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イスラエル発の医療テクノロジー
今回はぺレスイノベーションセンターで紹介されていた、イスラエル発の医療テクノロジーをふたつご紹介します。
Pillcom(カプセル内視鏡システム)
消化器官検査をする際、胃カメラを飲むのが辛いし費用が高くて嫌だと言う人が多く、そのせいで癌を見落すことがあります。
そこで安価で手軽に検査を受けられるようにと発明されたのが、Pillcam。
小さいカプセルの中にとても小さいX線カメラが入っており、それを受診者が飲み込みます。
カプセルは胃腸内を通って、ポリープや問題がないかを写していき、そのデータは2日ほどで全ての情報を集め、システムがそれを2D,3Dで表示させます。
カプセルは使い捨てなのでそのまま体外に出たらそのまま消滅します。
費用はひとつ$500程だそうで、日本でもすでにコヴィディエンジャパン株式会社が製造販売を担っています。
異物を飲み込むのは少し怖いですが、チューブを口から差し込まれるよりはたしかに良いかもしれません。
Medinol(メタリックステント)
イスラエルは心臓疾患医療技術の最先端におり、特にMedinolという会社は金属でできた心臓弁やステントを開発しています。
ステントとは筒状のコバルトクロム合金を動脈に差し込み、血液の流れを良くするための機器です。Medinolは柔軟で丈夫なステントを開発し、イスラエルでテストをした上で、世界に展開しています。
ちょうどこの前、知り合いのイギリス人の看護師さんと話しをする機会がありました。彼女はロンドンで働いているのですが、ちょうど病院で心臓発作を起こす確率の高い人に対して、Medinolステントの治験をしているところだと聞きました。
やはり国によって人種も違うので、検証しながら証明していかないといけないそうです。
日本でも10年前にオリンパスとMedinolが胆管メタリックステントを共同開発したり、3年前から日本での治験も始まっているそうです。
※この記事は2019年9月9日に書かれました。
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