[体験談] 早期卒業した話

私は、大学を学部3年で早期卒業しました。

そこで、”一般論的な記事”ではなくて、実際の体験をベースに色々書きました。早期卒業のメリット・デメリットや、難しさ、就活は有利か?など書いていきます。
早期卒業に興味のある人にとって、参考になればうれしいです。
※大学や・学部による違いや、早期卒業と大学院への飛び入学の違いがあります。色々と違いはありますが、1つの例として、参考にしてください。

私の場合

早期卒業するといっても、大学や学部によって色々と違いがあると思います。私の場合はこんな感じです:

  • 大学は2018年入学、2021年卒業

  • 関東の国立大学

  • 理工学部、数学を専攻

早期卒業をした理由は、「早く研究してみたい・挑戦してみたい」といったものでした。

とはいえ、当時は早期卒業するのか迷っていました。知り合いに経験者はいないし、ネットにも情報が少ないし、判断材料が少なかったのを覚えています。
そのため、今、早期卒業に興味がある人・挑戦してみたい人の参考になればと思います。

早期卒業・飛び入学制度についておさらい

既に知っている人は読み飛ばしてください。

成績が優秀な学生に対して、早期卒業・飛び入学を認める制度があります:

  • 早期卒業
    大学を3年で卒業できる制度。各大学が成績要件を定めている。

  • 飛び入学
    大学を3年で退学して、大学院に入学できる制度。各大学院の募集要項等に成績要件が定められている。

大きな違いは、大学を卒業するかどうか。

飛び入学の場合、万が一にも大学院を卒業できなければ、最終学歴は高卒(大学中退)になるというリスクがあります。
※ただし、飛び入学するほど優秀なら大学院で失敗することは少ないと思います。無事に終了すれば、学歴に問題が出ることはありません。

一般的なメリットは

  • 1年短縮するので、時間的な得

  • 1年分の学費が得

  • 就活で有利になる場合もある

  • 周りからすごいと思われる(かもしれない)

また、デメリットは

  • 難易度が高い

  • 大変、忙しい

  • 就活で不利になる場合もある

  • 飛び入学の場合、失敗すれば高卒になる可能性がある


では、実際はどうだったのか、私の実体験を書いていきます。

実際に感じたメリット・デメリット

まず、メリットは次の通りです:

  • 時間的な得→早く研究に取り組める

  • 1年分の学費が得

  • 教授に色々相談できる

一方で、デメリットは

  • 難易度が高い・忙しい

  • 院試までに研究ができていない

  • 院へ進学せずに就職するのは(時間的に)かなり厳しい。

  • 友達が減る(周りと悩みを共有できない)

最後に補足ですが、

  • (院卒での)就活は有利にも不利にもならない

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

メリット

[1] 時間的な得→早く研究に取り組める

1年間短縮するので、時間的にお得です。「人生100年だ」と言えば、1年は小さいですが、学生にとっての1年はやっぱり大きいですよね。

これは、私が早期卒業しようと思った理由でもあります。

大学3年のころに「研究者になりたいな」と考えていました。そこで、早く研究に取り組んでみたいと思い、早期卒業をすることに決めました。
また、博士課程まで行くと、卒業は27歳になるので、それをもっと早めたいという気持ちもありました。
(結局、研究者はあきらめて、修士卒で就職するのですが,,,)

あとは、周りよりも1年早く研究や社会人を経験できるのもプラスだと思います。
強いて言うなら、1年早く社会人になる分、生涯収入が高くなるというメリットもありますね。

※大学時代をゆっくり過ごしたい人・他にやりたいことがある人にとっては、逆に1年短縮はデメリットかもしれません。こればっかりは、自分のやりたいこと次第ですね。

[2] 1年分の学費が得

これも大きなメリットです。
学費は、国立なら年50万円、私立なら年100万円くらいするので、かなりお得ですね。

私の場合は、親に学費を出してもらっていたのですが、申し訳なさみたいなものがあったので、学費が減るのも魅力に感じました。

[3] 教授に相談できる

メリットと呼ぶかどうかは置いておいて、教授の方々に相談できます。

私の場合は、1・2年には担当教員がつく制度があったため、その方に相談していました。
早期卒業の制度について、どれくらい難しそうか、などなど、、、

個人的には、しゃべる機会の少ない先生方とお話しできるのはうれしかったです。

※相談できる、というより相談したほうがいいです笑。もし、早期卒業や飛び級にちょっとでも興味があれば、すぐに相談してみることをお勧めします。
※もしあれば、担当教員や教務担当の教員が良いです。他にも、受けている講義の教授など。基本的に、頑張っている学生に対して優しい先生が多いです。講義の前後に聞いてみるか、メールでアポを取れば、色々と教えてくれると思います。

デメリット

[1] 難易度が高い・忙しい

これはかなり大きいと思います。
実際、私は早期卒業が本当にできるか心配でした。
※早期卒業の場合、失敗しても普通に4年生で卒業すれば大丈夫ですが。

ちなみに、早期卒業する難しさは2つあります。

  1. 成績などの要件を満たすこと

  2. 実際に早期卒業する大変さ

もう少し補足します:

