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米津玄師のライブを振り返ってみるとするかな

 最近、昔(と言っても数年前のことなのですが)書いた米津玄師のツアーレポートというか、チラシ裏に書き殴った若気の至り成分200%配合の感想を読みまして、「ああ、米津玄師を観るのも3年以上ぶりになるのだな」と感じたので、少しだけ振り返ってみようかと。

 誠に嫌すぎるのですが、一応原文の特に酷い部分を修正したものをnoteにて限定公開しておきます。振り返りでは適宜抜粋していきますので、原文は読まなくて良いです。ていうか読まないでください。読まないで!

https://note.com/preview/n84ef2ef7be1d?prev_access_key=840096c9152185f2188103b3c5ecf6c0

 さてそれでは冒頭から。

2018年の日本の音楽シーンの顔、と言っても良いくらいの活躍を見せた米津玄師のアリーナツアー、脊椎がオパールになる頃 大阪城ホール公演2日目を観て来ました。

 そうですね、2019年3月の米津玄師といえばちょうど年末の紅白に出て元々とんでもない人気だったのがさらに爆発したところでした。ライブ会場もてっきり若い人しかいないと思っていたのですが、そんなことは全然なかった。老若男女様々な人がいました。ニコニコ出身とはいえ国民的アーティストになると偏りとか出ないものなのですね。
 また米津玄師は関係ないですが、この時期の私というのはちょうど人生初のバイトを半ば強引に辞めたあとで、かなり不安定な時期だったことを覚えています。心はもちろんおサイフも。

やはり一番に思ったのは、舞台演出の良さでした。確かラジオか何かで、アメリカのラッパー、Kendrick Lamarへの尊敬を語っていました。

(中略)

そのリスペクトが今回のツアーで見れた気がします。シンプルでありながら、曲によっての強弱、セットリストの自然な流れ、更に本人の動きの"静と動"。もう彼は日本人代表の音楽家と言っても過言ではないように見えました。

 これは今でも感じますね。アルバム「STRAY SHEEP」の映像盤に収録されている同ツアーの映像を観てもわかる通り、派手派手なわけではないですが、迫力があって、ステージ全体を通しての静と動がはっきりしていると思いました。

 登場は意外とシンプルで、拍手と歓声に包まれつつも「どうも〜」というラフな雰囲気。そこからのFlamingoが結構やられました。会場の拍手ノリは少し苦手でしたが。初めての生の歌声が素晴らしく良くて、なんなら音源よりも断然甘い声に一瞬で虜に。生特有の高音の掠れ具合も良かったですね。シングル「Lemon」の映像盤に収録されている武道館公演でのLOSERの高音部分がとても好きで、米津ファンと会話するときには鉄板のネタです。

Moonlight→fogbound→amen→Paper Flower
くどい? いいえ、"米津玄師"です(?)

(適当言ってるな……)
 いやまあこの流れはすごく心に残っていて、特にMoonlightは一番聴きたい曲の一つだったため始まった途端に心臓が跳ね上がりました。あの頭おかしい刻み方のビート、ライブで聴くとより頭おかしいです……。
 この4曲+この後の晴わたる空のようなUndercoverがとにかく素晴らしい。ライブ化けとはこの流れのために存在しているような言葉です。しつこいくらいの暗〜いゾーンで、ライブというよりもはやショー。歌っている米津玄師は主役というよりも語り部。

突然のBremenです。僕の一番好きなアルバム。今まで散々人のことを焦らしまくっておいて、ここに来てこの曲くるか!? ふざけるな米津玄師、どこまで人のことを弄べば気が済むんだ……!

 本当にこれでしたね。あの4曲の流れからUndercoverが出てくるという脳汁案件。御伽の国の騙し絵みたいな、会場全体が米津玄師に遊ばれているような感じ。ファンを弄んで楽しむ悪い米津玄師。

唯一の「Bremen」からの曲で、唯一の太鼓隊、まるでブレーメンの音楽隊!!!!

 amenとUndercoverの脊オパでの演出で一番印象に残っていて好きです。Undercoverのブレーメンの音楽隊のような演出は、それこそ前の4曲、しつこいくらいのローゾーンがあってこそ煌びやかに輝く。文句なしの最高のステージ!

