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植物冒険日記!「ヤマボウシ編」

植物冒険日記第5弾
今回はハナミズキの時にも出てきた
ヤマボウシです。

山に咲く法師

真ん中のまんまるの花の部分を
お坊さんの坊主頭、
白い総苞の部分を頭巾に見立て
山に咲く法師こと「山法師(ヤマボウシ)」と名付けられました。

見た目的にわかりやすい例を挙げると
弁慶のような姿みたいだった・・・
でしょうか?

果実が食べられてかつ桑の実に見立てたことから
ヤマグワとも呼ばれるようです。
地方によっては
ヤマボウ、ヤマモモ、ワランベナカセ、
ダンゴギ、ヤマダンゴ、ダンゴバラ、ダンゴボク、
ジゾウアタマなど
様々な呼び名があるようです。
(赤いつぶつぶの実がなるヤマモモ科のヤマモモとは別物ですよ!)

どれか一つは聞いたことがあるのではないでしょうか?

身近な街路樹

ヤマボウシは街路樹や公園樹として
植えられているようです。

高さが5〜10mまでしか伸びなかったり、
6月~7月にきれいな花が咲き、
秋場になると紅葉もするため
庭木としての人気もあります。

ハナミズキの実に多少なりとも毒性があることから
公園などに植えられているハナミズキから
このヤマボウシに植え替えられる場合があるようです。

そして、このヤマボウシの実は
ハナミズキのものと違って食べることができます。
黄色からオレンジ色の表面がちょっとトゲっとした実がなりますが、
実そのものは柔らかく
味はマンゴーのような甘味があっておいしいようです。
果皮はしっかり熟していると砂糖粒のような
シャリシャリ感があるのだとか。
果実酒にも使用されます。

果実の形状は集合果と呼ばれるもので
サッカーボールのように五角形の果皮を
はりあわせたような形状をしています。

集合果と聞くと難しい感じがしますが
身近な果実でいうとイチゴやラズベリーのような
1粒にたくさんの果実がミチっと詰まっているイメージだと
わかりやすいでしょうか。

花が咲いていない時期はどうやって見分けるの?

そういえば、
ハナミズキ編では総苞の形状で
ハナミズキなのかヤマボウシなのかを見分けると書きました。

が、夏場や実がまだできていない時期などでは
どのように見分けるのでしょう?

これは木の幹で見分けることができるようです。

ハナミズキは木の幹、厳密には木の皮の部分が
灰黒色でごつごつしていて、
縦にひび割れているような形状をしています。

ヤマボウシはハナミズキと比べると明るめの色で
木の皮はツルっとしていて
大きく成長しているとまだら模様に木の皮がはがれてきます。

友情の木

ヤマボウシの花言葉は「友情」です。
これはハナミズキの花言葉「返礼」から連想してつけられたのでは?
と言われています。

あのアメリカに桜を送り、
アメリカからはハナミズキが贈られたエピソードですね。

高木になるため場所を選びますが
友情の証として
友達への贈り物に
ヤマボウシを選んでみてはいかがでしょうか?


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