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植物冒険日記!「アマドコロ編」

植物冒険日記第4弾
今回は「アマドコロ」です。

日常に寄り添う野草

東アジアやヨーロッパ、
日本ではさまざまな場所で生育しているのを
見ることができます。
原産は中国、日本、朝鮮半島などです。

病気に対する耐性も高く育てやすい、
可愛らしい白い花が咲くことから
庭の観賞用植物としても利用されています。
班入り葉の園芸種も出ているようです。

背丈は30cm〜50cmほど、
大きいもので80cmにもなるようです。

花期は4月〜5月の春から初夏ごろ。
写真のように小さい鐘のような形状をした
白い花が下に垂れるように咲きます。

甘くて美味しい!

食べられます!(重要)
暖地であれば3月〜5月
寒地であれば4月〜5月ごろ
若い芽や花が食用とされます。

また年中通して地下茎が採れ
こちらは食用や薬用として利用されます。

独特の甘みがあり美味しいらしいです。
(写真を撮った場所は私有地だったため
 採って食べてみることはできませんでした)

天ぷらや酢の物、
煮物におひたし和え物炒め物など
料理の素材として汎用性の高い野草のようです。

特に地下茎は晩秋、10月ごろが旬で
太った地下茎を採って
上記の料理に利用したり、
天日干しにしてアマドコロ酒を作るそうです。

地下茎には配糖体であるコンバラリン、
マンノースが含まれています。

マンノースは胃や腸の粘膜を保護し、
消炎効果もあるようです。
この物質が体に吸収されると
滋養強壮効果もあるのだとか。

でも漢方ではあまり使われず
主に民間薬として使用されていたようです。

地下茎を掘りあげて髭根や茎を取り除き、
天日乾燥させたものは萎蕤(いずい)、
漢方では玉竹(ぎょくちく)と呼ばれる
生薬になるみたいです。

ちなみに黒、または紫色の小さい実がなりますが、
こちらは有毒で大量に摂取すると
腹痛や嘔吐の症状が出ます。

誤食にご注意!

アマドコロにはソックリな植物がいくつかあります。中には有毒なものもあるので注意が必要です。

「ナルコユリ」
見た目とてもそっくりなナルコユリですが、
こちらは花の付き方から見分けるようです。
花の付け根の部分に緑色のガクがある場合はナルコユリ、
なければアマドコロだそう。
また、茎から複数の花が出た時、
アマドコロは2つしか出ないですが、
ナルコユリはそれよりも多く出るようです。

ナルコユリは若芽の部分だけが食べられ、
それ以外は食用に適していません。

「ホウチャクソウ」
ホウチャクソウとアマドコロもとてもそっくりです。
こちらも花の付き方で見分けられます。
アマドコロは茎の下の方から茎の先端に向かって
連なって花が咲きますが、
ホウチャクソウは茎の先端が二股に割れて
そこに花を咲かせます。
つまり、茎の途中で花を咲かせることはないのです。
あとは葉を切ったり揉んだりした時
独特な悪臭がすることや、
掘り起こした時、地下茎がないという部分でも見分けられます。

ホウチャクソウは全草に
強くはないものの毒性があります。
特に若芽は毒性が強いようです。
誤食すると嘔吐、下痢、腹痛などの症状がでます。
最悪、心臓機能に影響が出ます。
そのためこちらは誤食に注意が必要です。

花言葉は「元気を出して」

漢方としての用途から
この花言葉が付いているようです。
ほかにも「心の痛みがわかる人」「小さな思い出」
という花言葉もあるようです。

アマドコロの花は小さくて可愛らしいため
心が落ち込んだ時に見ると
その可愛らしさと花言葉から
少し元気をもらえそうですね!


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