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がんフォーラムに行ってみようと思う

今、化学療法を受けている病院が2つあります。
病院の設備の都合で、
連携している二か所の病院に通う事になりましたが、
最初に通っていたのはまた別な、家の近くの総合病院でした。


その最初の病院で、腫瘍があると思われるので、
その為の検査と、切除手術の設備がある病院に転院するように言われ、
隣の市の病院へ変わることになりました。


そこで検査と切除手術を受け、
手術で切除した腫瘍を
県の大学病院の病理検査に出してもらったら、


切除手術だけではだめで、
全摘手術が必要との結果でした。

今の全摘手術は、
ブラックジャックがやってるみたいな開腹手術ではなく、

ロボットアームによる、
お腹に穴をあけて遠隔操作を行う手術で、
その為にはまたもっと遠い所の、
設備が整った大きな病院へ転院しなくてはならないとのことでした。


しかしその気にはなれず、
これはオプションだけど、と提示された
手術をせず化学療法による治療をその場で選択しました。


私の病状の場合、日本の標準治療は全摘だけど、
最近は薬が良くなってきて、
海外では化学療法の治療成績が、全摘手術に匹敵してきてる、

その為アメリカの標準治療は化学療法になった、
という話を聞いたので
迷いなく、そちらにすぐに決めました。

ただし、それで本当にいけるのか、
もう一度、切除手術と病理検査を行う事になりましたが、
OKという結果が出たので良かったです。

そして、抗がん剤投与と、
放射線による化学治療が始まりました。

結果には当然個人差があり、
最後まで最初の予定通りに進められる人は
半分いないくらいだと聞きました。

私も、1クール目で白血球などの数値がかなり落ちてしまい、
2クール目にはお休みをいれ、
特別な注射を打つことになりました。

これが高額で、びっくりしました。
注射って高くても数千円のイメージだったんですけど、
何万円もする注射もあるんですね(苦笑)
世の中、知らないことだらけです(汗)

会計で思わず、
「え?私、注射一本打っただけなんですけど、間違いじゃないですか?」
と聞いたら、
「それがお高い注射なんです」
と言われ、

お母ちゃん、お母ちゃ~ん、
お~か~ね~、と母を探しに行きました(笑)


来週は、抗がん剤投与の3クール目に入りますが、
今度は白血球などの数値が下がらないよう、
またあのお高い注射もするそうです。

放射線も、最後の段階に入りましたし、
治療の終わりが見えかけてきました。


ここまで迷いなく、病院も治療方法も選択でき、
治療をこなすだけ、という状況で


体調がコロコロ上下して
不機嫌だったりゴロゴロしてたりはありましたが、
治療予定をこなすだけやし、と特別不安はありませんでした。


YouTubeでも、お医者さんの話や患者さんの体験談など
色々見て、情報収集と
自分の価値観を固めていくことをしていますが、


でもここに来て、
さて、これから治療が終了したら
どうしたらいいんだろうという不安が頭をもたげてきました。


治療が終わってからのことが、イメージできないのです。
それは自分の体調だったり、体力だったりもそうだし、
以前と何か違うのかとか・・


そんな時、病院で年一回開催している「がんフォーラム」が、
来月7日開催されるというポスターが
病院に貼ってあるのを目にしました。


基調講演とパネルディスカッションで、
患者と医療者とのコミュニケーションがテーマで
一般人も参加できる内容です。


まず、ここに行ってみようと思いました。
自分の誕生日でもあるし、
治療の最終段階でもあるし、
なんだか、新しい私をインストールするような気がしました。


今迄は、病気をしたら治療して終わり、という認識でしたが、
今回のがんでは、やはり再発のことなども付きまとうので、
治療だけで終わるのではない、
医療とその後の生活、人生との関わりを考える事となりました。

良い経験をしていると思います。





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