪いから責めないでという子

子供はいつも めっちゃ一生懸命
どんな アラワレでも 一生懸命
親を愛し愛され認められたいと願ってるもん

なにより親に見てほしい 気づいてほしいって



だいぶ 話がそれてたけど
うちはそんなわけで
なにをやっても意味のあることや
価値のあることを結局は
生み出せてる気がせんかったし

なんとか そうしようともがいてもあがいても
あかんかったけど

うちの子供として生まれることを
選んでくれた魂があるとしったとき
もう うじうじと恨み辛みに
しがみついてる場合ちゃうやん

ちゃんと親離れして
もっかい自分の命を生きはじめな
その魂にあわせる顔ないやんって

どうできるかわからんけど
うちなりのLOVEを
痛みを知ってるからこそのLOVEを
注ぐことが許されるならやらしてもらおうと


そう、子供って いう存在によって
うちは 人間に戻してもらえたんよね


そういう風に運命の人も
子供も 宇宙からの授かりもので
うちらを LOVE(WE) の 意識に 広げるために
宇宙が送り込んでくれてるんやん


そらタイミング的に望んでなかったとか
まだ準備できてなかったとかあるやろうけど
それでも うちらは 選ばれてんから
反対とか賛成とかすることじゃないなーって

だからYOUもそのタイミングを積極的にみつけて
きたら絶対乗っかってな~


同時に
教育とか しつけとか
そういうのってなんか違和感があって
その子がその子のように なるのを邪魔せんように
(っていうてもついついいらんことしてまうねんけど)

子ども扱い、未熟者扱いで
うちらの思いを おしつけんように

ただ

この世界は めっちゃ楽しいで~


なかなかええとこやで~

人間そんなすてたもんちゃうで~

あほでもゴキゲンにいきられるで~

ってことが 口じゃなく背中で伝わるように
うちらが 生きてみせるってことしかないなぁって

この道は車がビュンビュンやから 危ないよとか

これは生で食べたら
お腹壊すことが多いから火を通すとか

この星で生きる最低限のルールみたいなことは
伝えることはできても

生き方とか 行く方向とか
道案内するとかってことは
きっとできひんくて

教えることなんて
ほんまちょっとしかないようにおもうねん

7才の子が一週間 
山の中で自力で生きられるように
ちゃんと イキルチカラは備わってるもん


あと、なにができたから 偉いとか
なにができないからダメとか
条件付きで評価とか賞賛とか
ジャッジするのって本心ちゃうやん

ほんまはなんだって
生きてりゃええって思てるやん


ただ、生きてるだけで

BABYちゃん 可愛いねぇ

ってこと

そのまんま どの道を 選んだとして

それいいねぇ

そっと心で応援してるで


っておもってるねんから
それが 伝わったらええねん

変な 常識とか 思い込みとか
普通とか あたりまえとか
うちらでさえできてないことを
押し付けてもしゃーないし


子供には子供の人生が 決まってあって
それを 親がどうこうすることできひんし
子供の人生に立ち入ることも
肩代わりしてあげることできひんから

ただ、その魂が自分で選んできた人生を
ごきげんに生きられるように
そばにおる間はそばにいて 遠く離れたら

いつでも 帰ってきてええよ~

って 場所だけ空けとくだけ

親としてってのは 参観日に
無条件でいくことができる券

ぐらいに思って
あとは 1人の人間として 話すのがいいやん

年頃になったら心配もめっちゃしてまうけど
それも 信頼 にするしかないよな~(自戒を込めて)

子供の人生は子供に任せて
うちらはうちらの人生をおもいっきりいきよ!

それしかないもん


あと いつまでも 親に文句を言いつづけて
親離れしない 子供ちゃんも
自分でわかってるとおもうから
自分の人生を そろそろ行きはじめよ

自分だけを親ならみててくれるはずって
幻想をもちがちやけど
YOU以上にYOUにつきあってくれる存在なんて
どこにもおらんしYOUもそうなように
みんな自分のことで忙しいから

ほんで親も親だけをやってるわけじゃなくて
人間として 親以外のこともやらなあかんから
そのへんのところは わかってやってな~

親はいつまでたっても 子を
目に入れても痛くない ぐらい 一心同体で
子はいつまでたっても 親を
目の上のタンコブ ぐらいに 渾然一体やけど
そのままにならなさこそが面白いアトラクションやん

親と子 切っても切れない この感じが
WE の世界への 扉でもあるけど

親切 って 親を切る って書くって気づいてた~?
深いよね~ 不快よね~ 腐界よね~ 笑

ということでうちの 詩をふたつ共有しながら
次にいきまっしょい!
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76 親父


おかん ここに

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