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【短期スピンオフストーリー】恋愛ファンタジー小説:宰相殿下様の奇妙な日々 第2話

前話

「いたっ」
「あ。すまない。どうすればあんな壊し方ができるのだ。おまけに手を負傷して。手で割ったのか?」
 宰相殿下様の聞き方にびっくりする。誰が手で割るの? 王家のものを。
「いや、どこかでそんな事をしている国があるらしいから。なんでも家の屋根の瓦というものを積んで拳で割るらしい。君は、その技術を持っているのかと思った」
 ぶんぶん、クビを振る。
「そうか。それは面白いものを見たのだな。母上には私から言っておくから、仕事は続けるように。ああ、これで治療は終わったな。間違ってもメイド長に言うんじゃないよ。即クビだからね。あとの片付けは私がしておこう。さぁ、次の仕事をしてもらおう。この書類の束を父上に持っていてくれないか? 父の印がなければ通せない書類なのだ」
「そんな大事なものを即席お馬鹿メイドに任せるんですか?」
 また、宰相殿下様の目が点になった。
「即席お馬鹿とは・・・。よく自分でいうのだな。落ち込む必要はない。人は失敗する。それだけのことだ。あとはそれを二度も繰り返さないことだ。さぁ、手には負担だが、行ってもらうよ」
 どさっ、と書類の山が渡された。
 お、重い。
「ああ。手に負担なら往復してもらってもいい」
「いえ! 一度にします」
「途中で転ばないように」
 その言葉に私は真っ青になる。絶対する。絶対、書類をぶちまける。
「その様子では、やりかねないね。半分は私がするから、半分を持ってくれ」
 上の半分を宰相殿下様は取るとすたすた歩き出した。私は書類を死守しながら後を小走りで追った。


あとがき
眠れず、ついに起き出しました。寝れば、いつも寝付く側の方に体を向けると股関節が痛み、反対だと肩がいたい。仰向けは寝にくい。ということで、眠くなるまでパソコンです。とはいいつつ、この子も週末にはサブになるんですけどね。と。パソコンを夜中に触ると眠くなるという状況ががやってきました。ちょうどよい。このまま眠くなってくれ。思考が止まるところを見ると、どうやら脳は休んでいるよう。というか寝たいと言っている。
ので、これおいたら寝てみます。不眠症はつらいよ。ここまで読んでくださってありがとうございました。

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