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【連載小説】ファンタジー恋愛小説:星彩の運命と情熱 第三話 王都。乙女はお風呂がお好き。

前話

「着いたー!! ここが王都なのね……」
 門を越えて王都に入った途端、フィオナは声を上げ、うっとりとして周りを見渡した。
「みっともないから止めなさいってば」
 リアナがフィオナの手を引っ張る。そうでもしないと玉の輿を狙ってふらふらと貴族の坊ちゃまを探しに出かけそうだったからだ。
「長旅でしたね。城に上がる前に私の家でお風呂でも浴びて行きなさい」
「お風呂!!」
 リアナとフィオナは両手を取り合って声を上げる。
「やっぱり、女の子ね。さぁ、こちらですよ」
 シェイラはしっかりとした足取りで街に中に入っていく。だが、誰も振り返らない。王室付きの高名な占星術師の素顔を誰も知らないのだ。あくまでも名前を知ってるだけ。シェイラは市場によっていくつか果物を買うと街の外れにある屋敷に入る。リアナとフィオナは王都の隆盛ぶりに驚くばかりだ。旅してきた土地は荒れ果てていた。恐ろしいほどに。だが、この王都は守られていた。高い城壁、厳つい門。そして魔法に。シェイラや他の高名な魔法使い達が国王に忠誠を誓い、王都を守っていた。世界にはそんな土地が点々と存在しているらしいこともシェイラからの話からでもわかった。
 「さぁ。お風呂の前に着替える服を選びなさい。ここにおいておきますから。お風呂に入ればそれに着替えて軽い食事を取りましょう」
「あの果物、食べれるの?」
 食い意地がはっているリアナにシェイラは苦笑いする。
「その食欲だけは変わりませんね」
 そこそこ長い時間をかけて旅をしてきたが、リアナの食への探究心は衰える所を知らなかった。フィオナはもう着る服を選ぶ事で必死だ。鏡の前で服をとっかえひっかえしている。フィオナはさっぱりとした性格だが、乙女らしいところが満載だった。リアナの乙女らしいところは恋に恋している所ぐらいだ。
「リアナ。この服どう?」
「って、それドレスじゃないの。夜会に行くわけじゃないんだからね。旅なのよ。旅」
 ムキになって言うリアナにフィオナは頬を膨らませる。
「ドレスの一着や二着持っていても損はないわ」
「お金持っているの?」
「う」
 お金の管理はリアナがしていた。路銀はわずかだ。食事以外の点においてはリアナがしっかりしていた。
「ほら。さっと決めないとお風呂が冷めますよ」
「はぁい。じゃ、一番風呂お借りしま~す」
 リアナはその辺の服を取るとさっさと浴室の方に向かう。その後をフィオナが追う。
「仲が良いのか悪いのか。乙女は不思議ね。ベル。シルヴァリア」
 いつの間にかいたベルとシルヴァリアに向かってシェイラが言う。
 二匹はにゃぁ、と声をそろえて同意の意思を表したのだった。


あとがき

この物語のストックはもうないので、書かないといけないのですが、閃かない。謁見が入るかと。そして本当の旅立ちがやってきます。ここからが本題。今までは前段階です。そしてアーキタイプを描ききらないと。難しいものです。パターンはいくつか出てるんですが。まずは最初の旅の目的地を書かないと。昨日はイライラしていて、なんだかつらつらと違うものを書いてました。阪神は延長で中継切れるし。ラジオを目の前にして祈ってました。勝ってくれてよかった。そういう私はまた座骨神経痛で寝込んでます。かといって今日のデイゲームを寝ながら見れば寝てしまう。そして、今日は夕食担当。途中からは台所での観戦および視聴。ラジオ持ち込むかもしれません。さぁ、この話をどう書こう。またお待ちください。ここまで読んで頂いてありがとうございました。

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