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総合コンサルティング業界における就職活動の全体観

はじめまして、Moです。

自分自身の就職活動を振り返って初noteを書かせていただきました。文章が拙い部分もあると思いますがどうぞ最後までお読みください。

はじめに

内容に入る前に2点注意です。

1点目は、総合コンサルの対策noteであるということです。戦略コンサルを受ける場合では、特に後半部分で話が変わってくるので有識者に尋ねてください。

2点目は、あくまでも個人的な意見であり、私のポジショントークな部分が多少あるということです。そのまま実践していただいても結構ですし、必要な部分だけを取り入れてもらっても結構です。

本noteは「一人でも多くの人に総合コンサルの選考対策の全体観を持ってもらい、適切な準備をしてもらうこと」を目的に書いています。

総合コンサルの選考は過剰に恐れるものではなく、適切な準備さえすれば誰でも良い結果を得ることができると考えます。

ぜひ本noteの一部でも参考にしていただき、選考を受けてみて下さい。

以下、6部構成で書かせていただきます。




1.自己分析&業界分析~汝自身を知れ~


【自己分析】

 就職活動において、まず最初に取り組むべきは自己分析です。ソクラテスの言葉「汝自身を知れ」にもありますが、大学生から社会人になるにあたって最も重要なことは、自分を知ることです。

 これは私見ですが、就職活動は「過去から帰納的に、『やりがいを感じる要素』を抽出し、未来に対するスタンスを取ること」だと考えます。ほとんどの人間には自己を振り返る「自省の時間」がありません。

その意味で就職活動は自分を見つめなおし、「自分がどんな人間なのか」を知る良い機会ですので、「自分を知ること」に最も時間を割いてください。

 具体的な方法に関しては「モチベーショングラフを書く」「白紙に『楽しかったこと』『やりがいを感じたこと』を書き出す」等々、様々な方法がありますが、正直自分を振り返れるならどんな方法でもいいです。

私は

  • 小学生から大学生までのあらゆる経験を書き出す

  • グルーピングする

  • 抽象化して、やりがいを感じること、モチベーションを感じることを言語化する

という方法を取りました。

【業界分析】


自分がやりがいを感じる要素が分かった段階で、それらが達成できそうな業界、企業、職種を探し始めます。

ここでは

  • やりがいを感じる要素から仮説をたてる

  • 仮説に基づいて2つ3つ業界、企業、職種を選出する

  • それらに関しての詳細な情報を集める

    • 業界の近況

    • 企業の市場におけるポジション

    • 業務内容

    • ブランドイメージ など

についての情報を集めます。


 ここで重要なのは「自分がやりがいをもって取り組めるか」です(圧倒的ポジショントーク)。

私的に「やりたいことをして死ぬのが本望」という考えがあり、マズローの5段階欲求でいうと「自己実現の欲求」が最も重要であると考えるため、「生存欲求」に直接関与するような福利厚生や給与等にはあまり目を向けませんでした。(コンサルティング業界を選んだお前のポジショントークだという批判はしっかり受け止めます笑)

 確認の方法に関しては、①企業HPの確認②説明会の参加③現役社員からの情報収集④内定者からの情報収集などがいいでしょう。

 この段階で本当に「コンサルティング業界」が残ったのであればそのまま先に進んでください。少しでも懸念点があるのであれば、就職活動をすることはいいと思いますが、就職をすることはお勧めしません。自分に嘘をついて後で後悔するのは自分自身です

 さてこの時点である程度、就職活動で受けるべき業界・企業・職種が決まってきたと思います。
先述の通り、受けるべき業界・企業・職種の中に「コンサルティング業界」がなかったとしても、受けてみるのはいいと思います。プロフェッショナルな方々と触れ合う機会は中々ないと思うので。



2. ESマスタープラン作成~悲観的に準備しろ~


 次に取り組むのはESのマスタープランの作成、すなわちESの全体像を先に作成してしまいます。
具体的には、以下の【志望動機】【ガクチカ】の2つについて内容を作っておきます。

【志望動機】

  • 「Whyコンサル?」

    • 「あなたが人生を通してやりがいを感じたことは何か」

    • 「やりがいを感じた具体的な原体験は何か」

    • 「それはコンサルティング業界じゃないと達成できないのか」

      • 「コンサルティング業界で達成できる理由は何か」

      • 「他業界では達成できない理由は何か」

    • 「あなたがどんなコンサルタントになりたいのか(理想像)」

  • 「Why firm?」

    • 「コンサルタントの理想像を考慮してそのファームである理由は何か」
      「あなたの理想像を達成するために必要なことは何か」
      「あなたの理想像を達成するために必要なことが、ファームのどこにあるのか」

  • 「Why ○○コンサル?」

    • 「なぜ○○という領域を専門にしたいのか」

      • 「なぜ課題意識を感じるのか」

      • 「なぜあなたがその課題を解決するべきなのか」

【ガクチカ】

  • 「あなたの強みは何か?」

    • 「強みが発揮された具体的なエピソードは何か」

  • 「あなたの弱みは何か?」

    • 「弱みが原因で挫折した・失敗した経験は何か」

これらが全体像です。完成させるためには1.がどれほど重要かが理解していただければ幸いです。

自分で書けたか判断できないという場合は以下の判断軸に基づいて見返してみてください。

  • 志望動機に関して、「Why コンサル?」から「Why ○○コンサル?」まで一貫した論理が通っているか

  • あなたが選んだ選択肢がベターな理由を説明できるか(その選択肢である理由他の選択肢を選ばなかった理由

完成したら、信頼できる人間に一度見てもらい「穴がないか」を確認してもらいましょう。
どれだけ悲観的になって全体像を作ることができるかが後の人物面接対策に大きく響いてくるので、非常に重要です。



