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夢や幸せや楽しさや元気を与えるお仕事

がこの芸能界だと思ってるのですが、もちろん例えば東京ディズニーランドとか、USJとかもそうだと思うので、一色単に芸能界というのは語弊はありますが、、、

【夢や幸せ楽しさ元気】を与えるとは言ったものの、受け取り手によって感じ方は様々なので、もちろんAさんという人が○○さんから元気をもらってると言えば、Bさんという人はそうかなぁ?と思う事だってある。

だから沢山のコンテンツがあるわけでどれが正しいというわけでもない。
そのコンテンツに合わせた色んな性格やキャラクターの人がいるのも事実だ。

ただ、私がこの業界にいて思う事はキャラクターとかではなく「簡単に人を傷つけるような事を言う人」や「人に寄り添えない人」は続かないという事。

そしてそう言う人が人に夢を与えるような仕事をしないで欲しいというとろ。
何故なら、いづれバレてしまいスタッフ、共演者はもちろん、応援してくれていた、たくさんの人を傷つける事になるから。

ただ今は時代も時代で「毒舌系」や「物申し系」の人達もとても流行っているし、昔みたいに芸能事務所という大きな家があって、そこで信頼関係を築いてようやく仕事にありつけるなんて時代は終わった為、個人でやってる人なんかからしたら全く関係ない話であろう。

そう言う意味では、初めからそう言う人です!というキャラクターで売っている人はそれでいいのであろう。(個人的な好みでは好きにはなれないが、、)

ただ、事務所や舞台、グループ、ドラマとか撮影とか多くのスタッフと関わる事が多いタレントにそんな人がいたら【簡単に切られるがオチ】である

何故なら、代わりはいくらでもいるからだ。

どんだけ可愛い、かっこいい子でも、どんなに歌が上手い、ダンスが上手い子でも、どんなに性格がいい子でも、この業界は簡単に報われる世界ではない。

どんなに人一倍努力家で性格も良くて可愛い子がいたとしても、目に留まって世に知れるというのはほんの一握りだ。

そういう世界だ。
だから代わりなんていくらでもいるのだ。

「自分の代わりがきくような事務所ならいいです。」

みたいな人もいる。
もちろん、それが間違った判断だとは思わないが、私から言わせればそんな事を言っているから【代わられる】のだ。

マネージャーやスタッフはタレントの言う事をどんな事でも聞く。そんな時代もあったし、実際ドラマとかで、タレントにカバンを投げつけられるマネージャーやスタッフなんかの描写もある。

しかしそれはあくまでも【売れて事務所が手放せなくなってからの話】である。

売れてないうちからそんな【お姫様、王様気分】でいて誰がそれを良いと思うのだろうか?
誰がその子の為に

色んな仕事をとってきたい!
良い役を与えたい!
大きいステージに立たせてあげたい!
素敵な衣装を着せてあげたい!
何でも力になってあげたい!

と思えるだろうか?

前にも少し触れた気もするが、マネージャーとタレントはもはや家族だ。なんならタレントとマネージャーと事務所は大家族だ。

友達とも違うし、恋人とも違う。
仕事の上司部下とも違って、本当に家族という言葉が1番相応しい。

それくらい気を許せる関係であり、自分よりも守っていかなければならない存在であるのだ。

でも「本当の家族ではない」
何かあったらとことん話し合うし、出来るだけ守っていこうとする、でも信用・信頼関係が保てない人はそもそも家族には要らないのだ。

人を簡単に傷つける言葉ばかり言う、嘘をつく、感謝の気持ちを持てない、返せない人が、人に感動や夢を与えるような仕事が出来るのか?

私は出来ないと思う。

それがもし初めから許されるとしたら
誰もが認める【カリスマ】だけである。

芸能人は【憧れや偶像】であって【嘘の塊】ではない。確かに、憧れや偶像である為に、最近もちょっと問題にはなってるけど、本当はお付き合いされている方がいるが、時期が来るまでは伏せておくとかそう言う事はあるだろう。

ただそれと【嘘の塊】とは訳が違う。
裏ではスタッフや同じ事務所のタレントを傷つけたり見下したり、文句ばっかり言ってる人が、表でキラキラした笑顔でいても、果たして本当に憧れられるような存在で居続けることができるのか?

それがもし出来るのであれば裏でもその顔は出来ている。

だから答えは【NO】だ。
どんだけ取り繕ってもそれは徐々に滲み出るし簡単に伝わる。

だからそう言う人は一世風靡をしたとしても、時間が経つにつれてことごとく途中で消えているなぁと正直感じている。

今回の話にオチはないしまとめもない。

ただ日常生活より培った【根本的な人柄】と言うものはどうしたって全部は隠せない。

【公私混同】をしないというのはどの事務所でも聞く事だろうが、芸能人も人間である。

役者みたいにその役になりきっている時以外はどうしたって、普段の性格や考え方を消すことは出来ない。

人の悪いとこしか見れずに文句を言ったり忌み嫌ったり、悪者扱いをして自分を守る人はいつだってどこだってそうだ。
自分に少しでも嫌な事、そぐわない事があれば相手を悪くする。
確かに自分自身を守ることは出来るが、そんなマイナスな面ばかり見て揚げ足をとって、人を笑顔にする事が出来るのか?

日常生活から常に人を傷つけたり悲しませたり、あるいは人のマイナスなところばかりを棚に上げる人がどうやって人を笑顔にするのか?

