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排泄介助の当たり前をぶっこわす
「介護施設での排泄介助は、定時での介助はやめて、随時介助にしましょう」
今をさかのぼること10年前、介護コンサルティングの方が書かれた本に上のような一節がありました。しかし、その本の著者は現場経験があるわけでもなく、わたしは正直、
「何いってんだこいつは・・・」と呆れてました。
その頃のわたしは、
介護施設では画一的な排泄介助・・・
つまり定時でのトイレ誘導やおむつ交換が当たり前だと思っていたのです。
ご利用者が行きたいときにトイレへ行く・・・というのが理想なんですが、
「そんなのタダの理想だ!」(;´Д`)としか思いませんでした。
しかしそれからわたしが違う施設へと移り、今取り組んでいることは、自分自身がまさに批判をしていた
「随時の排泄介助」
なのです。
つまり、画一的なケアではなく、個別ケアです。
個別ケアに取り組む前のわたしは、
「全員の要望なんてきいて対応していたら、
職員の手がいくらあっても足りない(^_^;)」
と思っていたのですが逆でした。
従来の定時排泄というのは、ご利用者の意向や排泄リズムなどを無視して施設側、職員側で排泄を業務の一角にしています。
でもそうすると、結局トイレに行っても出ていないことも多かったり、おむつ交換をしても排尿がなかったりするのです。
また逆に、決められた時間に行うことによって、いつも衣類が汚れてしまって全更衣をすることになる場合もあります。
つまり定時排泄というのは無駄の塊だったのですね。
ご利用者によって排泄をしたい時間は違うし、回数も違う。その時間にあわせていくことで無駄がなくなり、個別ケアというのは職員、ご利用者双方にとってメリットがあるのです。
しかし個別ケアというのはそんなに簡単なことではありません。ご利用者のことを知り、アセスメントして、どう介助をするかを考えなければいけません。
ただ、しっかりアセスメントをして個別ケアをした結果のことです。
サポートですか・・・。人にお願いするまえに、自分が常に努力しなくては。