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植物冒険日記!「オッタチカタバミ編」

植物冒険日記第2弾
今回はオッタチカタバミです。

よく見かけるけど外来種

道端でよく見かけるこの雑草
1965年に京都で発見されました。

原産は北アメリカの方で
第二次世界大戦後、駐日アメリカ軍の荷物に紛れて
日本に入ってきたのでは?と言われています。

クローバーそっくり!けど全然違う

葉の形状を見るとハート型の葉が3枚茎から出ています。
パッと見クローバーにそっくりです!
ところがこの植物はクローバーの仲間でもなんでもありません。
クローバーはマメ科の植物なのに対し
オッタチカタバミはカタバミ科の植物です。
(科が違えばサケとタイぐらいの違いがあると思ってください)

花の形状も
クローバーは別名シロツメクサという名前の通り
白い爪のような細長い形状をした花が
球状になって咲きます。

オッタチカタバミは写真の通り
花弁が5枚の黄色い小さな花が咲きます。

全然違いますね。

カタバミにも四つ葉ができるようですが
こちらはクローバーよりもできる確率が低いようです。
見つけられたらクローバーよりもご利益ありそうですね!

カタバミ?タチカタバミ?オッタチカタバミ?

さて、在来種に「カタバミ」「タチカタバミ」と呼ばれる植物達がいます。
もちろんどちらも同じカタバミ科の植物で
原産が違うだけで見た目はソックリです。

これ、どうやって見分けたらいいのでしょう?

まずは「カタバミ」と「タチカタバミ」「オッタチカタバミ」を見分けます。
ポイントは横に向かって伸びるか
縦に向かって伸びるかです。

カタバミは地面に沿って横に伸びていきます。
そのため成長しても高さが出ないのが特徴です。

それに対しタチカタバミとオッタチカタバミは
名前の通り縦に向かって伸びます
だいたい10cm〜50cm程まで伸びるそうです。

さて、タチカタバミとオッタチカタバミはどうでしょう?
ポイントは花が咲いたあとに出来る果柄の方向です。

タチカタバミは花が咲いたあとにできる果実が
下がることなくまっすぐ出来るのが特徴です。

それに対しオッタチカタバミは
果実の直前にある茎の部分が
グッと下がってから上向きに果実ができるので
そこを見分けてあげるみたいです。

(トップ画像の右側にかすかに果実がみえていますが
1度地面側に下がってから上向きに果実が付いていますね!
なのでこれはオッタチカタバミです)


食べられる???

なんと食べられます。
日本ではあまり馴染みが無いですが
英語圏、インドの方では食べられているようです。
解毒、消炎効果があり、下痢止めにもなるとか。

が、生で食べた時にわかると思いますが
とてもすっぱいです。
これはシュウ酸と呼ばれる物質が多く含まれているからです。
このシュウ酸、毒性はあまり高くありませんが
酸性に傾いた血液中でカルシウムと結合し
結石が生じます。
痛いやつですね・・・。
ほうれん草など他の野菜にも含まれていますが
野草は特に多いようです。

水溶性の物質なので
水に晒す、お湯で茹でることで
植物に含まれているシュウ酸を
ある程度除去することができます。

なので食べるときは茹でてから食べましょうね。

花言葉は「喜び」「心の輝き」

オッタチカタバミの花言葉は
「喜び」「心の輝き」です。

小さな見た目に反して
とても前向きな花言葉ですね!

背丈は10cm〜50cmなので
俯き加減で歩いていると良く見える植物です。

落ち込んで俯いて歩いている時
このお花を見かけたら
この花言葉を思い出して
また前向きに歩いていけるといいですね!


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