前に反対の事を書いた事がある。

タレントも人間だ。
人間には誰しも多少のマイナス面がある。
どうしても遅刻が治らない、言い訳癖が多い、思った事を抑えられないなどなど。
そのマイナス面よりもそれを上回るプラス面がどれだけあるか、どれだけ魅了されるかが応援される人なんじゃないか。

と。

これを見てもらえればわかるのだが、マイナス面よりもプラス面をいかに見つけるか、見れるかなのだ。応援される側がそれをできなければ、応援する側が探せないのは当然である。

私は人間として割と卑屈なタイプの人間だ。
どうしてもどこかに「どうせ自分なんて、、」
と言う気持ちがある。
だからこそ、ちょっとした言葉に傷ついたり、ちょっとした発言が気になってしまってそれの真意を聞いたり考えてしまったりする。
自分がそうなってしまうタイプなものだから、逆に相手をそうさせないようにとくどくど説明してしまい、めんどくさいと思われがちである笑

もちろん、この業界だいぶ長いので傷つくことは減ったし、自分の中でその人がよく見えるように、きっとあの真意はこう言う事なんだ!
こう言う事が伝えたいんだろう!
と思うようにしている。

まあそれでもわからなくて、落ち込んで悲しい時もあるが、これは人間誰しもそうだろう。
私だけが特別悲しいわけではない。

言葉というのは非常に難しい。
同じ事を言っていても、それぞれの捉え方により良くも悪くも変わってしまうのだ。

だからこその日頃からの信頼関係が大切なのだ。
この業界は明るく見えて、とてもピリついている。
天気にしたらいつも雷雨と豪雨と嵐との戦いだ笑

それでもその中で天気でいる為にファミリーの絆はとても大切であり、信頼関係こそがそのファミリーの絆を強くする。(ファミリーの希望はまちまち。グループの人もいればソロの人もいる。タレントさん1名に対してマネージャーが2〜3人ついてたりもするわけなので、、、)

ファミリーなんて言いすぎでしょ?

と思うかもしれないが、いくら事実上は仕事の付き合いとはいえ、ぶっちゃけ24時間の半分以上一緒にいる事も多い。(移動中とかもあるからね)
昼夜食を共にする事もどうしたって多い。
そして先ほども書いたが、私のようなマネージャーやプロデューサーの立場からしたら、自分を犠牲にしても守らなければいけない存在がタレントなのだ。

家族よりも家族みたいなものだ。
これは私がどの会社にいた時もそう。

その家族になれない人が事務所を去っていく。
もちろん、別の家族探して自分に合うファミリーを見つける人もいるだろう。

ただ、これを見ているファンの方なんかはよく知ってるのではないだろうか?

大抵そう言う子は次のファミリーでも長続きはしない。そう、ファミリーに属すのは苦手なのだ。

そういう意味では最近ではインフルエンサーやYouTuberをはじめ、ファミリーに属さなくても有名な方はたくさんいる。

私の口癖だが、なんともいい時代になったもんだ。実は私もタレント側の時はファミリーに属すのが苦手だった。
どんだけ、自分ができなくて怒られて、そんなんじゃ売れないって言われても、私はプロデューサーや上の人が嫌だったとかそういう事は一切ない。
ただ単に、自分という人間が卑屈すぎて、どうしても同じファミリーと自分を比べすぎてしまったからだ。

そう。どこに行ったって、自分自身が変われなければ上手くいかないのだ。

私自身が失敗した分、今まで携わったタレントさんや、今のタレントさん、別事務所だけど仲良くしてくれたタレントさんや私自身が応援しているタレントさんにはそうなってほしくはない。

家族だから、喧嘩もつきもの。
自分が好きな事だけ、自分に都合のいいことだけ、自分の楽なことだけで過ごせるわけではない。でもその分沢山話してお互いを理解しようとするから、本当に信頼できるファミリーになると思っている。どちらかが拒絶してしまったら、もうそれは終わりである。

そしてそんな情報は、どんなに小さい事務所でも、大きい事務所でもその話はまわる。

芸能界ほど残酷なまでに代えがきく職業はない。
一度失敗すれば次はほぼない。

どうして自分が、裏方とはいえいつまでもそんなに残酷な世界にいるのか。
私自身もずっと疑問ではある。

ただ、子供の頃からこの世界にいるとそれ以外を逆に知らないし、それ以外の世界が優しすぎて自分を見失ってしまうのが怖いからなのかもしれない。
そして今もまだこの残酷な世界で一筋の光が灯ることを夢に見ている。

私がこの世を去る時は確実に自殺だとこれは何十年も前から言っている。

それは何故か?

その一筋の光が完全にないと人間というものは残酷な生き物だと認めてしまった時になるから。
そう。世界が残酷なのではなく、人間が残酷だと感じた時、私はこの世を去るだろう。

この1番残酷な世界で人間に希望を持って生きている。

それでいいし、それがいい。
それしか生きてる意味を感じられないのだ。
皮肉だな。

ちょっと最後は関係ない自分の話になってしまったが、心のなんとかダイヤルとかに電話する必要は一切ないぞ!あくまで私の生き方の話だ。

この記事は、実は半年前に書いて何度も書き直してを繰り返している。
書いていいものなのか、それでもこの業界のあれこれを書き残したくて結局書いてしまった。

中盤でも書いたが、落ちもないし誰のことを言っているのか?なんていうのも必要ない。
あくまで、この世界の話である。

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