相談がきたら

ある社員が「現場を替えたい」と相談にきました。現場には続けてほしいと慰留されているといいます。悪い現場ではないので、関係性を悪くせずに、現場を抜けるにはどうしたらいいかという相談です。

こういうときに私が話すのは、相談者の意見に対する批判でもなく助言でもなく、「自分が思っていることを率直に言う」ということをしています。

内心を吐露するように、「聞いてなくてもいいんだけどね」という感じで、私はこう思うんだけどなぁという感じで話します。意見でなく「思い」をさりげなく伝えるように話します。

すると、その話を聞いたあとからは、相手は私の思いを念頭において話してくれるので、本人がこちらに賛同をしてもらえるように妥協点を探しながら話をしてくれます。

そこまでくればもう相談の答えは出ているようなもの。相談者は、自分の意見を整理してほしくて話をしてるのです。

相談に来たのだからなにか答えになるようなことを言ったほうがいいのだろうと考えがちですが、「答えを言わない」という答えが実はいいことなのだと、昔気づいて、できるだけ実践しています。

相談内容によっては、「そりゃお前が悪い」と言いたくなることもたくさんありますが、そこで
批判をすると、かたくなになるし、助言をすると、その通りにやってしまうので、自分で答えを見つけるということができません。

自分の意見を押し付けるのでなく、自分の言葉からなにかを感じてもらう、ということを意識して話しています。

その結果がどうでるか?今後のお楽しみです。

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