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縁を紡ぐ。円熟広報家なともだちの話。

「みんなが幸せな世界にしようね」
そんな言葉をさらっと放つことができるともだちがいる。おいおい、冒頭からいい子たちすぎるだろ。純度100%で人の幸せを心から願える人はそう多くないはず。この世にどれほどいるだろう。

1番分かりやすい例が「結婚」だ。
祝福と「こんな人でも結婚できるんだ…」という若干蔑んだ気持ち、自分の将来への不安のバトルが少なくとも勃発する。そしてとりあえず消化器代わりのマッチングアプリを入れて鎮火させるのがお決まりなのではないだろうか。

そもそも、出会いはどうやって築くのだろう

「学生の時がピークだった」「新天地に知り合いがいなくて」社会人になると出会いが減るとよく聞くし、そういった声、その割合のほうがきっと大きい。
だがそんな声に反比例して爆速で進む、あさのりなという人間について今日は紹介したい。

簡単にあさのりなを説明すると
・田舎から上京して、社会人4年目
・男女問わず、ともだちが多すぎる
・Twitterが不定期にバズるせいで、マッチングアプリで身バレする
・夏と弟を愛してやまない

が挙げられる。この時点でもう面白い。
ちなみに私は冬と春の狭間がすきなので夏なんてたまったもんじゃないが、彼女が夏を愛するので夏も悪くないのかもしれないと思うようになった。もはや洗脳である。

今回、彼女に内緒でInstagramにて「あさのりなの好きなところ」を募集したところ瞬く間に声が集まった。

・嫌味のない良い質のミーハー
・強靭な体力、フッ軽の頂点
・相手に壁を感じさせない、フレンドリーさ
・愛嬌がある
などなど…どれも納得できてしまうのだからすごい。

ローカル電車旅、喫茶店、銭湯、文学作品、短歌、見た目とは裏腹なHIPHOPやグラフィティ…まだまだあるが、華やかな丸の内や港区OLとはまた違った路線で東京での生活を心から楽しんでいる。
いつしか私たちともだちの間では、そんな好きに真っ直ぐな彼女の嗜好を体験したとき「あさのりなする」という謎の用語を連呼するようになった。冷静に考えて、なんやねんそれという感じだが、それほどまでに彼女の影響力はデカいのだ。
スターツ出版あたりから「あさのりな手帖」とか発売されたらいいのにと思う。

ともだちの数が多いだけでなく、一人一人を大事にしているというのも彼女の良いところだ。理想像を構築せず、壁をつくらない。深く詮索しないところも私は好きだ。
彼女を誘って、断られる時はもうすでに予定が入っている時がほとんど。PMSでキャンセルしてしまう私とは違う。
彼女に確実に会いたい場合は、早めの予約が必要だ。脱毛サロン並みと認識してもらったらいい。

褒める言葉しか出てこない「あさのりな」。彼女のどこにそんな惹かれてしまうのか。
ある日彼女に心掛けていることを聞いてみた。すると「ネガティブな言葉は言わないようにしている」という返答がきた。確かに記憶を辿っても、愚痴や疲弊を漏らしている姿を見たことがない。
なんだよ、別の世界線のアンミカさんじゃねえか。

ちなみにフワちゃんとアンミカさんのオールナイトニッポン0は、自己肯定感を瞬く間に上げてくれる爆笑神回だったので是非聴いてほしい。

このラジオのおかげで私は「すみません」を「ありがとう」に意識的に変換、もしくは付け足すというマインドを身につけた。たとえ、怒られたとしても、気遣ってもらったとしても、喧嘩しても、最後にはポジティブな言葉を添える。
価値を下げるより、お互いがプラスの方向になるほうがきっといい。

ところで、あさのりなは恋人がいたことがない。皆が口を揃えて「こんなにともだちがいるのになぜ」と言う。
答えは簡単。なんでもひとりでできてしまうから。
もちろん、わたしたちには見せず努力していることや苦手なことも少なからずあるだろうが、まずは気になったら手をつけてみるという姿勢がある。途中で諦めている姿をここ5年では見たことがない。エンジンをかけたらきちんと走り出しているのだ。
一概には言えないが、誰かに渡したくない、離したくないと感じた時に人は自分のものにしようと行動し時に縛ることもある。過程の魅せ方が上手な彼女は、見ているだけで面白い。この面白さは誰かに伝えたくなる。そんな彼女を支えるともだち同士がいつしか繋がり、結果、みんなのあさのりなになってしまうのだ。なんやかんやで幸せ円満。

偏見を持たず、頑固さを捨てること。でも飛び込む勇気は忘れない。知りたい、学びたいという欲はいつだって謙虚に、でも高めに。そして自分のものだけにせず共有することが愛される鍵なのかもしれない。あさのりなを深掘りすると武士道精神に行き着く。あさのりなはもしかしたら武士なのかもしれない。

そんな武士あさのは今日が誕生日。今年も出会った人にたくさんのきっかけを与え、縁を紡いでほしい。

彼女が撮る写真も素晴らしいので時間があるとき、ぜひ。

お誕生日おめでとう。

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