【連載小説】ファンタジー恋愛小説:影の騎士真珠の姫 第二十二話 花咲き誇るアムネシア国
前話
最後の宿からほどなくして、一際明るい様々な色であふれた、国境が見えてきた。もう、アムネシアに着くのだ。フィーネペルルは旅の終わりを残念に思うも、ヴァルターに秘密を知られてはいけないと、肝に銘じる。女性しかエーデンローズの聖域に行けないと言うことは知られても良いが、ミスティック・ローズの棘の毒のことは絶対に知らせてはいけなかった。猛毒なのかどうかは記載されていなかった。ただ、「取扱注意」という印が付いていた。それはより詳しい花の本にてフィーネペルルだけが知り得た事だっ