[1] 成績などの要件を満たすこと
私の大学では、1,2年までの成績で決まります。要件は、単位数110単位、GPA4.15 でした。(普通の卒業に必要なのは124単位。GPAは「不可: 0, 可:2, 良: 3, 優: 4, 秀: 4.5」でMAXは4.5 です。)
これは、1年生から単位上限まで取って、成績も優・秀がばかり、くらいが目安です。結構大変で、計画を持って取り組む必要があります。
※私は数学科なので関係ないのですが、理系は実験がかなり(成績が)厳しいと聞いたことがあります。

[2] 実際に早期卒業すること
私の場合は、大学3年生のときに、講義・院試・研究・部活の両立が必要でした。
講義は、通常の3年生同様に取ります。2年生で先取りする制度もなかったので、普通に講義を取ります。ただ、上記の通り110単位取っているため、秋学期の講義は少なかったです。
特に、3年生のゼミ+4年生のゼミを同時に出ていました。4年のゼミでは、必要な前提知識が少なかったため、なんとか両立することができました。もちろん、足りないところは、自分で勉強して補いながら進めていました。
また、個人的に部活の幹部とかもやっていたので、かなり忙しかったです。
(院試は次節で説明します。)

どうしてもやることが多く、効率よく計画的に行動することが大事でした。

※ちなみに、忙しくて、あっという間の1年間でしたが、なんだかんだ楽しかったです。

[2] 院試までに研究ができていない

院試のスケジュールは、6月頃に出願、7,8月に試験・面接でした。
このころは、全く研究テーマが決まっていませんでした。

出願時に研究計画書を出す+面接で研究について聞かれるので、大変でした。
当時は、先生に相談しながら、教科書や演習問題からそれっぽいテーマを決めました。ほぼその場しのぎだったので、実際の卒業研究のテーマとは全然違いました笑

ちなみに、私の場合は内部進学で推薦なので、その分、楽だったと思います。
特に、外部進学の場合は難易度が高くなると思います。筆記試験はともかく、研究テーマが決まっていないことが大きいと思います。(志望する研究室の方針にもよるので、志望先の教授に確認してみるのも大事だと思います。)

※数学科では、卒業研究がある大学、無い大学があります。私の研究室では、4年春学期は勉強、10月頃から研究テーマを考え始めて、11~1月に研究、2月に発表というのが通常のスケジュールでした。

[3] 院へ進学せずに就職するのは(時間的に)かなり厳しい。

私の場合は進学だったので関係ありませんが、補足として書いておきます。

通常の就活スケジュールは、おおむね次の通りです。

  • 3年春:大学で就活ガイダンスがある。就活を意識し始める。

  • 3年夏:夏休みのインターンシップに参加する。

  • 3年秋~冬:説明会やインターンシップに出る。

  • 3年次の3月:企業へ応募(エントリー)する。

  • 4年次の5~6月:3月エントリーの結果が出る。内定が出れば終わり。

  • 4年次の6月~:内定がなければ、別の企業にエントリーする。結果は1,2ヶ月後。内定が出れば終わりだし、無ければまだ続く。

もちろん早い人・遅い人はいます。
早期卒業する場合、これが1年早まるので2年生から動き出し、上述した講義や研究で忙しいときに、就活も行うことになります。

もしやるなら、かなり忙しいスケジュールになりそうです。
ただ、就活と講義・研究のどちらを優先するかは、大学や研究室の方針もあります。理解ある教授のもとなら、希望はあると思います。

[4] 友達が減る(周りと悩みを共有できない)

友達が減りました。私の場合は、ですが…

要因としては、

  • コロナ(オンライン授業)のため、そもそも会えなかった。

  • 院試や研究など、悩みを相談できない

  • 嫉妬される?

正直、コロナが一番大きかったと思います。日常的に会わなくなり、遊びに行くこともほぼなくなりました。
早期卒業と関係なく、友達が減ることもあると思いますし。

また、悩みを相談できないのも大きいです。院試や研究の相談をするなら、先輩や教授にすることが多いです。

あとは、早期卒業するのは特殊な人と思われたり、成績が良くて羨まれることもあります。それで関係が悪くなることもあります。
もちろん、実際はどうかわかりません。

就活は有利にも不利にもならない

私は、修士卒で就活をして、IT系に内定が決まりました。(2023年卒)

そこで感じたことは、

早期卒業は有利にも不利にもならない。

ということです。

企業によって、採用の方針は違いますが、体感としては

  • 新卒はポテンシャル採用。

  • 採用担当は、学業について、特に研究内容に興味がない。

  • 結局、ガクチカ。(学生時代に力を入れたこと・困難を乗り越えて成長したこと。)

学業については、興味がないというよりも、よくわからないのだと思います。例えば、成績評価は大学による、楽単がある…
研究内容も、専門的すぎてよくわからない。

そのため、早期卒業は ”ガクチカで話せるエピソード” といった感覚でした。
ある意味、話せるエピソードがある分プラスです。しかし、特別有利になったとは感じませんでした。

実際、ES(エントリーシート)は5割くらい落ち、5月に無い内定になり、7月頃にやっと内定が取れた、という感じです。

早期卒業したかどうかよりも、そもそもの人柄や能力が重要なのだと思います。

まとめ

メリット・デメリットについて、色々書きましたが、総括として、

早期卒業してよかった

と思っています。

大学3年生、早期卒業した年の1年間は忙しかったです。でも、楽しかったです。
また、あまりできない経験ができたこともうれしく思っています。

もし、早期卒業するか迷っている人がいれば、とりあえず、教授に相談してみることをおすすめします。
個人的には、ぜひチャレンジしてほしい、と考えています。

応援しています。

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