3.  webテスト対策~油断大敵~


 さて3つ目はwebテスト対策です。開始する時期としては2.と同時期くらいからはじめましょう。

 firmによっては、webテスト一回のみで全職種において使いまわしされるfirmもあります。SPI、玉手箱、TG-WEBなどは早い時期から問題集を購入し対策し、他業界・他企業の選考を受けることで複数回練習しておきましょう



4. 人物面接対策~楽観的に臨め~

 さて4つ目は人物面接対策です。こちらは2.で内容の準備がある程度完慮している前提で記述しますので内容ではなく、スタンス、話し方に重点を置きます。

 人物面接はあなたが用意したスクリプトを読む機会ではありません。「その企業で働くのにふさわしい人間であるか」をストーリ―として面接官に提供する場所です。

 ここでいう「ふさわしい」とは「素養があるか」+「活躍する潜在性があるか」だと個人的に考えます。

 例えばコンサルタントで考えるのであれば、強みとして「課題解決力」を上げる方が多いと思いますが、それはマストな要素、すなわち素養の部分です。もちろん素養も大事ですが、活躍する潜在性、すなわち「+αとしてあなたが何が提供できるか」の部分の方がよっぽど大事だと考えます。

 またこれらを伝える際に重要なのは、「単に能力があること」を伝えるのではなく、「それをどんな場面でどのように活かすことができるのか」を付随することで、「ストーリーとして面接官にイメージを想起できるか」です。

 例えばモノの例で考えて見ると、売れるモノは、そのものの機能(強み)を前面に押し出すというよりも、「誰が・いつ・どこで・何を・どのように使用することができるのか」をストーリーとして提供しています。

就職活動も同じだと思います。

 これらの準備ができたのなら、自信をもって楽観的かつ楽しんで面接に臨みましょう。あなたができることはしました。自信を持ってください。


5. ケース面接対策~大事なのは素直であること~


 さて5つ目はケース面接の対策です。この部ではインプットとアウトプットに分けて展開していきます。

【インプット】

 ケース面接の練習をする前にまずは必要な「考え方の型」を手に入れましょう。「考え方」ではなく「考え方の型」です。「自分の頭で考えて答えを出すこと」を念頭においてインプットしてください。

以下は、読んでおくと良い書籍・noteです。
○書籍
・『イシューからはじめよ』
・『論点思考』
・『仮説思考』
・『暗記する戦略思考』
・『地頭力を鍛える』
・『戦略脳を鍛える』
・『戦略コンサルティングファームの面接対策』          etc…
○note
・『戦コン内定のための全て|赤羽@新卒外資戦コン』
・『【プレビュー】【5万文字超】網羅構造の入門書〜論点設計の方法から過去問まで演習問題付きで徹底解説〜【マッキンゼー対策】|kana@網羅構造|note』                           etc…

【アウトプット】

 インプットする際の最大の罠は、「あれ?案外簡単じゃね?」と思ってしまうことです。「読んで理解できること」と「自分でできるようになること」ははるかに違います。
ある程度インプットができたら、すぐにアウトプットに進みましょう。

 具体的には
①身近にいる同期・内定者・現役社員の方にお願いする
②SNSを通して同期・内定者・現役社員の方にお願いする
③選抜コミュニティに所属する

などの手段が取れると思いますが、②、③をうまく活用できるようになると幅が広がると思います。

 私的にうまく成長する人の特徴は「素直であること」だと個人的に思います。ケース面接では、ファーストアウトプットでベストな解答を出すことと同じくらい、ディスカッションでの姿勢も重要です。

 ディスカッションにおける面接官の質問は原則以下の3つに分類できると考えます。

  • あなたが行った意思決定に漏れがないか?

  • あなたが行った意思決定が妥当か?(その選択肢を選んだ理由+他の選択肢を選ばなかった理由が説明できるか?)

  • あえて違う視点で見るとどうなるか?

 自分の誤りや、議論を活性化させるための面接官の指摘に対して「素早く、誠実に対応できる人」の方が成長する速度も速いですし、面接においての評価も高くなると思います。



6. ジョブ対策~常にオーナーシップを持て~

 最後に6つ目、ジョブ対策です。ここまで徹底して対策してきた人にとって、総合コンサルのジョブは過剰に恐れるものではありません。

※何度も言いますが、これは総合コンサルのジョブについてです。戦略コンサルでは勝手が違うので参考にしないでください。

 よくジョブを受ける際に「これまでの選考とは違うもの」として過剰に恐れている人がいますが、要はちょっと長いGDとほぼ同じです。またGDは、1人でやるケースを複数人でやるだけのことです。

 ですのでケース面接の対策をしっかりできていれば十分に戦えます。
以下、ケース+αの部分を記載しておきます

  • 仮説検証において、論理的妥当性だけでなくfactを取りに行く必要がある点

  • 資料作成を求められる点

  • プレゼンテーションを求められる点 など

 GDでもそうですが、集団で何かをする際に最も重要なのはオーナーシップを持つこと、すなわち、「最終成果物に対してあらゆる責任を持つ意識を持つこと」です。
集団だからこそフリーライダーになるのではなく、全責任を自分が持っているという意識をもって事に臨んでください。



終わりに

 ここまで長々とお付き合いいただきありがとうございました。本noteの目的は「一人でも多くの人に総合コンサルの選考対策の全体観をもってもらい、適切な準備をしてもらうこと」でした。

 それに加えて、私自身の就活に関する活動に終止符を打つという意識もありました。書きながらいろいろ思い返して、良かった点、後悔する点、どちらもありました。

 就活の総評として、「よき人に出会えて、少しは成長したかな」と思います。

 就職した後もこの経験を糧に日々精進していきます。

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