TEENAGE RIOTがティーンエイジャーのうちに聴けたのは嬉しいですね。今年19なのでギリギリでした……。米津らしくない曲、しかし米津らしい曲。不思議。

 大阪のTEENAGE RIOT枠、1日目はマトリョシカだったかな? ボーカロイド曲のセルフカバーをやってかなり盛り上がったようですが、個人的には引用の通り、ティーンエイジャーギリギリで聴けたことが思い出になりました。あの曲いいですよね。シンプルに前だけ見て走っている感じがまさに10代っぽいです……。

お次はNighthawks。この曲を聴いてて、ふとBUMP OF CHICKENの面影が現れた。
この曲自体、BUMP OF CHICKENとRADWIMPSへのリスペクトが詰まったような曲なので不思議では無いのですが、やっぱりビックリしますね。最高です。これしか言ってない!

 Nighthawksはこの日一番好きになった曲ではないでしょうか。疾走感のロックナンバーで 元々好きだった曲がより気に入ってしまいました。BOOTLEG自体がタイトル通り、これまで米津玄師が歩んできた道を振り返るような、多方面へのリスペクトを込めたアルバムのため、必然的にそうなってしまうのですが、やはりこの曲を歌っている時の彼はBUMP OF CHICKENのボーカル・藤原基央の面影がありましたね。髪長いからとかではなく、ロックバンドマンとしての佇まいに重なる部分があったように思います。つまりすげーかっこよかった。

次はorion、代表曲の一つであるものの、今までライブ映像は公開されていませんでした。アイネクライネと同じですね。これも不意に歌われたので心が動きまくりです。イントロ前に星空がモニターいっぱいに出てきた時には……くぅ〜! 3月のライオン!(ちなみに見てない)

 そういえばこの時はまだorionのライブ映像はなかったのでしたね。代表曲の一つなのでやらないことはないでしょうし、中間の流れから終盤で入れてくるのはある程度予想できていましたが、いざ星空と共にイントロがくるとゾワゾワして鳥肌モノでした。orionもライブでより好きになった曲ですね。ちなみに3月のライオンは見ました。

曲が始まる前に、レモンの香りが匂ってきて、あっこれくるんだなって、覚悟を決めるというかなんというか。

演出は香り以外はシンプルで、歌唱は紅白の時よりも上手く感じました。声もよく出てて、思い出すだけで結構涙腺が……。

 Lemonの香りはライブ前にネタバレされていたのでアレでしたが、シンプルで斬新な演出ですよね。紅白に出演した時については何故かこちらが緊張していて実はほぼ覚えていませんが、ライブは本当に良かったです。無駄な動きやライトが一切なく、大聖堂で歌われる鎮魂歌のような響き。オーディエンスは微動だにしませんが、なんだかんだであの曲の間が最も会場が一つになった瞬間なのではないでしょうか。

アンコールの文化ってわかりきっててなんか虚しいから僕は嫌いだけどアンコール自体は嬉しいから好き。

 同感。

アンコール1曲目はごめんね。おーおー! のところをオーディエンスが合唱です。米津氏はコールアンドレスポンス系の曲が少ないイメージだったので、新鮮。

 確かに米津玄師はほとんどの曲を1人で歌ってしまいがちのような気もします。一度しかライブに行っていないのでわかんないんですけど。ごめんねはアンコールならではの優しい雰囲気とマッチしていてすごく楽しかったですね。某ウイルス対策で声が出せないライブでもやってほしいところ。あとサビ終わり直前の「ヒェェ゛~!」が大好き。

ソロで歌うのを聴くのは初めてなのでワクワクでしたね。原曲は友情、ソロは寂しげ。でもラスサビのアレンジは前向きで力強いもの。

 アンコールもラスト。ここで述べているようにソロは孤独を歌う感じでした。バンドでやっていた曲を解散後ソロでやる感じ(諸説あり)。しかし最後には答えを見つけたようにライブだけのスペシャルアレンジで歌い上げる。めちゃくちゃ良かった。今映像を見返しても良いと感じるから実物は更に良かったに違いない。良かったです。

 終わり。

 さて、2022年10月に最新の米津玄師をまた生で観ることができます。シングル「馬と鹿」以降を全く観ていないなんて勿体無い。アルバム「STRAY SHEEP」のツアーも観たかった。
 数ヶ月後、私の瞳にはこの数年でどういった変化を遂げた米津玄師が映っているのでしょうか? 今からワクワクがとまりませんね……。楽しみです!


 いやしかし、本当に、引くほど残念な文章ですね……。黒歴史という言葉は好きではないので使いませんが、いや〜お恥ずかしい。こう思うということは少しはあの頃よりも成長しているということなのですかね。そうだといいな。そういうことにしておきます。自信ついてきたな。



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