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サクッとオリジナル恋愛小説2「七夕に恋をして……」

「七夕」、「天の川」。この二つを歳時記で調べて私はがーんとなった。
 私は美結。大学生だ。そしていつもしょうもない小説を書いて投稿している。
 ふと、俳句の季語を使おうと思って図書館で歳時記を借りた。
 夏の季語の七夕でなにか書けるかしら。
 わくわくと、夏の季語のところを調べれば、ない。どこにも七夕がない。

 まさか……。

 嫌な予想に秋の歳時記を調べる。

 あった。

 私はショックでがくっと首を垂れた。そのまま、体が傾いでいく。

 あれぇ~?

 そこで意識はぷつり、と途切れた。

「あなた! 大丈夫?!」
 年配の女性の声で目が覚めた。大方社会人学生だろう。気づけばベンチの上に寝かされていた。
「もうすぐ、救急車が来ますよ。しっかりして」

 え? 救急車?

「熱中症で倒れたんですよ。飲み物を放り出してひさしのないテーブルで本を読まれてて倒れたんですよ」

 う。ハズい。

 そうこうしていると救急車に乗せられ、意識の確かさを求められてしつこく質問が飛び交う中、病院で点滴を受けたのだった。

「一人暮らしですね。帰りはタクシーでお帰りください。危ないですから」
 医者がカルテを見ながらぶっきらぼうに言う。
「七夕に恋する以前ですね」
 
 どき、とした。まさに七夕に理想を持って倒れたのだ。

「まぁ。私も人の事を言えませんが……」
 医者の独り言に目を丸くしていると、タクシーが来たと言われた。診察代……。
「これが、領収書です。明日以降、四日以内に窓口にお越しください。じゃ。ミス・七夕さん」

 私、救急車の中で七夕のこと口走った? 

 私は寝ぼけて寝落ち時に口走ることがある。意味のない言葉を。それがでた? 意識はしっかりとしてたけれど……。

「あ。それから、この本、ちゃんと返してください。必死に握っていたようですが」

 それは秋の歳時記でしっかりそこは「七夕」の季語が載っているページだった。恥ずかしすぎる。もろわかりじゃないの。これ、で「ミス・七夕」ね。時代錯誤もいいところだわ。セクハラよ。言い返そうとして顔を上げて私はなぜかぽかん、としてしまった。

 イケメン医者。

 いわゆるビビビが来た。でも、一目惚れっていって信じる人いる? この高飛車な医者が信じる? 諦めて目を伏せると立ち上がった。ふらっとするとイケメン医者が手を添える。
 だー。余計な事しなくていいのにー!! 胸は反対にドキドキしている。中学生か。自分に突っ込む。彼氏いない歴=年齢。とにかく、忘れるのよ、と言い聞かせて病院前に止まっているタクシーに乗り込んだのだった。

 それから、しょうもない小説を書いてはあちこちに応募して落選の日々。大学は放り出されている。卒業できるだろうか。不安がよぎる。明日から真面目に学校へ行って投稿はやめよう。この、七夕の恋を出してしまって。
 あのビビビをなんとか形にしようと必死に書いたものだった。諦めもあった。もう会わない人。テレビには仙台の七夕祭りが映っている。確かに七夕はもっとあとの祭りだった。こちらの時期が正しいのだ。場違いな七夕の恋。忘れることができるのかしら?
 そこへ、チャイムが鳴った。
「はーい」
 どうも宅配便のよう。誰も送ってくるような人居ないけれど。特殊詐欺? 身構えて受け取る。小さな箱を受け取った。

「小幡暖?」
 
 暑苦しい名前ね。夏に見たくなかったわ。
 そう思いつつ開ける。お金は請求されても払う必要がないとテレビで言っていた。見覚えのない送りつけの特殊詐欺は支払いに応じなければいいらしい。
 聞きかじった情報を元にあける。小さな、ネックレスが入っていた。そして、カードに「ミス・七夕」と。
『今日が正しい七夕だよ』
 私をその時代錯誤用語で呼ぶのはあの医者しかいない。私はネックレスを身につけると責任を持ってもらおう、と勇んであの病院へ突撃した。

 そして、七夕の恋が始まったのだった。その後の事は普通の恋愛小説と同じ。なんら変わりのない恋愛をしたのだった。

 七夕に恋をして……。初めて実った恋だった。


あとがき
チャットGPTさんと打ち合わせしようと思いつつ、テキストアプリをひらけて、熱中症の実体験を元にして書いてたらチャットGPT忘れてました。
のでサクッとオリジナル恋愛小説2です。あんまり、辻褄合ってないけど、お許しください。病院の支払いが四日以内かどうかは知りません。処方箋は四日以内ですが。私が倒れたときは父が払ってくれたんでしょうね。父が迎えに来てくれてましたから。長い距離を帰って行ったと思います。途中でマクドかじって元気に帰りました。小幡暖、阪神の選手の名前の合体です。暖ってすごいなーと思ってました。で、スタメンに小幡選手が今出てるような。翔太が落ちたよー。カムバーック。サトテルと岡田監督が褒めるなんて。この異常気象は岡田監督の異変だわ。褒めるなんて。おっと、もう少しで豆柴だ。豆柴だけどしっかり柴犬に見える。あなただけを見つめている……。 第一部 クロスロードも、続きを書きたいけれど、今は野球見ていたい。頭が動きません。何なんでしょう。思考回路が止まっている。左目の乱視が進んでるようです。最近、右目をつぶって左目だけで見るときがあって、気づいたら開けるようにしてますが、今、片方ずつ見たら左が白くなってゆがんでました。白内障もありそうです。年だねぇ。と、ということでこのサクッとオリジナル恋愛小説2で投稿終わり、と。画像作らないと。挿絵でもいいな。連載は見出し表紙は梅雨が明けるまでこのままです。梅雨があければ可愛い步夢ちゃんになってます。伸ばしかけの髪の毛で変わります。いちゃいちゃの二人です。優衣どこに入れようかな。チャットGPTさん、三人入れるの難しいですよ。さて、長いあとがきは終えます。と。七夕企画です。


【七夕企画】
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