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植物冒険日記!「シラホシムグラ編」

植物冒険日記第6弾
今回はシラホシムグラです。

え?ヤエムグラじゃない?

植物に多少詳しい人はこの写真を見て
「ヤエムグラじゃない?」と思われたことでしょう。

自分も散々調べ回してこれは
シラホシムグラじゃなかろうかと判断しました。

先述のヤエムグラとはかなり似ており
パッと見では判別ができないほどです。

細かく見ると花の咲き方や、色合い、実の形状、
葉の出方などで判別するのですが、
ちゃんと見ていないので撮った写真だけしか
判断材料がありませんでした。
(もっとちゃんと見とけばよかった・・・)

唯一判別出来た点は
葉の付け根の部分に毛が多いか少ないかでした。

ヤエムグラであれば葉の付け根の茎の部分には
毛があまりないのですが
写真の子はふさふさしているように見えます。
これはシラホシムグラの特徴のようです。

また、
ヤエムグラは花が黄緑色で
パッと見た時にあまり目立たないようですが
シラホシムグラははっきりとした白色で
パッと見た時にどこが花か分かりやすい
特徴もあるようです。
実際下の写真でもどこに花があるか
わかりやすいですね。

開花時期は
ヤエムグラと比べるとやや遅く
ヤエムグラが4月ごろから始まるのに対し
シラホシムグラは5〜6月ごろに始まります。
花期もシラホシムグラのほうが少し長いようです。
なによりヤエムグラはシラホシムグラの開花時期になると
ほとんどがすでに果実を作り終え枯れ始めているようです。

葉の付け根の茎の部分が白くフサフサしています
所々小さい花が見えます

ヤエムグラであれば在来種なのですが
こちらのシラホシムグラは
ヨーロッパやアフリカ原産の帰化植物(野外で勝手に育っちゃった子)のようです。

最近帰化されているのが確認されたばかりなので
詳しい情報が少ない植物です。
繁殖力があるようなので
もしかするとあなたの近くにも
すでに生えているかもしれません。

まるでひっつきむし!?

ヤエムグラ然り、シラホシムグラ然り
薮の中に生えているのをよく見かけるかと思います。

このムグラ系の植物が生えていることを知らずに
藪の中に入っていくとたくさんの葉が
衣服に付いたりしなかったでしょうか。

まるでひっつきむしと呼ばれる植物のようです。

実際あれとはまた種類が違うのですが
葉や茎に毛が多い特徴から
この部分が衣服に引っかかり
ひっついてしまうようです。

筆者もこの撮影場所の道が狭く
走ってきた車を避けるために
シラホシムグラに近づくと
葉がズボンに大量に付きました。

取るのが大変なんですよね・・・。

あんま情報ない!

先ほども書きましたが、
最近(とは言っても2004年ごろ)に
帰化しているのが確認されたばかりで、
詳しい情報が少ないです。

分布は調べた限りでは2009年の段階で
かなり広範囲に広がっているため
現状はほぼ全国に広がっている可能性はあります。

耐寒性もあるため寒いところでも普通に育ちます。

他の植物の生育にも関わるようなので
もしかするとそのうち
特定外来植物に指定されるかもしれません。


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