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旅の思い出 ドイツ

こんばんは、アレクサンドリアです。

さて、古い旅の中から、今も色あせない思い出の続きを書きます。
といえば聞こえは良いですが、正直な感想プラス、ハプニング集です。

パリからお隣の国、ドイツのフランクフルトへ列車で向かうときのこと。

ぼんやり車窓を眺めていて感じたのは、だんだんと風景や建物がドイツ風になっていく様子に、国境を超えるのはこんなに自然なことなんだなあ、ということ。
列車はアルザス・ロレーヌ地方を走っていたのでしょう、パスポートチェックもありませんでした。

フランクフルト中央駅に降り立って感じたのは、何となく灰色がかった印象で、これは石の色ではなく、空一面の雲の影響なのでしょう。

道路脇に駐車している車もほぼグレーっぽくて、日本の車のように白い車はあまり見かけなかったように思います。
今は違っているかもですね。

街を歩く人も、色んな人種の人が多かった印象で、街の雰囲気は、機能的、工業的な感じがしました。車が多かったせいもあるでしょう。

ですが、ドイツ滞在中に泊まった宿は、どこも割安な上に、とても快適で、ソーセージをはじめ、食べ物もどれも美味しく、種類も多く、とても満足だった記憶があります。

ドイツでは定番のロマンチック街道ツアーに参加し、バスに乗り込むと、日本人の学生さんが多数いて、修学旅行のようでした。
ローテンブルクという中世にタイムスリップしたような街で下車し、ペンションで一泊しました。この町の素敵さ、可愛らしさはガイドブックに書かれている通りです。

ですが、私が覚えているのは、とにかく寒すぎたということです。
2月半ばのドイツは、足元からじんじんと冷えがくるというのを、まだ若かった私でも感じました。
ですので、屋外にいるよりも、隙あらばカフェやマックで暖を取っていたように思います。

ドイツでは雪によって、ヒヤッとする出来事が2つありました。

一つは、凍結した歩道で滑って、荷物が重くてなかなか起き上がれないときに、すぐそばで停車していた車がバックしてきて、あやうく下敷きになりかけたことです。

忘れもしない、寒い日の日暮れごろ、大きくて立派なベンツが、ゆっくりバックして来て、私は焦って起き上がろうとするも、靴が滑って立てません。
あろうことか、履きなれた靴として旅の友に選んだのは、黒のローファーでした。
まさか雪や凍結した道路に遭遇するとは思っていなかったのです。

そのとき、友人が咄嗟に、ベンツの窓をバンバン叩いて、運転手に知らせてくれました。そのおかげで車は私の寸前で止まり、命拾いをしたのです。友達には本当に感謝です。

また、ロマンチック街道終着の町、フュッセンでも、雪にまつわる過酷な思い出が。
フュッセン駅に降り立つと、そこは一面の銀世界。私のような素人がシャッターを押しても、それはポストカードになるような美しさでした。

しかし、またも冒険心と、少々の節約志向から、ノイシュバンシュタイン城への登頂を、私達は徒歩で行くことに決定してしまいます。この距離なら歩けるし、馬車で行くより達成感もある!と、無謀なチャレンジ精神を発揮してしまいました。

しかし、雪山では結果的に、ローファーではツルツルして上手く登れず、縄を靴に巻き付けて滑り止めをつくって登る始末。おまけに山道を間違うしで、2時間近くもさまよいながら汗だくになって登るという悲惨な道中となってしまいました。

これらは私の靴に対する認識の甘さが招いたことで、決してドイツの気候のせいではありません。

途中、韓国人の男子大学生が道を教えてくれ、3人でお喋りしながら雪山を登るという経験をしたのは学生旅行ならではのホットな思い出です。

ですが、フュッセンのペンションは心温まるおもてなしをしてくれたので、街は大好きになりました。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

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